ワイスピ初心者がお届け!『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』レビュー【ネタバレ無し】

拡大画像を見る

シリーズ全世界興行収入が5,500億円を突破する大人気シリーズ『ワイルド・スピード』。最新作のキャッチコピーは「空をブチ抜け!」。シリーズ9作品目にして、初めてシリーズに足を踏み入れた筆者が初心者目線でレビュー!

待望の最新作がついに公開!

8月6日(金)に満を辞して劇場公開される映画『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』。2001年に第一作が公開された本シリーズは、この度公開される最新作が第9作目となる。シリーズ累計で5,500億円以上の興行収入を記録してきた本シリーズは、ハリウッド映画の歴史を辿っても、最も成功したシリーズ作品の一つと言えるだろう。
そんなメガヒットシリーズが、この夏、劇場に帰ってきた。ハリウッド大作の公開が軒並み延期される中、本作はシリーズのファンはもちろんのこと、映画を愛する全てのファンに待ち望まれ、公開されることとなった。かくいう筆者もこの度、初めて『ワイスピ』デビューを果たしたワイスピビギナーである。究極の飢餓状態に陥った我々映画ファンの救世主、『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』。まずはそのあらすじからご紹介!

(c) 2021 Universal Studios. All Rights Reserved.

あらすじ

恋人レティ(ミシェル・ロドリゲス)、息子のリトル・ブライアンとともにネットや電話のない田舎で平和な日々を過ごしていたドミニク(ヴィン・ディーゼル)。ある日彼のもとに仲間のローマン(タイリース・ギブソン)やテズ(クリス・“リュダクリス”・ブリッジス)、ラムジー(ナタリー・エマニュエル)がやってくる。彼らがやってきた理由はもちろん新たなミッション。世界を破壊するかも知れない究極の電磁力兵器「アリエス」を回収するため、ドミニクは穏やかな生活に別れを告げ、再び最前線へと舞い戻る。首尾よく「アリエス」を回収したドミニクたちであったが、謎の武装集団に行手を阻まれる。その武装集団を率いていたのはなんとドミニクの弟のジェイコブ(ジョン・シナ)であった!世界の危機を救うべく、因縁の弟との戦いを決意するが…。

いざ、鑑賞へ!

本作鑑賞前の私の「ワイスピ」イメージといえば、ヴィン・ディーゼルを中心に、ジェイソン・ステイサムやドウェイン・ジョンソンなどスキンヘッドでムキムキのお兄さんたちが仲間たちとともにいかつい車を爆走させるカーアクション、と言ったくらいである。ポスターを観てまず最初に驚いたのは、スキンヘッドのお兄さんがヴィン・ディーゼルとタイリース・ギブソンしかいない!ということ。諸般の事情でなかなか集結が叶わないということだが、すでに私の中の大部分を占めるワイスピのイメージがこの時点で狂ってしまったのだった。

THE FAST SAGA

若干の心配を抱えながら上映が始まる。タイトルロールとともに現れたのは「THE FAST SAGA」の文字。「トワイライト・サーガ」「インフィニティ・サーガ」「スカイウォーカー・サーガ」などなど「サーガ」によって括られたハリウッド映画は枚挙にいとまが無いが、どのサーガにも歴史や多くのストーリーが詰まっていることは間違いが無い。シリーズ9作品目というこの成熟した「サーガ」を、今更観ようというのはお門違いか。『ワイルド・スピード』『ジェットブレイク』さらに『ザ・ファスト・サーガ』という言葉の圧が一発一発、空気砲のように私にジャブを入れてくる。この圧は敷居の高さだろうか。気圧されながらも、このサーガを私も体感できる、という興奮に胸が踊る。

(c) 2021 Universal Studios. All Rights Reserved.

物語は急発進!

冒頭は先ほどあらすじにあった通り、穏やかな田舎の家で、ドミニク、レティ、リトル・ブライアンの家族がささやかな暮らしを営むシーンから始まる。しかし、穏やかな時間は束の間、電話もネットも持たない家族のもとに、ローマンを始めとする仲間がやってくる。彼らの来訪はもちろん事件の合図。瞬く間にドミニクは元の世界へと戻っていく。

この穏やかな生活からの劇的な場面転換はさながら映画自体が爆走する車のよう。冒頭30~40分間、私は振り落とされないよう、この車にしがみついていることが精一杯。もはやストーリーを追うことも困難で、もしかしたら完走する前にスタミナ切れになってしまうのでは無いかという不安もあった。
なぜなら、ドミニクを始めとするワイスピファミリーたる登場人物たちには、迷いがない。困ったことがあれば一秒でも早く駆けつけ、問題を解決する。しかしそこで新たな問題が勃発すれば、それが例え世界のどこであろうとも直行。直行した先でもまた爆走。映画を観ているこちらが、「どうしよう…」と考えている間に彼らは地球の反対側から反対側へ、ひいては地球の外側まで爆走していってしまうのである。
爆走→解決→問題勃発→爆走。このシンプルな構図が次第に心配性な観客(私)をトリップさせていく。気付けばまるでミュージカルのようなリズミカルな展開に何も考えずに身を委ねることができていた。

映画館で極上のドライブ体験

この波長に体をぴったりと寄せることができたとき、まさにこの映画の乗車席にしっかりと腰掛けているような感覚を味わった。不思議と迷いが消えたとき、ストーリーもすんなりと入ってくるようになる。「ブチ上がりたければ一緒に乗りな、ルールはそれだけさ!」と言わんばかりのドミニクの兄貴感。そうして次第にドミニクへの絶大な信頼感が生まれる。「絶対に、彼ならなんとかしてくれる…!」詳細はネタバレになるので避けるが、終盤、炎を背にしてドミニクがとびっきりの着地ポーズを披露したときは、マスクの下で小さく「おお〜」と言ってしまった。

映画館に行くなら文句なしのワンピック!

作品が終了すると、心地良い息切れが私を包む。映画館にいる全ての人と、一緒に走りきった連帯感すら感じる。ここで思い出すのはやはり、このような映画体験が今、映画館でできることの喜びだろう。本作についても、元々2020年5月に全米公開を予定していたが、度重なる延期の憂き目に遭ってきた。本作における極上の映画トリップ体験は、映画館で映画を観る喜びを思い出すのに最適だ。シリーズ9作目にしてワイスピビギナーの私をも門前払いせずにファミリーへと迎え入れてくれるこのゆりかごのようなあたたかさ。なかなか映画館へ足を運びづらい今日この頃ではあるが、この夏の映画館体験のワンピックを悩む映画ファンの皆さんには、ぜひ本作をオススメしたい。

(c) 2021 Universal Studios. All Rights Reserved.

作品情報

◆出演:ヴィン・ディーゼル/ミシェル・ロドリゲス/タイリース・ギブソン/クリス・“リュダクリス”・ブリッジス/ジョン・シナ
/ジョーダナ・ブリュースター/ナタリー・エマニュエル/サン・カン/with ヘレン・ミレン/and シャーリーズ・セロン 
◆監督:ジャスティン・リン 
◆脚本:ダニエル・ケイシー
◆キャラクター原案:ゲイリー・スコット・トンプソン
◆製作:ニール・H・モリッツ/ヴィン・ディーゼル/ジェフ・キルシェンバウム/ジョー・ロス/ジャスティン・リン
/クレイトン・タウンゼント/サマンサ・ヴィンセント
◆原題:Fast & Furious 9

公式サイト:wildspeed-official.jp
公式Twitter:https://twitter.com/WildSpeed_jp
公式Facebook:https://www.facebook.com/Wild.Speed.jp
公式Instagram:https://www.instagram.com/WildSpeed_official/

#ワイルドスピード #ワイスピ

配給:東宝東和
全米公開:6月25日(金)

関連リンク

  • 8/6 8:38
  • 映画board

スポンサーリンク

記事の無断転載を禁じます