【函館2歳S予想】狙い目はハイレベルなデビュー戦を勝ち上がってきた馬

 日曜日に行われる函館記念にも一部言えることだが、例年であれば6週連続開催の最終日に行われるレースが、変則開催で行われている関係で、今年は3週目に行われる。先週は雨にたたられたとはいえ、まだ芝コースの状態は良いはずでスピードのある馬を狙いたい。

 また、同様の理由で函館デビュー組が圧倒的に良績を残しているレースだが、今年は他の競馬場でデビューした馬にもチャンスがありそうだ。

 ◎メリトクラシーは中京競馬場芝1200m戦で勝ち上がってきた。雨、良馬場の条件で行われたこのレースで、ダッシュよく飛び出すと前半2ハロン通過が24秒1、馬場状態が微妙なためにはっきりと結論づけることはできないが、決してハイペースというラップではない。そのため4角では早めに並ばれたが、最後はこれを突き放した。操作性の良さを感じるデビュー戦で、あの内容ならばハナを切らなくても競馬ができそうだ。

 この時の2着馬が次走で勝ち上がっている。3着馬はその後放牧に出てしまったが、4着馬が次走で3着、5着馬が2着していることからレースのレベルも低くはなさそうだ。

 〇ポメランチェは札幌競馬場の芝1200m優勝馬。デビュー戦の馬体重が392キロという小柄な牝馬だが、回転の速いフットワークから繰り出すスピードが武器だ。抜群のダッシュ力でハナを奪い2ハロン通過22秒8、3ハロン通過33秒6で飛ばし、最後を11秒2、11秒6でまとめて1分7秒9の2歳レコードタイムを記録した。

 小柄な馬だけに揉まれこんだ時には不安を残すが、5ハロン通過タイムは56秒3と1週前に塗り替えられた1000mの2歳レコードを上回るもの。それでも、まだ余力を残すレース内容だったことも評価したい。

 ▲フェズカズマは、不良馬場で行われた阪神競馬場ダート1200m戦を勝ち上がってきた。やや遅れ気味のスタートから加速するまでに若干の時間を要したが、インから巧みに前との差を詰め、早めに抜け出して危なげなくデビュー戦を飾っている。本質的にはもう少し距離があったほうがよい印象だが、少なくともレースでは精神的に大人びており、またそのフットワークからは芝コースにも十分対応してくれそうだ。

 △ナムラリコリスはデビュー戦こそポメランチェに完敗だったが、3着馬には3馬身の差をつけており、内容的は悪くない。ハナを切らなくても競馬ができるのは最大の強み。キャリアを生かして逆転を狙っている。

 △カイカノキセキは札幌競馬場芝1000mのレコードホルダー。こちらは472キロという馬格の持ち主で、デビュー戦のラップは23秒4、34秒4。このレースに関しては、時計云々というよりも当時の2着馬が次走で楽に逃げ切っていることを評価したい。

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2021/7/17 6:05

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