ウレタンマスク使用の彼氏に不織布をすすめたらキレられた。見えた彼の本性とは?

 すっかりマスク生活が定着した今、マスクがきっかけで相手の本性が見えてしまう事もあるようです。

 一方で仲が深まる場合も…。今回は、そんな女性2人のエピソードをご紹介しましょう。

◆彼と久しぶりに会ったら、気になることが

「付き合って2年目の彼(Fさん・30歳・会社員)の仕事が忙しくてなかなか会えないでいたんですよ」と話す、R子さん(28歳・会社員)

 連絡は取り合っていましたが、彼が疲れているのでLINE電話しながら寝落ちしてしまう事がよくあったそう。

「ですが、ようやく落ち着いてきたみたいで久しぶりに会う約束をしたんですよ。ワクワクし過ぎて前の晩に寝られなくなって困りました(笑)」

 そしてデート当日、待ち合わせ場所の駅前広場にR子さんが到着すると。

「Fが笑顔で近づいてきて、久しぶりに会えてキュンとなるかなと思っていたのですが…」

◆ウレタンマスクきっかけでキレる彼

 嬉しさよりも、ある事が気になったR子さん。

「Fがウレタンマスクをしていたんですよ。私がとっさに鞄から不織布マスクを出して渡すと、Fは『何で?』という顔をしていました」

 そして「ウレタンマスクは、マスクしていないのとほぼ変わらないから(※)。うちの会社ではウレタンマスクじゃ社内に入れないよ」とR子さんが言うと…。

「Fが『こんなに暑いのに、不織布マスクなんかしてたら苦しくて倒れちゃうよ』と不機嫌になってしまって」

 そしてしばらく黙った後で「もしかして、自分が勤めているのは、そんな意識の高い会社だって自慢のつもりか?どうせ俺の事バカにしてるんだろ」とキレだしたFさん。

◆彼から別れを切り出された

「そんなつもりはなかったので驚きました。そういえば付き合い始めの頃、私のお給料の額を聞かれて何気なく答えたら黙ってしまった事があって。ずっと気にしていたんでしょうね」

 そういえば、R子さんが仕事の話をすると、話をそらされたり、不機嫌になる事が多かったそう。

「まさかマスクがきっかけで、Fの本心を知るとは思いませんでした。ちょっとFが可哀想になり謝ってみたのですが、機嫌が悪いままで。一緒に居ても辛いので帰ってきてしまいました」

 その晩にFさんから電話があり、別れを告げられたR子さん。

「Fが『仕事がキツくて余裕がないんだ。ごめん』と泣いていて、切ない気持ちになりましたね」

 ですが、いくら余裕がないからと言って「不織布マスクにしてよ」と言ったぐらいで、あんな風に言いがかりをつけてくるのはどうなか?と思い、別れを決めたR子さん。

「次に付き合うなら、私が注意しなくても不織布マスクを使っている男性がいいですね」

 続いては、コロナ禍きっかけで、マンネリだった夫婦関係が改善できたという女性です。

<※国立大学法人豊橋技術科学大学が2020年10月15日に発表したところによれば、マスク無しが100%として、不織布マスクを使った場合、吐き出し飛沫量が20%/吸い込み飛沫量が30%なのに対し、ウレタンマスクでは吐き出し飛沫量が50%/吸い込み飛沫量が60-70%(豊橋技術科学大学による実験値)と低くなりました。

 また、国立病院機構仙台医療センター・ウイルスセンター長の西村秀一氏は出演した7月6日「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系列)で、自身の研究室にて、6種類のマスクを使って素材を通過する粒子の数を測定したエアロゾル除去性能の実験を行ったところ「(豊橋技術科学大学が行ったスーパーコンピューターの)富岳のシュミレーションでは(ウレタンマスクは)30~40%(除去効果がある)となっていたが、実測でやってみると、1%以下しかない」と述べています。>

◆マンネリだった夫婦がキスが習慣に

 M歌さん(33歳・主婦)の場合は…

「2年間同棲してから、結婚をして3年経ちます。夫のK(32歳・メーカー勤務)とはもう長い事一緒に居るので、かなりマンネリ化していたのですが…」

 コロナ禍でマスク生活が始まり、変化があったのだとか。

「まだコロナが何なのか分からなくて不安だった2020年の3月頃、電車通勤しているKが感染しちゃうんじゃないかと心配で…毎朝家を出る前に、お守りだよってキスしてからマスクをつけてあげるようになり、それが今でも続いているんです」

◆スキンシップきっかけで仲良くなった

 それまでいってらっしゃいのキスもしていませんでしたし、スキンシップは減る一方でした。

「それなのに、朝バタバタして時間のない時でもKがマスクを手に持って私の事を待っていて『お守りないとコロナになっちゃうよ~』と言ってるのを見ると可愛く思えて」

 マスクを口実に、毎日スキンシップをとるようになってからマンネリ化していたのが嘘のように、仲良くなった2人。

「スキンシップももちろん大事ですが、ちゃんと『Kが感染しないか心配なのよ』って言葉にしてあげるのが重要なんだと気づきました」

 そして、現在妊娠5ヶ月のM歌さん。

「私の友達にもコロナ禍に妊娠した子が何人か居て。彼女達もコロナがきっかけで夫との絆を深めたのかもしれませんね」

<文&イラスト/鈴木詩子>

【鈴木詩子】

漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop

2021/8/9 8:47

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