ブラジルが首位で8強進出! リチャーリソンが終盤に2発、サウジアラビア下す

 東京オリンピック男子サッカー競技一次ラウンド・グループD最終節が28日に行われ、U-24サウジアラビア代表とU-24ブラジル代表が対戦した。

 サウジアラビアはすでに敗退が決定。一方、ブラジルは引き分け以上で自力でのグループステージ突破が決まる状況で試合を迎えた。

 試合のスコアボードが動いたのは14分、ブラジルが先制する。左コーナーキックからクラウジーニョがニアに速いボールを送ると、マテウス・クーニャが頭で合わせて押し込んだ。

 先制後も試合の主導権を握るブラジルは20分、左サイドからギジェルメ・アラナが送ったクロスに飛び込んだアントニーがヘディングで合わせたが、シュートは惜しくもクロスバーに阻まれる。

 すると26分、サウジアラビアが試合を振り出しに戻す。敵陣中央右寄りの位置でフリーキックを獲得すると、サルマン・アル・ファラジが左足でインスイングのボールを供給。これに飛び込んだアブドゥレラ・アル・アムリが頭で合わせて突き刺した。

 ブラジルは37分、アラナがペナルティエリアの外から左足一閃。鋭いシュートを放ったが、惜しくも枠のわずかに右へと外れた。41分にはクーニャの折り返しをアントニーが押し込もうとしたが、相手GKの好セーブに阻まれてネットを揺らすことはできない。試合は同点で折り返した。

 後半に入ってからも攻め続けるブラジルは66分、マテウス・エンヒキが左足で放ったシュートが相手GKにセーブされると、こぼれ球にクーニャが反応。ダイレクトで押し込もうとしたが、無人のゴールに飛ばすことはできず、左のポストに阻まれた。

 サウジアラビアは69分、ゴールから約30メートル離れた位置でフリーキックを獲得。アブドッラフマーン・ガリーブが直接狙うと、シュートはやや変化してゴール上辺へと飛んだが、相手GKサントスにセーブされる。

 すると76分、ブラジルが待望の勝ち越しゴールを挙げる。フリーキックのこぼれ球をブルーノ・ギマランイスが頭で折り返すと、ゴール前にいたリチャーリソンがヘディングで押し込んだ。

 ブラジルは後半アディショナルタイムにダメ押しの3点目を獲得。マルコムのスルーパスに抜け出したヘイニエルがグラウンダーで折り返し、リチャーリソンが冷静に流し込んだ。

 試合はこのまま終了し、勝利したブラジルはグループステージを突破。また、ドイツvsコートジボワールが1-1で終わったため、ブラジルは首位通過となった。準々決勝は31日に行われ、ブラジルはグループC2位と対戦する。

【スコア】

U-24サウジアラビア代表 1-3 U-24ブラジル代表

【得点者】

0-1 14分 マテウス・クーニャ(ブラジル)

1-1 26分 アブドゥレラ・アル・アムリ(サウジアラビア)

1-2 76分 リチャーリソン(ブラジル)

1-3 90+3分 リチャーリソン(ブラジル)

2021/7/28 18:57

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