無地と花柄、小花と大花、格上は…? キャサリン妃に学ぶドレスコード

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プロトコール(国際儀礼)には世界共通のドレスコードがあります。それは、世界中どのシーンでも、どのような人とでも、同じ意識を持ち合い、互いに安心して過ごすことのできるように……という思いやりから生まれたルールです。イギリス王室や日本の皇室の女性の公式な場面でのファッションはプロトコールが基本になっています。今回は、中でも格上である無地のお話、柄や素材についてのファッションルールを、(一社)日本プロトコール&マナーズ協会主任講師の松田玲子先生にお聞きしました。

【連載・気品を身につけるシンプルな教え#9】

 

 

 

柄物よりも無地が格上。小花柄より大きな花柄のほうが格上

 

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こちらは、エリザベス女王の94歳のお誕生日に、ウイリアム王子とキャサリン妃3人でお庭を散歩なさっている写真です。

ご覧の通り、名家の方々のファッションはオーソドックスであることが基本にあります。それは周りから見られた時の信頼感や好感といった社会的なことだけでなく、ご自分の魅力を追及し続けた結果でもあるといえるのです。

エリザベス女王も、キャサリン妃もオーソドック、そしてシックであることを大切になさっているのはそのような理由からです。

 

最も厳格で格式が高い催しでの装いは「柄物より無地」が格上であること、また、催しの格に応じて柄物を着る場合は「小花よりも大きな花柄のほうが格上」であることも覚えておきましょう。

 

エリザベス女王も花柄のワンピースの上には無地のコートをお召しになっており、キャサリン妃も小花ではなく大きな花柄のワンピースをお召しになっていますね。

 

 

私たちが服装を選ぶ際、「自分が好きなもの」で選びがちですが、実はエレガントな女性であるためには、「オーソドックスでシックなのに華やか」である視点も取り入れていくといいですね。これもお相手への敬意表現となるからです。

 

高級なレース地の素材は格上の装い

 

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上の写真は、オーストラリア建国の日を祝うため、ウイリアム王子とキャサリン妃はオーストリアを訪問されました。壊滅的な山火事の影響を受けたオーストラリアの人々と、その回復力に敬意を表されたのです。

 

キャサリン妃は総レースで仕立てられたワンピースをお召しです。

外交でのファッションですから、プロトコールが適用されます。素材には高級なレースが使用されていますが、通常はサテンやシルクなどもよく使用されます。ウールやコットン、デニム、ナイロンなどはあまり使用しません。

 

キャサリン妃のワンピースは、クリーム色でおとなしい色目、襟のカット、袖の長さ、ウエストライン、スカートの丈もオーソドックスでシックなのに、総レースが華やかな装いをかもしだしています。

 

慌てて準備することのないように吟味をして、「ベーシックカラー、質の良い素材、シンプルなデザイン」三拍子そろったノーマル丈のワンピースを1着クローゼットにしのばせておきましょう。

 

 

 

2021/8/5 22:30

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