デートの誘いに「YES」をもらえる!“推し”の一皿がある、人気の恵比寿イタリアン
「今度、食事に行かない?」
恋の予感を匂わす、キラーフレーズ。幸運にも「YES」という言葉が引き出せたら、あとは肝心の店選び。だがここからが問題だ。
これといってすぐにイイ感じのレストランが思い浮かばない…!
「……」
東京カレンダーは、男女間における沈黙を阻止したい。気まずい沈黙が訪れる前に、いま続々と注目店がオープンしている”イタリアン”に、誘ってみるのはどうだろう?
雰囲気がよく味も美味しいから、という「とりあえず」の”イタリアン”ではない。
進化した東京イタリアンには、圧倒的な「推し」のひと皿がある。そんな”誘いやすいイタリアン”を紹介したい!
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※緊急事態宣言中の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。
恵比寿『イル バロンドーロ』の推しのひと皿はこれ!「壱岐牛イチボ炭火焼」
オープンキッチンから次々と沸き起こる熱気と香りに、食欲が極限まで刺激される。
恵比寿で一世を風靡した名店『イル ボッカローネ』に約20年も在籍し、長く料理長を務めた岩田正記シェフが独立。同じ恵比寿に、本場のスタイルを伝えるべく開いたトラットリアが『イル バロンドーロ』である。
料理はどれもひと皿の主役がはっきりとわかる美味しさ。小手先のアレンジなど皆無で、なかでも圧巻は「壱岐牛イチボ炭火焼」(200g・5,280円)だ。
自らも大の肉好きを公言する岩田シェフだけに、牛肉は年間900頭ほどしか出荷されない長崎県の壱岐牛にこだわる。
壱岐牛は炭でグリルとシンプルな調理法だが、強火でじっくり熱を加えることで外は香ばしく、中はしっとりロゼ色に。
盛り付けはダイナミックだが、グリラーの高さを調節しながら絶妙なタイミングで火が入ったステーキは、ある種の品格さえ感じさせる。
ゴールドに輝く強烈な見た目を凌ぐ、幾重にも重なった旨みの衝撃
「黄金のリゾット」1,980円。
サフランが生み出す、麗しい黄金色が印象的なリゾット。鶏と野菜のブイヨンにチーズ、バターの旨みが凝縮!
あえて日本米を使うことでモチッとした食感に仕上げた。
トリュフの妖艶な香りに誘われ、卵黄の深いコクに満たされる
「黒トリュフのスクランブルエッグ」1,980円。
食べれば黒トリュフと同じぐらい、卵の芳醇な香りが鼻に抜ける。白身を先に入れて、黄身は余熱でサッと仕上げる繊細な火入れで、とろけるような食感を演出。
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シンプルな分、ひとつひとつの行程を大切に。
シェフがこうした考えに到ったのは前店での実務はもちろん、その間で1年半かけてイタリア全土を巡った経験が大きかった。
イタリアンの本質は引き算にあると知り、いかに必要最小限で主役の魅力を引き出すかを、この店でも実践している。
品数を絞る店も増える中、グランドメニューだけで50品以上。目移りするほどのラインナップは、迷いながら選ぶ楽しさを伝えたかったから。
デートに誘うとき、「イタリアンにしない?」ではなく、「黒トリュフのオムレツ食べに行かない?」と誘ってみよう。強烈なフックがあると誘いやすく、デートまでのウキウキ感がアップ!
この夏のデートは、”推しのひと皿”に賭けてみよう!