孫同士を差別する祖父母がツライ…義父母による孫差別をどう乗り越える?【ママのうっぷん広場 Vol.27】

義父母との関係構築に悩むママやパパもいることでしょう。その中には、兄弟姉妹の子どもと自分の子どもとの間で、「孫差別」をされた経験がある人もいるようです。今回は、ウーマンエキサイトアンケートに寄せられたエピソードの中から「孫差別する義父母」に関するうっぷんをご紹介します。

■孫差別とは?

孫差別とは、祖父母が子どもの孫同士を比べて、えこひいきすることを言います。例えば、娘の子どもだけかわいがって、息子の孫はかわいがらない、差をつけるなどの孫差別に悩む人は一定数いるようです。

「夫には妹がいて、結婚して3人姉妹がいます。私たち夫婦の第一子は女の子。義母から『最初は女の子でもいいけど、男の子を生まないと嫁じゃない』と言われ、次に男の子が生まれたのに、『おめでとう』の一言もなかった。義母は三姉妹ばかりかわいがっている」

「義母は、夫の兄の息子を溺愛しています。私に息子が生まれた時は、同じようにかわいがってくれるだろうと思い込んでいたので、それは思い違いだったことを知った時には、少なからずショックを受けました。私の息子へは、興味も愛情も希薄でした」

「元主人の母の話です。自覚はないようでしたが、元主人の姉が産んだ娘が、うちの下の娘より4歳下の長子で一人っ子で、その子と孫差別されていました。たまに帰省する私たちに話すのはその孫の自慢話ばかり。洋服やおもちゃも買い与えているようでした。うちの姉妹には、たまたま帰省が正月ならお年玉がありましたが、『顔を見せない孫にあげるお年玉はない』とはっきり言われました」

「私は長男の嫁で、2人の息子がいます。義両親は、『娘の産んだ子どもがすごい』と言ってくる。でも実際は、私の子どもたちの方が優れていても、褒めてくれません。娘の産んだ孫が内孫で家族だと言います。盆、正月も、『娘家族が来るから』と言われるようになったので行かなくなりました」

自分の子どもに産まれた孫同士を差別するなんて、にわかに信じがたい話ではありますが、実際に孫差別に悩んでいる人のつらい心情がうかがえます。同じ孫でも、住む場所の実際の遠さや、心の距離が反映されて、それが孫差別という形に現れてしまうのかもしれませんね。

■内孫外孫?性別による差別?

また、寄せられたコメントを見ていると、「内孫」と「外孫」というキーワードが出てきました。

「義母は『内孫』とか『外孫』とかにこだわる。自分が男の子しか産めなかったからってそんなの知るか!」

「内孫」とは、自分たちの跡取りとなる夫婦から産まれた子のことをさし、「外孫」とは、他の家に嫁いだ娘が産んだ子どものことを指します。ただ、時代とともに「嫁ぐ」という考え方が薄れてきている中、いまだにこだわる人がいることに驚きも感じます。さらに、孫の性別によって差別されたというエピソードもあるようです。

「『次男だから女の子を産め』と言われ、男の子を2人出産。長男のところは女の子1人。もちろん、私も子どもたちもいじめられました。「長男のところは女の子だからかわいがってもらってよかったね!」と思っていましたが、本当は男の子がよかったらしいです」

「義母は、自分が男の子を3人産んだからか『男の子の方がかわいい』と言います。うちの子は女の子。『おばあちゃんと一緒にお風呂に入りたい』とか『一緒に寝たい』と言っても、『疲れるから』と断られます。でもおいっ子には、『男の子は手がかかってかわいい』と言います。娘の前で言われた時は悲しくなりました」

「妊娠してつわりが落ち着いてから、『性別が男の子』と義実家で報告したら、義母に『でもまだそうと決まってないしね!』と言われてモヤっとしました。 性別が分かる前から『女の子の気がする』とずっと言っていました。義母はすでに孫が男の子2人いて、女の子も見たいという気持ちがあったんだと思います」

「うちは男の子が一人います。 最近、義理の妹に女の子が産まれました。義実家ラインがあり、私は参加していないのですが、『産まれた赤ちゃんの写真を送るから嫁ちゃんも見てね〜!』と言われていたので、時々チェックしていました。その場で、義母が『やっぱり、孫は女の子が一番かわいいー!』と書いていました。 その言葉が忘れられません!」

自らが産んだ子どもの性別や、すでに産まれた孫の性別も影響してか、産まれてくる孫の性別にこだわりを持つ義父母も少なくないようです。しかし、生まれてくる子どもの性別は選べるものではありませんから、「女の子を産め」とか「男の子の方がかわいい」などと言われても、困ってしまいますよね。

■孫差別の乗り越えかた

それでは、こんな困った孫差別を乗り越えるためには、どのようにすればいいのでしょうか。

「強烈な個性の義母を変えるのは困難だし、関わりたくないので、できるだけ接触を避けました。『嫌な相手には何も期待しない』と割り切りました。悪口を言えば、自分の品位が下がるので、子どもたちにも悪口は言わないように伝えました」

「幸い夫の実家は遠いので、徐々に会わなくなっていきました。息子をかわいがってくれない義母なんかに、なにも期待する必要はない。『息子のおばあちゃん』とは思わず、『他人』と思うことで、何も寂しさは感じなくなりました」

「親にしてみれば娘の産んだ子どもは、嫁が産んだ子よりかわいいらしいです。 幸いなことに、私は一人娘で近くに住むうちの両親は、それは大切に孫たちに接してくれたので、娘たちも愛情を感じて感謝しており、たまにしか会わない義両親からの言動も、大きな心の傷にはならずに済みました

「ちょうどコロナで1年間会わなくてすんだので、ほっとしています。コロナが落ち着いたらまた帰省しなきゃいけないんだろうけど」

「いい嫁キャンペーンをやめて、しばらく音信不通にした。 今は孫も部活で、ばあばどころじゃない」

「実家の母は、どちらの肩を持つ事もなく、『嫌な思いをしたね』と話を聞いてくれました。『お義母さんは思ったことをすぐに口に出してしまうところがあるのね。でも、大変な時にはいつも助けてくれて助かるでしょ。波風立てない方が楽だから、何かあったら、お母さんに話してね』と。その言葉で、怒りに震えていた私は冷静さを取り戻しました。義母さんには確かに子どもたちを見てもらっていて、助けてもらってます。そのありがたさを考えたら、ぐっと我慢できました」

コメントのひとつひとつを読んでみると、孫差別の乗り越え方は人それぞれなのだと考えさせられます。孫差別は、確かにとてもつらいことで、理不尽な行為に対して、落ち込んでしまったり、怒りを抱えたりと、ママやパパたちも悩むことと思います。特に、義父母との関係がそもそもうまくいっていない場合も多く、解決の糸口が見つけられず、そのまま疎遠になったという声も、コメントでは多く見られました。

ただ、一番注意する必要があるのは、差別された孫、つまり子どもたちのメンタルケアです。正当な理由もなく、本来無条件で愛情をかけてくれるはずの祖父母から差別されたと感じたら、きっと深く傷ついてしまうことでしょう。子どもの様子を注意深くみてあげて、もし傷ついた様子が見られたら、親からはたっぷりと愛情をかけてあげたいところです。また、本当に子どもがつらい思いをするのであれば、義父母と距離をとった方がいいかもしれません。

2021/7/30 9:00

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