6日間パーティ三昧、1歳娘を餓死させた母親に懲役9年の判決(英)

英南東部ブライトン在住のヴァーフィー・クディ(Verphy Kudi、19)に今月6日、殺人罪で懲役9年の判決が下された。

ヴァーフィーは2019年12月5日、当時1歳8か月だったアサイアちゃん(Asiah)をアパートの一室に残し、6日間放置して死亡させた。

ヴァーフィーは自宅から電車で1時間以上かかるロンドンやコヴェントリーのナイトクラブなどでパーティやコンサートを楽しみ、一緒にいたボーイフレンドや友人らには「娘は母が面倒をみている」と嘘をついていた。

11日午後に帰宅したヴァーフィーが「娘が目を覚まさない。助けて欲しい」と救急車を要請したのは午後6時頃で、帰宅してから約3時間が経っていた。アサイアちゃんは地元の病院に搬送されたものの息を吹き返すことはなく、検死の結果、死因は育児放棄による脱水、飢えであること、またインフルエンザを発症していたことが明らかになった。

ヴァーフィーは当初、救急隊や警察に「アサイアは一日中気分が優れず、バナナと牛乳の食事を摂った後に眠りについたが、目を覚ますことはなかった」と説明していたが、アパートの出入口に設置された監視カメラの映像を見せられると、6日間アパートに戻らなかったことを認めたという。

なお裁判では、ヴァーフィーが少なくとも6度、アサイアちゃんをアパートに放置して出かけていたことや、14歳から度々失踪事件を起こしていながらソーシャルワーカーのサポートを一切受けていなかったことなどが次々と明らかにされ、「支援体制が整っていれば防ぐことができたのでは」という声もあがっていた。しかしながら事件から1年半以上が過ぎた今月6日、リスティン・レイン裁判官(judge Christine Laing)はヴァーフィーにこのように述べ、懲役9年の有罪判決を言い渡した。

「子供が母親を必要としているのを知っていながら、自分の欲望を優先した罪は重い。娘を傷つけるつもりはなかったことは受け止めるが、6日間も絶望的な状況にいながら誰も頼る人がいなかったアサイアちゃんのことを思うと心が痛む。」

なおこの事件には次のような声があがっている。

「傷つけるつもりはなくても、6日間も放置すればどうなるかは分かっていたはず。」

「終身刑か、最低でも懲役25年を求める。」

「誰も異常に気付かないなんて、どうにかしている。」

「この子の最期の苦しみを思うとつらい。」

「何度も置き去りにしていたなんて、母親としてあり得ない。」

「子供が子供を産んだ結果。」

「悲しい現実。」

「なぜ同じことが繰り返されるのか。憤りを感じる。」

ちなみに今年6月にはロシアで、3歳以下の子供2人を自宅に置き去りにして友人らと飲み歩き、生後11か月の息子を餓死させたとして、25歳の母親に懲役14年の判決が言い渡された。

画像は『The Daily Star 2021年8月6日付「Teen mum who left toddler to starve to death while she celebrated birthday is jailed」(Image: PA)(Image: Twitter)』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 A.C.)

2021/8/8 4:00

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