【自転車に乗りたくなる!】オススメの自転車映画12選

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映画に登場する自転車ロードレースは、選手たちがペダルを必死に漕いでいる様子がダイレクトに伝わってくるせいか、カーアクションよりもハラハラしてしまうことがありませんか?また、身近な乗り物として、自転車が映画の中で印象的に使われていることもあります。そこで今回は、オススメの自転車映画をご紹介します。

『私たちのハァハァ』(2015)

北九州市で暮らす女子高生4人は、大好きなバンドのライブに行くため、高校生活最後の夏休みに自転車に乗って東京を目指す。

それは「クリープハイプ」という実在するバンド。「東京のライブにも来てね」と言われて追っかけ魂に火がつき、彼女たちはフツーの自転車で東京まで行けると思ってしまう。そんな無謀さにきゅんとなる青春映画である。

家出同然の彼女たちが、真夜中の関門海峡を自転車で走り抜ける時のワクワクするような高揚感ときたら。突っ走る若さには自転車がピッタリだ。

『ヤング・ゼネレーション』(1979)

アメリカの田舎町で高校を卒業した4人の若者は、大学へ進学もせず、人生の目的を見失いそうになりながら無為な日々を送っていた。

イタリアのレーシングチャンピオンに憧れる主人公は、自分も自転車に乗り、気になる女の子に「イタリア人です」と嘘をついてしまうほどのイタリアかぶれ。そんな息子に呆れる父親が、もう1人の主人公である。

なりゆきで自転車レースに出場することになった彼らは、劣等感やら悔しさやらいろいろな想いを抱えてペダルを漕ぐ。青春の甘酸っぱい挫折が描かれているのにどこか爽やかなのは、意外なラストシーンのせいだろうか。親子の物語としても秀逸。

『ベルヴィル・ランデブー』(2013)

自転車が大好きな内気な少年は、成長してツール・ド・フランスの出場選手になったが、レースの最中に謎のマフィアに誘拐されてしまう。

バンド・デシネ作家によるデビュー作で、人物や街などが極端にデフォルメされているのが特徴。突然姿を消した孫を助けるため、愛犬を連れて現地に駆けつけたおばあちゃんが、知恵や経験を武器にして悪に立ち向かう。

両親を失くした孤独な孫に自転車を与え、特訓に励む彼を温かく見守ってきたおばあちゃんだから、全力で孫を見つけ出そうとする。セリフはラストのたった一言だけ。その重みが染み入る。

『茄子アンダルシアの夏』(2003)

プロのロードレーサである主人公は、スペインのブエルタ・ア・エスパーニャに出場するが、ちょうどその日は元恋人と兄の結婚式が行われていた。

監督・脚本を担当した高坂希太郎自身もアマチュアの自転車レーサーなだけに、レース中の駆け引きや心理描写にリアリティあり。

レース中に頭をよぎるのは、解雇への危機感や元カノのこと。そんなモヤモヤとした思いを抱えながら、プロとして仕事をやり遂げようとする姿がカッコいい。アンダルシアの真夏の風景や素朴な暮らしぶりが、アニメとは思えない臨場感で迫ってくる。

『ラヴソング』(1996)

テレサ・テンの数々の名曲をバックに、1986年に中国から出稼ぎで香港にやって来た男女の10年にわたる恋愛を描いたラブストーリー。

慣れない都会暮らしの中でたくましく生き抜こうとする2人は、やがてお互いに惹かれあっていくが、実は彼には婚約者がいた。ああ、そんなすれ違う想いをテレサ・テンの歌声が盛り上げる。

自転車で二人乗りをしながら、テレサ・テンの「甜蜜蜜」を口ずさむ。彼らにとって彼女は心の故郷なのだ。異国の街角を自転車で駆け抜ける彼と、それを追いかける彼女。不器用な愛がゆっくりと熟成していくシーンに、自転車は欠かせない。

『キッズ・リターン』(1996)

落ちこぼれの男子高校生2人は、一緒にボクシングの世界に飛び込むが、いつしか別々の道を歩み始める。

有名な映画評論家淀川長治が絶賛したことで、北野武が監督として認められるようになった記念碑的作品であり、安藤政信のデビュー作。監督特有の暴力シーンはなく、夢と挫折を描いた青春映画の傑作として名高い。

荷台に乗らず、ハンドルに腰かけて向き合った状態の二人乗り。グラグラしながら、誰もいない校庭をぐるぐる回るシーンが有名だ。どこにも行けないようでいて、でもちゃんと動いている2人。久石譲の音楽も心に残る。

『私が女になった日』(2000)

3世代の女性を主人公にして、イラン人女性の置かれた社会的立場について描いたオムニバス映画。

9歳になるとスカーフを被り、男の子と遊ぶことを禁止される少女。長い間憧れていた商品を買いまくった老女。自転車が登場するのは、タブーとされる自転車レースに参加した人妻の物語である。

ものすごいスピードで自転車を漕ぐ彼女を止めるため、馬に乗った男たちが次々にやって来る。女が乗ってはいけない自転車におおっぴらに乗ることで彼女が主張しているのは、離婚だった。切実だけど、独特な切り口がユーモラス。

『サイクリスト』(1989)

アフガニスタン難民である主人公は、貧困から抜け出したい一心で、無謀な賭けに挑戦する。

それは、自転車に1週間乗り続けることができれば、大金がもらえるという見世物的な賭け。そして彼は、多くの見物客たちが見守る中、自転車で広場を黙々と回り始める。

どう考えても実現不可能なのに、そうまでしてお金がほしいという彼の気持ちが身につまされる。しかし見張り番が居眠りしたりするので、ズルができそうだ。予想もつかない展開に目が離せない。

『時をかける少女』(2006)

学校の理科室で不審な人影を目撃した女子高校生、その姿を見ようとして転倒してしまうが、その日を境に不思議な体験をするようになる。

原作の映画化ではなく、原作から約20年後を舞台に、主人公の姪を主人公に置き換えたアニメ。同級生の男子2人との微妙なバランスや、ミステリアスな転校生への淡い思いが切ない傑作SFである。

踏切に向かう下り坂を猛スピードで走る自転車。その自転車のブレーキが故障していることに気づいた彼女は、ギリギリのところで過去にタイムリープしてしまうのだが、その能力に回数制限があるというのが面白い。未来は君を待っている。

『少年と自転車』(2011)

施設に預けられている少年は、偶然知り合った女性に週末だけの里親になってほしいと頼み込み、彼女と一緒に父親を捜し始める。

カンヌ国際映画祭で5作品連続の受賞を果たした作品で、これは史上初の快挙。育児放棄された子供が、苦しみを乗り越えて現実を受け入れ、里親と良好な関係を築き上げていくヒューマンドラマである。

街を自転車で駆け回り、父親を捜す少年。親の愛をすがるように渇望する姿が一生懸命で、傷ついた彼を何とかして支えようとする彼女の存在に、人間の善意を垣間見る。2人で一緒に自転車を漕ぐ平穏なシーンに、心が安らぐ。

『弱虫ペダル』(2020)

運動オンチで友だちもいないアニメオタクの高校生が、ひょんなことから入部した自転車競技部で、自分でも気づかなかった才能を発揮することになる。

人気スポーツ漫画の実写化。アニメ愛に突き動かされた彼が、ママチャリで千葉から秋葉原まで通っていたという経験が役に立ち、彼は競技の中で欠かせない存在になる。

自転車ロードレースに挑む仲間たちは、彼にとって初めて信頼関係を築いた生身の人間だ。スポーツを通じて友情を学び、挫折しながら成長していくというベタな展開が青春映画の王道。アニメ版と見比べてみるのも楽しいだろう。


『疾風スプリンター』(2015)

自転車ロードレースの強豪チームに、アシストメンバーとして加わった2人の選手は、リーダーの選手と友情を深めていくが、チームが資金難に陥ってしまう。

主力選手としてチームを勝利に導いてきた3人が、それぞれ別のチームに移籍させられてバラバラになり、とうとうライバル同士になってしまうわけだが、そこにビミョーな恋愛が絡んでくるのがこそばゆい。

潔く第二のスポーツ人生を歩み始めた女性選手に対するリスペクトが、爽やかで心地よい。夢と現実の折り合いのつけ方が、わざとらしくなくてよい。

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  • 7/17 7:23
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