西島秀俊似の時間にルーズな彼氏。たまに彼女が遅れたら文句タラタラで…

 社会人にとって時間厳守は最低限守らなければいけない常識。それでも仕事ではちゃんと守っていてもプライベートだとつい遅れてしまうこともあるでしょう。

 ただし、待たされる側からすると、相手が毎回のように長時間遅れてやって来るのは結構なストレス。北島芽衣さん(仮名・29歳)が以前付き合っていた同じ年の男性も時間にルーズな人で、1~2時間の遅れは当たり前だったとか。

◆待ち合わせに毎回遅刻されても怒らなかった

「その理由が仕事とか別に用事があったのなら仕方ないと思うんですけど、こっちはすでに待ち合わせ場所にいるのに『まだ家だけど』とか平気で言ってくる。自分の恋人を待たせることに申し訳ないと感じている様子はなかったです」

 しかし、“恋は盲目”なんて言葉もあります。この彼氏は俳優の西島秀俊さんの若いころに似た正統派のイケメンだったそうで、彼女から積極的にアタックしてなんとか交際に持ち込んだといいます。好きという気持ちが大きかったこともあり、多少のことは目をつぶろうと遅れたことに対して怒ったり、文句を言うこともほとんどなかったそうです。

「確かに、時間にはルーズでしたが仕事は毎日遅刻せずにちゃんと出社していたみたいですし、人としてルーズというわけではなかったので。だから、この欠点も含めて彼なんだと勝手に受け入れていました。今思うと、私のこの態度が逆に付け上がらせてしまったのかもしれませんけど」

◆珍しく彼女が約束の時間に遅れたら

 当時は彼氏が毎回遅れて到着することを想定し、わざと待ち合わせ時間を早めに設定。

 たまに30分程度遅れて来ることもあるため、一応時間通りに来ていたそうですが近くでショッピングやカフェで読書をするなど芽衣さんなり有意義に時間を過ごしていたとのこと。そのため、さほど深刻には捉えていませんでした。

 しかし、交際が始まって10か月ほど経ったある日、珍しく彼女が約束の時間に遅れてしまいます。

 その日は平日の夜8時に待ち合わせをしていましたが、仕事のトラブル対応で会社を出たのは8時ちょっと前。そこからどんなに急いでも45分ほどかかるため、夕方の時点で遅れる可能性があることを伝えていたそうです。

◆自分のことを棚に上げて、彼女の遅刻には文句タラタラ

「彼にLINEを送ると、『こっちのことは気にしなくていいから』とすぐ返事が戻ってきました。ただ、やっぱり約束の時間までに向かうのは難しく、夕方6時半の時点で8時45分に変更してほしいと改めてメッセージを送ったのですが、このときは短く『わかった』と一言。けど、このときは了承してくれたと思っていました」

 彼女は伝えた通り、8時45分に待ち合わせ場所に着いたそうですが、先に到着していた彼氏は見るからに不機嫌な様子。その後、近くのダイニングバーでお酒を飲みながら夕食を取ったそうですが、そこで彼氏が時間に遅れたことに対する文句を言ってきたのです。

 しかし、これに納得がいかなかったのは芽衣さん。時間に遅れることはもちろん、待ち合わせを当初の時刻の45分後にすることを前もって連絡しており、彼氏も了承したはずだと反論します。

「それに私がこの日、会って彼に最初にかけた言葉は『遅くなってゴメンね』でした。仕事のトラブルが理由でも待たせたのは事実だから一応謝りましたが、それでもネチネチと言ってきたのが許せませんでした。この人はどうして自分のことは棚に上げ、私に対しては文句を言ってくるんだろうと思うと怒りがこみ上げてきました」

 そこで自分は今回の1回だけなのに毎回遅れてくる相手になぜそこまで言われなければいけないのか、そっちは休日でも平気で1~2時間遅れ、自分から遅れる旨の事前連絡は一切ないことを逆に責め立てたそうです。

◆謝罪してきた次のデートにも1時間半の遅刻

「いつもと違う私の態度に焦ったのか謝ってきたので、それを受け入れました。でも、こんなことがあれば最低でも次は時間通り来るもんじゃないですか。それなのに次のデートの待ち合わせでは、いつも通りの1時間半の遅刻。

 それも先日の謝罪は何だったの?と思う平然とした態度でやって来たため、なんだか急に彼に対する気持ちが冷めてしまって。それで別れほしいと自分から告げました」

 彼氏は「もう遅刻しないから!」と何度も懇願してきたそうですが、頑(かたく)な彼女の態度に最後は受け入れざるを得なかったようです。

「たまに遅刻する程度ならともかく、これが続くと考えたらうんざりしちゃって。

 お互いいい大人ですし、そのくらい自分でどうにかするべきじゃないですか。もしこの人と将来結婚したら苦労する自分の姿が想像できちゃったので」

 いくら恋人同士であっても親しき中にも礼儀あり。大切に思っている相手だからこそ基本的な常識やマナーは必要なのかもしれませんね。

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<文/トシタカマサ イラスト/とあるアラ子>

【トシタカマサ】

一般男女のスカッと話やトンデモエピソードが大好物で、日夜収集に励んでいる。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

2021/8/3 8:47

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