約57キロの巨大ナマズを釣り上げた男性「まるで恐竜のようだった」(米)

米ノースカロライナ州フォー・オークス在住のロッキー・ベイカーさん(Rocky Baker)は今月10日午後9時半頃、友人のジャスティン・クリフトンさん(Justin Clifton)と共に同州ロアノーク川で釣りをしていた時に巨大ナマズと遭遇した。

ロッキーさんはお気に入り釣りのスポットで、2~3インチ(約5~7センチ)のコノシロ(ニシン科の魚)を垂らして獲物を待っていたという。「日が落ちて周囲が暗くなってきたばかりの頃でしたね。昼間には51、40、30ポンド(約23.1、18.1、13.6キロ)の魚を釣り上げていたよ」とロッキーさんは昼間から魚釣りをしていたと明かしており、その後も一晩中釣りを楽しむつもりだった。

そして垂らしていた糸に獲物が食いついた様子を見たロッキーさんは、「ドラグ(糸が切れないように自然と糸が引っ張り出される仕組みのこと)の感じを見て、最初から『これは大物がかかったな』と思ったよ」と期待に胸を膨らませた。

そして竿を抱えて大物との臨戦態勢をとったロッキーさんは、「竿が大きくしなっていて、まるでフォルクスワーゲン(車)を川から引っ張り上げているようでしたね」とその感触を語る。

獲物も釣られまいと必死に泳ぎ、川岸を約6往復するほどの抵抗を見せ、20~30分は格闘したという。そして船の上にあがった大きなナマズの姿を見たロッキーさんは「まるで恐竜のようで、呆然としてしまったよ」と驚きを明かした。船に積んでいた計量器で重さを測ろうとしたが、計量器の最大値である110ポンド(約49.8キロ)を上回ってしまったという。

「これは新記録になるかもしれない」と予感したロッキーさんは、認定された計量器を持つ釣り具店「E-Z Bait and Tackle」に巨大なナマズを運んだ。そして計測の結果、127.1ポンド(約57.6キロ)だった。

これまでの同州における最高記録は、2020年7月4日に記録された121.9ポンド(約55.2キロ)であり、ロッキーさんはこの記録を大きく更新した。今回のナマズを公式な記録として残すため、ロッキーさんは午前5時半になるまで生物学者の到着を待ったそうだ。

生物学者の到着を待っている間はナマズが弱らずに快適に過ごせるように努め、そして無事に新記録として認定されるとロッキーさんは川にナマズを放したという。

ロッキーさんは「ナマズを放つと、数分後には自力で泳ぎ去りました。この光景は私にとって非常に感慨深かったですね」と振り返った。

こんなに大きなナマズが存在するのかと度肝を抜くようなサイズだが、ロッキーさんが釣り上げたナマズは“ブルー・キャトッフィッシュ(Blue Catfish)”と呼ばれる北米最大種のナマズで、寿命は9~10年とされている。しかし一部の個体は25年も生きたという記録があり、長生きをすればその重さは100ポンド(約45.3キロ)を超えることもあるそうだ。

週に1回以上は釣りに出かけているロッキーさんですらこれまでの最高記録は80ポンド(約36.2キロ)だったそうで、100ポンドを超える大物との遭遇率は極めて低いようだ。

画像は『Fox News 2021年7月14日付「Record-breaking fish caught in North Carolina: ‘Looked like a whale in the back of the boat’」(Brent Townsend)』『Rocky Baker 2021年7月11日付Facebook「After a very long night.」』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 iruy)

2021/7/23 14:21

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