ダイエットは男性ホルモン低下の原因に!医師が警鐘

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「更年期障害=女性特有」の症状と安易に考えるのは、非常に危険! 男性も発症するうえ、症状に気づきにくいぶん重症化しやすい側面さえある。長引く自粛生活で誰しもストレスを抱えているなか、着実に忍び寄る男性更年期障害の実態とは? 今回は「ダイエット」について考える。

◆痩せるためのダイエットは男性ホルモン低下の原因に!

 コロナ禍によるテレワークで体重が増え、ダイエット中の人も少なくないはず。だが、「糖質オフなどの無理なダイエットは、男性更年期障害を引き起こす」と、精神科医の和田秀樹氏は警鐘を鳴らす。

「男性ホルモン低下の大きな要因は、粗食です。肉類に含まれるコレステロールや炭水化物に含まれる糖質は、男性ホルモンを作るのに必要な栄養素なのに、糖質オフなど過激なダイエットをした結果、男性ホルモンが減り、困っている人も増えています」

 メタボリック症候群の人はテストステロン値が低めの傾向もあるため、太りすぎは禁物だ。だが、ガリガリ体形よりは小太りのほうが、更年期リスクは減るという。

◆極端な食事制限より運動を

「同じダイエットでも、極端な食事制限よりも、運動をするほうがいい。とはいえ、男性ホルモン分泌のためには、通勤がなくなった分の毎日30分から1時間ほど歩くだけでも、十分効果は期待できます」(和田氏)

 男を上げるなら、減量より、正常なホルモン分泌を心がけよう。

◆薬やホルモン注射は解決策になる?

 食生活や運動習慣を見直しても、症状が改善されない場合、どんな手段があるのか。医師でメンズヘルス専門家の平澤精一氏に聞いた。

「男性ホルモン分泌に効果がある市販薬なら、補中益気湯や柴胡加竜骨牡蛎湯などの漢方があります」

 漢方のほかに、処方箋なしで買える薬としては、男性ホルモンクリーム剤「グローミン」もあるが、相性もあるため使用には注意が必要だ。

◆即効性を求めるのならホルモン注射

 そして、即効性を求めるのならばやはりホルモン注射だという。

「ホルモン注射は、半年以上続けると体内で精子を作る能力が低下するリスクがありますが、医師と相談し、データを見ながら使う分には問題ありませんし、保険診療であれば高価でもありません。ホルモン注射を打っている間に原因を抜本的に見直し、自分で男性ホルモンを作る能力を回復させるのが理想的ですね」(平澤氏)

 予防できることが一番だが、放置し悪化させるのだけは避けたいものだ。

【精神科医・和田秀樹氏】
現在は、アンチエイジングとエグゼクティブカウンセリングに特化した和田秀樹こころと体のクリニックの院長を務める。専門は老年精神医学、精神分析学、集団精神療法学

【メンズヘルス専門家・平澤精一氏】
東新宿のマイシティクリニック院長。早期から男性更年期障害の治療に取り組んできた。保険診療による治療から予防医学まで、常に患者本位の医療を心がけている

<取材・文/週刊SPA!編集部 撮影/林 紘輝 モデル/小林亮介(古賀プロダクション)>

―[それ、更年期かも?]―


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  • 8/7 15:52
  • 日刊SPA!

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