メッシ、バルサ退団会見で涙止まらず「すべてを捧げてきた」…将来的な復帰希望も明言

 バルセロナを退団するアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが、8日に記者会見を実施。スピーチで現在の心境を吐露した。

 メッシは2021年6月30日をもってバルセロナとの契約が満了。再契約に向けて両者は合意に近づいていたが、バルセロナは5日、突如としてメッシの退団を発表した。同クラブは、双方が合意に達して6日中に新契約を結ぶという明確な意思があったものの、ラ・リーガの規定による経済的・構造的な障害のために契約を結べなかったと説明している。

 8日に退団の記者会見が行われ、家族やチームメイトが見守るなか、メッシは妻から手渡されたハンカチであふれる涙を拭いながら登壇。開口一番、「本当は何を言っていいかわからない。ここ数日、何を言えばいいのか色々と考えてみたけど、実際のところ何も思いつかなかった。何年もここにいて、人生のすべてを捧げてきた僕にとって、退団は本当に難しいことだ。まだ準備ができていないよ」と、心の整理がついていないことを赤裸々に語った。続けて、次のようにバルセロナでの思い出を振り返っている。

「美しいことも悪いこともたくさん経験した。しかし、すべてが僕を成長させ、今の僕を形作ってくれた。僕はこのクラブのため、このユニフォームのために、到着した瞬間から最後の一瞬まで、常にすべてを捧げてきた」

「1年半以上もファンに会えないのは、とても辛いことだった。退団するときを想像していたのなら、満員のカンプノウできちんとお別れができることを想像していただろう。今までもらった愛情に改めて感謝したい。人々の愛情はいつも変わらなかった」

 また、メッシは「できれば、またこのクラブの一員として参加したい。最高のものを提供し、世界最高のクラブであり続けるために貢献できることを願っている」と語り、将来的なクラブへの帰還を望んでいることを明らかにした。

 メッシはスピーチの最後で、「言いたかったことをたくさん忘れてしまったけど、今言えるのはそれだけだ。何度も考えたのだけど、言葉が出てこない。『皆さんに感謝します』が僕の言えることだよ」とコメント。チームメイトたちは立ち上がって同選手に拍手を送ると、メッシは再び涙を流した。

 現在34歳のメッシは、2000年からバルセロナの下部組織に在籍し、2004年にトップチーム昇格。クラブ歴代最多の通算672ゴールを挙げ、10度のラ・リーガ、7度のコパ・デル・レイ、4度のチャンピオンズリーグなど数々のタイトル獲得に貢献してきた。また、歴代最多6度のバロンドールを受賞している。

2021/8/8 19:35

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