「最新ブルーレイレコーダー」販売員が本当にほしい3機種と絶対に買わない1機種
―[家電屋さんのトリセツ]―
皆さん、こんにちは。関東の某家電量販店に、十数年間務めている店員のスズキです。黒物から白物まで、ジャンルを問わずさまざまな商品の販売に携わり、店長も務めたことがある私が、日々の生活に役立つ家電の情報をお届けしていきます。
◆「最新ブルーレイレコーダー」のオススメ機種は?
前回は、「低価格エアコン」を取り上げましたが、今回は今の時期にイチオシの家電を選びました。テーマは、7月23日に開幕した東京オリンピック観戦で大活躍する「ブルーレイレコーダー」です。
ブルーレイレコーダーは、以前の記事でも紹介したことがあるのですが、オリンピック需要を見越してか、各社が新製品をリリースしています。
◆巣ごもり需要を追い風に堅調が続く
そこで’21年に発売された「最新ブルーレイレコーダー」の中から、「販売員が本当に買っている3機種と絶対に買わない1機種」をそれぞれ紹介します。
昨年から新型コロナウイルス感染拡大に伴う巣ごもり需要の影響もあり、ブルーレイレコーダーの売り上げは堅調です。各機種、機能面での違いもさまざまあるので、ぜひライフスタイルに合わせて選んでいただければと思います。
◆・パナソニック「DMR-2X301」
1位は、全競技を見逃したくないという方にピッタリなパナソニックの「DMR-2X301」です。’21年6月に発売された全自動ディーガのエントリーモデルで、実勢価格は7万円程度になります。
その最大の特徴は、3TBのHDDにハイビジョン放送最大6チャンネルを、約24日間分すべて自動録画できること。チャンネルまるごと録画で、面倒な予約の作業から解放してくれます。
◆スマホアプリとの連携でさらに便利に
録画した番組を自動でジャンルやシリーズごとに整理し、見たい番組を簡単に探せるのもうれしいですね。お気に入りの番組を、自動上書きされないようにワンタッチで保存できる機能も搭載されていてかゆいところに手が届いています。
また、無料のスマホアプリ「どこでもディーガ」の機能もパワーアップ。家の中はもちろん、外出先でも録画済みの番組やリアルタイムの放送番組を視聴できるうえ、新たに追加された「お店マップ」機能を使えば、番組内で紹介された飲食店を簡単に調べられます。
◆・シャープ「4B-C10DW3」
オリンピックの名場面を、美しい4K画質で何度も見返したいという方は、2位に選んだシャープの「4B-C10DW3」はいかがでしょうか。’21年6月発売のAQUOSシリーズのブルーレイレコーダーで、実勢価格は6万1000円程度と、ほかのオススメの製品と比べて比較的財布に優しいのも魅力です。
4B-C10DW3は、新開発エンジンの「Medalist BD」を搭載。高画質圧縮技術によって、新4K衛星放送を4K画質のまま、2番組同時に長時間モードで録画できます。
◆オリンピック観戦に最適の機能
紹介したモデルのHDD容量は1TBですが、4TBの大容量モデル「4B-C40DT3」(’21年6月発売。実勢価格は9万7000円程度)なら、より多くの番組を高画質で録画できます。
見たいシーンをすぐに再生できる機能も、オリンピック観戦の強い味方。リモコンの「(ポップアップ)メニュー」ボタンを押せば、録画番組を約5分ごとに子画面表示できます。早送りしなくても中身がパッとわかるので、見たいシーンをすぐに楽しめますよ。
◆・ソニー「BDZ-FBT2100」
最後の3位は、検索機能に優れたソニーのブルーレイレコーダーの中から、’21年6月に登場した「BDZ-FBT2100」を選びました。実勢価格は8万4000円程度で、HDD容量は2TBになります。
BDZ-FBT2100は、3番組同時録画やスマホでの録画予約・視聴機能を搭載した、4Kチューナー内蔵のブルーレイレコーダー。最長1か月前から先行録画予約できる「新作ドラマ・アニメガイド」や、好きなタレントの出演番組を自動で探して録画する「おまかせ・まる録」など、便利な機能が搭載されています。
◆長時間録画時の画像がクリアに
さらに、本機は「4Kインテリジェントエンコーダー」を採用。
長時間モードの録画時の画質を改善し、動きや明るさの変化が激しいシーンで出やすいブロックノイズを低減させているので、オリンピックの競技の視聴にもピッタリです。
◆販売員がオススメしない最新ブルーレイレコーダーは?
一方でスペック的にあまりオススメできないのが、’21年3月に登場したシャープの「2B-C05DW1」で、実勢価格は3万4000円程度です。
2位の4B-C10DW3と同じくAQUOSシリーズのブルーレイレコーダーで、録画番組を約5分ごとに子画面表示する「見どころポップアップ」機能も備えていますが、ネックになるのはHDD容量が500GBしかないところ。
◆懸案はHDD容量の少なさ
500GBだと、地上デジタルハイビジョンの画質で約62時間録画できますが、ブルーレイレコーダーを実際に使ってみると、番組はすぐに消去せずに残しておくことが多いもの。そうなると、500GBの容量では心許ないというのが正直な感想です。
価格の安さは魅力ですが、もう少し予算を増やせばHDD容量が1TBの「2B-C10DW1」が購入できます。こちらは実勢価格が3万9000円程度なので、価格を抑えたい場合でも、購入するなら2B-C10DW1を選ぶのがいいでしょう。
東京都や沖縄県で緊急事態宣言が発令されているなど、外出しにくい日が続いています。今年の夏はぜひブルーレイレコーダーを活用して、東京オリンピックを堪能してもらえるとうれしいです。
◆〈販売員が本当に買っている最新ブルーレイレコーダーBEST3〉
▼1位 パナソニック「DMR-2X301」 実勢価格:約7万円
全自動ディーガのエントリーモデルで、3TBのHDDにハイビジョン放送最大6チャンネルを約24日間分すべて自動録画できます。録画した番組を自動でジャンルやシリーズごとに整理し、見たい番組を簡単に探せるのも便利です
▼2位 シャープ「4B-C10DW3」 実勢価格:約6万1000円
新開発エンジンの「Medalist BD」を搭載したモデル。高画質圧縮技術により、新4K衛星放送を4K画質のまま、2番組同時に長時間モードで録画できます。見たいシーンをすぐに再生できる機能も、オリンピック観戦にピッタリ
▼3位 ソニー「BDZ-FBT2100」 実勢価格:約8万4000円
3番組同時録画やスマホでの録画予約・視聴機能を搭載した、4Kチューナー内蔵のブルーレイレコーダー。動きや明るさの変化が激しいシーンで出やすいブロックノイズを低減させる「4Kインテリジェントエンコーダー」を搭載した本機は、オリンピックでも大活躍
◆〈販売員は選ばない最新ブルーレイレコーダーWORST〉
▼1位 シャープ「2B-C05DW1」 実勢価格:約3万4000円
価格の安さは魅力ですが、容量が500GBだと心許ないです。製品ラインナップの中には容量の多いモデルもあるので、購入するなら1TB以上のものを選んだほうが、使いやすいと思います
―[家電屋さんのトリセツ]―
【家電量販店のスズキ】
関東近郊の家電量販店で10年以上働く現役販売員。黒物から白物までジャンルを問わずさまざまな売り場を担当。実績が認められて大型店の店長を務めた経験もあるが、接客のほうが性に合うため、本部に直訴し現場復帰を果たす