「ダメだ…。この人無理」高収入イケメンでも拒絶された、女への“無茶なお願い”とは
男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。
出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。
—果たして、あの時どうすればよかったのだろうか?
できなかった答えあわせを、今ここで。
今週のテーマは「“好き”と言われたのに、女からの連絡が途絶えたのはナゼ?」という質問。さて、その答えとは?
▶【Q】はこちら:“好き”とだけ言い残し、二度のデート以降連絡が途絶えた女。男の前から消えた理由は…
あれは、2度目のデートのときのこと。
「私、湊斗くんのことが好きだよ?」
デートの中盤、そんなことを口走ってしまったことは覚えている。
なぜなら、途中までは良かったから。
独身女にとって湊斗はいい相手だったし、素敵な男性だなぁと思っていた。だがデートの最後のほうの発言などから、彼のことを「気持ち悪い」と思い始めてしまったのだ。
— 湊斗:愛里紗ちゃん、次はいつ会える?
返信をしていないのに、何度もくるLINE。
最初はなぜ彼が独身でいるのか不思議だったが、2度のデートで湊斗が結婚できない理由がよくわかったのだ。
「この男、ナシ」女がバッサリと切った、男が言ってはいけぬ一言とは?
A1:たまに出る一言が、ちょっと鬱陶しい…。
湊斗との出会いは、マッチングアプリだ。
自分でも驚くくらい、登録した途端にたくさんの男性からメッセージをもらい、どうやって選べば良いのか迷ってしまった。
そのなかでも爽やかで高収入、かつ顔も私のタイプである“愛嬌のある犬顔系イケメン”だった湊斗が目に留まった。
さっそくやり取りを開始し、すぐに会うことになった私たち。待ち合わせのお店へ行くと、身長の高い湊斗は目立つのですぐにわかった。
「愛里紗ちゃん、お酒は飲める人?」
「はい、大好きです」
— 写真より、本物のほうがさらに良いかも♡
緊急事態宣言前、せっかくのデート。極力、笑顔でいるように心がけた。すると彼の心をつかめたのか、こんなことを言い始めた。
「愛里紗ちゃんって、もっとツンケンしているのかと思っていたよ。冷たそうって言われない?」
「私、それよく言われるんですよね〜。そんな感じ悪そうに見えます?(笑)」
そう言われるのは初めてではない。私はそんなに冷たい人間に見えるのだろうか。自分でも気にしていたので、今日はより一層笑顔でいようと思った。
「愛里紗ちゃん、今彼氏はいないの?」
「彼氏がいたら、アプリは使っていないですよ〜」
「そっか、そうだよね。でもそんなにモテるのに、どうして彼氏いないの?」
グイグイと、質問してくる湊斗。
なぜ彼氏がいないのか、自分でも明確な理由はわからない。だからこうやって、一生懸命婚活をしているのになぁと思いながら返事を考える。
「たくさんメッセージはいただきましたけど…。なかなか心が動かなくて。湊斗さんは?」
「まぁ僕も同じような理由かな。って、ほぼ同じ年だし敬語はいらないよ」
「そうですか?」
この会話以降、端々に引っかかる点が出てきたのだ。
「愛里紗ちゃん、食べ物は何が好き?」
「何だろうなぁ。お鮨かな♡」
すると突然、湊斗は大きな声で私を指差して笑い始めた。
「出たよ、港区女子的な発言(笑)」
— ん…?
私はただ純粋に、お鮨という食べ物が好きなだけだ。友達と行って自分で払うことが多いので、その発言にはムッとした。でも悪ふざけだろうと思ったので、真剣に言い返すことはしなかった。
「え〜ひどい!自腹でも行くよ?」
「うそうそ、冗談だよ。そしたら、次はお鮨にしようか」
「いいね!湊斗さんが、お気に入りのお鮨屋さんとかある?」
気にせず話を進めたが、このあとの彼の発言も、どうも気になってしまった。
「でも愛里紗ちゃんみたいな可愛い子が、独身で残っていてくれるのは、奇跡だよね」
— 独身で、“残っている” …。
事実だから仕方ない。はたから見たら残りもの、に見えるのだろう。
「いやいや、全然奇跡なんかじゃないよぉ。湊斗さんのほうこそ」
「たしかに、もうすぐ34歳になるしなぁ。そろそろいい人を見つけないと…と、多少焦ってはいるよ」
「へぇ。ちゃんと考えているんだね」
結婚願望のあるイケメンだということはわかった。30を過ぎてそんな人がいるのは奇跡だと思うし、この出会いを大事にしなければいけないだろう。
「今日は楽しかったな〜。じゃあ、また再来週にね」
「うん、また再来週に」
こうして初デートを終え、解散した。
初デートは良かったけれど…二度目のデートで“無理!”と思った理由は?
A2:付き合ってもいないのに、手料理のリクエストが鬱陶しい
そして迎えた2度目のデート。
「ねぇ、このお店来てみたかったの!さすが湊斗さん」
「そう?良かった」
さすが湊斗、お店選びのセンスは抜群だ。
「愛里紗ちゃんって、どういう人が好きなの?」
「私は優しくて頭がいい人かなぁ。湊斗さんは?」
「僕も優しくて家庭的な人かな」
「結婚考えるなら、大事だよね」
最初は、いたって普通の会話をしていた。すると突然、湊斗がストレートな質問を投げかけてきたのだ。
「ちなみに、僕ってアリ?ナシ?」
アリかナシかで言うと、アリだろう。別に嫌いでもないし、こうやって2度目のデートもしている。だからそのことを、素直に伝えてみた。
「アリ…っていうか、湊斗さんのこと好きだよ?」
私もうかつだったと思う。ここから彼は急に距離を詰めてきたのだ。
「愛里紗ちゃん、普段家ではどうやって過ごしているの?」
「私?普通だよ。テレビとかYouTube見たり、SNSザッピングしたり。湊斗さんは?」
「僕も同じ感じ。ちなみに、料理はするの?」
「うん、するよ。適当だけど」
ここまでは良かった。だが次の一言を聞いた途端、一瞬フリーズしてしまった。
「そうなんだ。今度、愛里紗ちゃんの手料理食べたいなぁ」
「私の手料理?」
「そうそう」
— ……なんで??
湊斗とはまだ、付き合ってもいない。しかも今日で会うのは2度目だ。どうしてそんな人に、私が手料理を振る舞わないといけないのだろう。
— これって普通なの?
私が「うわ、無理!!」と叫びたくなったのは、それだけが原因ではなかった。
「あ、もちろん愛里紗ちゃんの家でいいよ!うちに来たら勝手も違うだろうし」
— は?私の家…?
図々しいにもほどがある。彼氏ならまだしも、私の家に来ることが大前提になっている時点でおかしい。
「まずくても大丈夫だから(笑)」
加えて、なぜか上から目線の湊斗。
付き合ってもいないのに、いきなり手料理を要求してくる男の神経の図太さに虫酸が走った。
「湊斗さんは料理するの?」
「僕は全然。だから料理上手な子が、好きなんだよね」
きっと、結婚したら毎日私が料理をするのが“当たり前”なのだろう。
自分が結婚相手を“選ぶ”と思っている湊斗からすると、料理がうまいかどうかは大事な判断要素になるようだ。
だけど残念ながら、私はそれほどの関係をまだ望んでいない。
料理ができるかジャッジされるというのも納得がいかず、結婚したら相当面倒くさいんだろうなと思ってしまう。
初デートを振り返っても失礼な発言もあったし、生理的に無理だと2度のデートで悟ってしまったのだ。
— 関係性も深くないうちから「手料理が食べたい」って言う男、私は無理だわ。
そう思い、早めにデートを切り上げた。
▶【Q】はこちら:“好き”とだけ言い残し、二度のデート以降連絡が途絶えた女。男の前から消えた理由は…
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どうしても本命になれない女の特徴