「ホビージャパン」炎上騒動で見る PS5にSwitch、ポケカほかゲーム転売の実情―撲滅宣言に乗り出す奇病も登場

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 新型コロナウイルスの影響でマスクや手指の消毒液が品薄になって、転売による高騰が続いたのは記憶に新しい。これらの商品供給は現在は落ちついているが、この騒動で「転売ヤー」という言葉を耳にした人も多いと思う。

 転売ヤーとは、文字どおり品薄の商品を狙って高値で転売をして利益を稼ぐ人たちのこと。彼らがゲームやホビーの世界でも暗躍しており、販売する側も正規の価格でユーザーの手に渡るように対策を続けている。

 先日、ホビー雑誌「ホビージャパン」の編集者がSNS上で転売に関する投稿を行い、不適切投稿として解雇になる事態まで発生している「転売問題」。ゲームの世界ではどうなっているのだろうか?

抽選販売が続くPS5はかなり強固な転売対策も

 ゲームの転売と聞くと、真っ先に思い浮かぶのがPS5だろう。2020年11月に発売が開始されたPS5は、大規模な発売開始イベントなどはなかったものの、初期出荷台数が限られていたこともあって、過激な争奪戦が繰り広げられた。

 発売日当日も店頭での販売はされず、ネットで予約できた人のみが購入できる仕組みだった。その後、ちょっとずつ入荷が続いており、ネットによる抽選販売が主流となっている。この抽選販売での当選を狙って、転売ヤーたちの行動が激化。多数のアカウントを駆使して、申込みをするという荒業まで駆使する者も。

 こういったことを受けて、現在では販売店での対策が講じられている。例えば、ビックカメラでは、「一定期間以上、ビックカメラ.comの会員であること」「抽選受付開始日以前に一定以上の購入金額、一定回数以上の購入履歴がある。または、購入商品の配送が完了している、もしくは商品を店頭で持ち帰りしている」などの条件を満たしている人のみが抽選に参加できるといった具合だ。

 また、ノジマは「転売撲滅宣言」のスローガンを掲げ、「転売や再販売、その他営利を目的とした商品の購入を固くお断りさせていただいております」と明記している。

 現在では落ち着きを見せ始めたものの、ステイホームの影響もあってNintendo Switch本体や『リングフィット アドベンチャー』も正規価格での入手が難しい時期もあった。10月には新型の発売が予定されており、これにも販売対策が取られることを願う。

 現代のゲームはデジタルが主流ではあるが、アナログタイプのゲームも人気がある。それは、カードゲームだ。「ポケカ」の愛称で親しまれるポケモンカードゲームは、ポケモンの世界をテーマにした2人用対戦型トレーディングカードゲーム。

 60枚のカードから成るデッキを使ってバトルするポケカは、ワザを使って相手のポケモンを倒すルール。1996年10月にデビューしたポケカは、今年で25周年を迎える息の長いゲームでもある。

 このポケカの人気が上がってきており、とにかくカードパックの入手ができない。ゲームそのものの人気に加えて、転売ヤーが続々と現れているためだ。これに対して、「BOXでの購入時にシュリンクを外しての販売」とする店舗が登場している。

 シュリンクとは薄い外装ビニールのことで、これの有無で新品か否かがある程度判別できる。ポケカの場合、BOX購入(30パックの箱買いのこと)すると、SR以上のカードが入っていると言われている。

 だが、シュリンクがあることによって、BOX内のレアカードだけを抜き取って販売されている懸念が払拭できるため、転売時の価格に影響があるのだ。言い方を変えると、シュリンクがないポケカのBOX販売はSR以上のカードを抜いた可能性があり、定価以上での転売が難しいということ。

 この対策にカードゲーマーからは称賛の声が挙がっている。その一方で、再シュリンクやカードのサーチ方法などを指南する動画がアップされるなど、仁義なき戦いは続いている。

 ネットやSNSの普及によって情報伝達がより早く・便利になった反面、それを逆手に取ってあの手この手を考える人たちも増えてきている。しかしながら、適切な価格で、必要な人たちの手に渡ることを期待したい。

  • 8/4 21:00
  • サイゾー

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