職場でもGUやユニクロを着たい!アラフォー女性へ。安っぽく見せない工夫とは

 こんにちは、コラムニストのおおしまりえです。

 ユニクロを始め、最近ではしっかりした素材や高いデザイン性を叶えたプチプラ服も増えています。

 とはいえ、なんとなく年齢が上の人ほど、「年齢と共に洋服も価格も形もアップデートすべき」といった先入観に縛られている人が多いように感じます。

 ぶっちゃけ、ビジネスにプチプラはアリなのか? また、「高見え」や「安っぽい」それぞれの理由を、女子SPA!でもおなじみのスタイリスト、角佑宇子さんに教えてもらいました。

◆大人も「ビジネスにプチプラ服」はアリ!

「大人の女性でも、ビジネスにプチプラを着ることはアリです!」

 まず最初に、明確なOKを出してくれた角さん。アラサーでもアラフォーでもアラフィフでも、プチプラ服をビジネスシーンで着ることは全然問題ないことだといいます。

「ユニクロはもちろん問題ないですし、最近ではGUもオフィスカジュアルに向けた商品が、ここ数年増えつつあります。GUはもともと若い方向けのアイテムが多かったのですが、最近は上品なセットアップやシルエットがキレイに見えるパンツなども展開されており、明らかにビジネスシーンを意識しています。こういったアイテムなら取り入れるのはおすすめです」

 他にもプチプラでおすすめなものは、しまむらならTシャツ・デニムといったベーシックなカジュアルラインをビジネスシーンで上手く活用するのもおすすめだといいます。

 お財布にもありがたいプチプラ服ですが、OKだからといって何でも取り入れて良いかというとそうではないといいます。

◆プチプラのビジネス使いで、安っぽく見えないための注意点

「大人女性がプチプラ服を取り入れる場合、安っぽく見えることを避けたいならいくつか注意点があります。1つは、プリントの柄物は避けるということ。柄のプリントは価格に模様の複雑さが反映されがちなため、安っぽさが出やすいんです。花柄も多色使いならまだ良いのですが、単色の花柄だとプチプラ感が出てしまいがちですので、避けた方が良いでしょう。

 また、プチプラをビジネスシーンに取り入れるなら、トレンドの真ん中をいくようなトップスは失敗しやすいケースが多いです。最近だとパフスリーブのトップスが流行っていますが、ギャザーの入り方や縫製といった細かい部分が、明らかに若い人向けになっており、大人女性が着ると『あれ?』と見えてしまうこともあります。流行のアイテムは繊細なニュアンスの違いが出やすいので、どうしても価格の差が見た目にも反映されやすいんですね」

 いわゆる遊び心が出るタイプの洋服であるほど、細かいディテールに価格差が出やすいということ。プチプラは無地やベーシックなアイテムでの活用が良いそうです。

◆プチプラ服で避けるべき「色」「素材」は?

素材から醸し出されるシルエットと色についても、安っぽさが出やすい要素なので気をつけて見ていただきたいところです。例えば色については、ケミカルな色味が強いとプチプラ感が出やすいです。最近はどのメーカーも色については改善されてきていますが、くすみやニュアンスのある色などであれば安心です」

 素材についてはどんな点に気をつければ良いのでしょうか。

「一概に『この素材は安っぽい』という言い方はできないのですが、柔らかなものや薄手のものは、安っぽさが価格に反映されやすい傾向があります。具体的には薄手のTシャツやシャツは、シルエットがキレイに見えにくくプチプラ感が出やすかったりします。逆に薄手でもプリーツスカートなどは高見えしやすい傾向があります。プチプラ服を選ぶ際は、素材の色味と厚み、アイテムのカテゴリである程度判断をしていくと、効率的な買い物ができるかもしれません」

◆プチプラアクセサリーで高見えアイテムを選ぶコツ

 プチプラのビジネスシーンでの活用方法が分かってきたところで、合わせて大事なのがアクセサリーといった小物類の取り入れ方です。筆者は正直、「どんなに洋服が安くても、靴やかばん、アクセサリーといった小物類が高級品であれば、トータルバランスはそれなりに収まるもの」と思ってしまっているタイプ。でも、アクセサリーも集め始めるときりがないんです。

 プチプラアクセサリーも最近はバリエーション豊かになってきていますが、チョイスのコツはあるのでしょうか。

「アクセサリーも服とポイントは似ていて、素材や使っているモチーフが安っぽいとプチプラ感が出がちです。例えばリボンや花柄といった細かなモチーフは、プチプラで展開できる限界があります。ワンコインのアクセサリーで選ぶのは避けたいところです。逆にプチプラのアクセサリーでも、メタリック素材のものや、モダン・アート系のピアスやイヤリングなどは高見えしやすいです」

◆角さんおすすめのプチプラアクセブランドは?

 実際の選択肢として、今回は角さんに2つのおすすめブランドを教えてもらいました!

【 ACCESSORIES BLOSSOM(アクセサリーズブラッサム)】

 Instagram:@accessories_blossom_jp

「330円 550円 990円の3プライス展開で、トレンドを取り入れたアイテムが多くチャレンジもしやすいです」

【 beller(ベラー)】

 Instagram:@beller_store

「インポートアクセサリーの個人向け卸ストア。ちょっと“ひと癖”あるようなアイテムが多く、高見えを狙いやすいです」

◆全身プチプラでもNGではないけど……できれば意識したいこと

 今回は、ビジネスシーンにおけるプチプラアイテムの選び方について教えてもらいました。プチプラ服でも、コツを覚えればある程度の高見えはできることがわかりましたね。でも角さんは、「できればそこにプチプラ以外のきちんとした洋服も取り入れてみて欲しい」と付け加えます。

「オールユニクロとかオールGUとかでも、ある程度まとまった格好は成立するし、高見えする人はいます。でもそれって結局はスタイルの良い人に限定されるケースが多いんです。元も子もない話ですが、そういう仕組みを考えると、全員にプチプラ全身コーデはおすすめできません

 高見えだけでなく“その人らしさ”を出すためにも、プチプラを着る時も1点だけはセレクトショップなどの洋服を取り入れられたら、やはり素敵です。なんとなくキレイにまとまるアイテムではなく、自分がキレイに見えるアイテムをひとつ加えるだけで、見た目の印象は大きく変わると思います」

 今はプチプラでいろんなチャレンジができ、プチプラ服でも全身コーデできてしまう時代だけど、あえてプチプラ以外のきちんとした服もポイントを押さえて取り入れる。とりあえずハイブランドものを一点足す「一点豪華主義」とはまた違った意味で、これこそまさに、今の時代の大人だからできる“メリハリ”なのかもしれませんね。

◆今回のまとめ

<楽してきちんと見えるポイント>

・ビジネスシーンでもプチプラは全然アリ! だけど以下のポイントを押さえよう

・プリントの柄物は、価格が品質に反映されやすいので避けた方が無難

・トレンドど真ん中の遊び心のあるトップスも、価格や年齢ターゲットのギャップが分かりすいから避けたい

・プチプラアイテムは「色味」「素材の硬さ」「シルエット」に注意して選ぶ

・高見えするプチプラアクセサリーは、メタリック素材やモダン・アート系

・プチプラの中に1点だけ、プチプラ以外で自分がキレイに見えるきちんとしたアイテムを入れる

【角 佑宇子(すみゆうこ)】

ファッションライター・スタイリスト。スタイリストアシスタントを経て2012年に独立。過去のオシャレ失敗経験を活かし、日常で使える、ちょっとタメになる情報を配信中。Instagram:@sumi.1105

<取材・文&イラスト/おおしまりえ>

【おおしまりえ】

水商売やプロ雀士、素人モデルなどで、のべ1万人以上の男性を接客。現在は雑食系恋愛ジャーナリストとして年間100本以上恋愛コラムを執筆中。Twitter:@utena0518

2021/7/30 8:47

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