男に“好き”とだけ言い残し、2度目のデートで連絡が途絶えた女。男の前から消えた理由は…
男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。
出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。
—あの時、彼(彼女)は何を思っていたの…?
誰にも聞けなかった謎を、紐解いていこう。
さて、今週の質問【Q】は?
▶前回:「男性に“これ”をされたらヤバイ…」女ゴコロがくすぐられる、デート中の男の行為
愛里紗と出会って1ヶ月。
僕としては、かなり良い関係を築いていると思っていた。
— 次こそ、イケる。
3度目のデートを迎える前、そう気合を入れていたのに、ある日突然愛里紗からLINEの返信が来なくなったのだ。
2回デートしたし、連絡も頻繁に取っていた。
しかもデートの最中、愛里紗はハッキリと僕にこう言ったのだ。
「湊斗さんのこと好きだよ」 、と。
それなのに突然、返信がパタリと途絶えた愛里紗。
もしかして体調が悪くて倒れたのか、とも思ったが、彼女のInstagramのストーリーは今日も元気に更新されている。
「なんで?僕、何かした…??」
急に連絡が途絶えた理由が全くわからず、どうすればいいのか頭を抱えている。
“好きだよ”とまで言われたのにナゼ…?女が拒絶した理由とは?
Q1:2度目のデートまでに、女が薄々感じていたことは?
愛里紗と出会ったのは、アプリだった。
某アイドルにそっくりな綺麗な顔立ちはアプリ内でも目立っていて、彼女からの「いいね!」はかなりハードルが高そうだと思ったが、意外にもマッチング。
何度かやりとりをしてから、僕たちは会うことになった。
僕は気合が入っていたので、最初からディナーに誘ったのだが、これが良かったようだ。
「愛里紗ちゃん、お酒は飲める人?」
「はい、大好きです」
アプリの写真がクールビューティーな感じだったので、お高くとまっているのかと思っていたが、実際に会ってみると驚くほど気さくで話しやすい。いい意味で予想を裏切られた。
このときはまだ緊急事態宣言前で、お酒が入っていたおかげか、彼女はかなり饒舌だった。
「愛里紗ちゃんって、もっとツンケンしているのかと思っていたよ。冷たそうって言われない?」
「私、それよく言われるんですよね〜。そんな感じ悪そうに見えます?(笑)」
ケタケタと笑う愛里紗。
顔をクシャッとさせて笑う表情にもギャップがあり、僕の心はギュッと掴まれた。
「愛里紗ちゃん、今彼氏はいないの?」
「彼氏がいたら、アプリは使っていないですよ〜」
「そっか、そうだよね。でもそんなにモテるのに、どうして彼氏いないの?」
「たくさんメッセージはいただきましたけど…。なかなか心が動かなくて。湊斗さんは?」
「まぁ僕も同じような理由かな。って、ほぼ同じ年だし敬語はいらないよ」
「そうですか?」
律儀な性格の愛里紗はしばらく敬語だったが、食事が終わる頃にはすっかり打ち解けてくれていた。
「愛里紗ちゃん、食べ物は何が好き?」
「何だろうなぁ。お鮨かな♡」
「出たよ、港区女子的な発言(笑)」
「え〜ひどい!自腹でも行くよ?」
「うそうそ、冗談だよ。そしたら、次はお鮨にしようか」
「いいね!湊斗さん、お気に入りのお鮨屋さんとかある?」
初デートだけど、とても楽しい。会話もポンポンと弾むし、ノリもツッコミもできる愛里紗と話しているとどんどん引き込まれていく。
しかもこんなに会話が上手いのに、外見も良いときた。
「でも愛里紗ちゃんみたいな可愛い子が、独身で残っていてくれるのは、奇跡だよね」
「いやいや、全然奇跡なんかじゃないよ。湊斗さんのほうこそ」
「たしかに、もうすぐ34歳になるしなぁ。そろそろいい人を見つけないと…と、多少焦ってはいるよ」
年齢的に、真剣に相手を探していた。
前の彼女と別れて約1年になる。タイミング的に、次に交際する子とは“結婚”という話になるだろう。
「だから、次に付き合う子とは結婚だと思っていて」
「へぇ。ちゃんと考えているんだね」
彼女には好感度が高かったようだ。“真剣交際で、結婚も視野にある”ということを伝えておくだけで、婚活女子の心には響くのかもしれない。
「今日は楽しかったな〜。じゃあ、また再来週にね」
「うん、また再来週に」
こうして、楽しい初デートは幕を閉じたのだ。
積極的に好意を前面に出していたし、結婚願望があることも伝えていた。悪い点は、なかったはずだ。
二度目のデートで、何か失礼なことをしていたのか?連絡を切られた男の言動
Q2:女がデート中に、「この人ナイな」と思った言動は!?
そして2週間後。待ちわびていたデートの日をようやく迎えることができた。
店は前回約束していたようにお鮨屋さんにしたし、店選びも完璧だったと思う。
「ねぇ、このお店来てみたかったの!さすが湊斗さん」
「そう?良かった」
ドリンクを頼み、少しだけお互いの椅子を寄せる。すると、急に距離が近くなった気がした。
「愛里紗ちゃんって、どういう人が好きなの?」
「私は優しくて頭がいい人かなぁ。湊斗さんは?」
「僕も優しくて家庭的な人かな」
「結婚考えるなら、大事だよね」
ここまで話して、僕は思い切って気になっていたことを聞いてみた。
「ちなみに、僕ってアリ?ナシ?」
これでナシと言われたら、話はここまでだ。だが愛里紗は、とても嬉しいことを言ってくれたのだ。
「アリ…っていうか、湊斗さんのこと好きだよ?」
危うく、立ち上がってガッツポーズをしそうになった。
嬉しくて、それ以降の会話の内容はよく覚えていないが、僕は愛里紗の横顔をじっと見つめていた。
綺麗な肌に、ツンとした鼻。完璧なラインの横顔は、本当に綺麗だなぁと思う。
だからこそ、こんな子が独身でいるのが不思議だった。実は、まだ僕には言えない欠点があるのだろうか?
「愛里紗ちゃん、普段家ではどうやって過ごしているの?」
「私?普通だよ。テレビとかYouTube見たり、SNSザッピングしたり。湊斗さんは?」
「僕も同じ感じ。ちなみに、料理はするの?」
「うん、するよ。適当だけど」
「そうなんだ。今度、愛里紗ちゃんの手料理食べてみたいなぁ」
「え?私の手料理?」
「そうそう」
少し、慌てた様子の愛里紗。もしかすると、料理が壊滅的にできない、とかなのだろうか…?
「あ、もちろん愛里紗ちゃんの家でいいよ!うちに来たら勝手も違うだろうし。まずくても大丈夫だから(笑)」
「はは、それはありがたい。湊斗さんは料理するの?」
「僕は全然。だから料理上手な子が、好きなんだよね」
「そうなんだ」
恥ずかしながら、僕はほとんど料理ができない。簡単なものは作れるし、今回の自粛期間で何度かトライもしてみたが、やっぱり誰かが作ってくれたほうがはるかに美味しい。
「次のデート、楽しみにしているね」
「こちらこそ。湊斗さん、今日もありがとう」
こうして、2度目のデートも楽しく終えた。
しかも「好き」と言ってもらえ、次のデートではもっと攻めていこうと考えていた。
だが3度目のデートが実現する前に、愛里紗から拒絶されてしまったようだ。
一体、僕は何をしでかしてしまったのだろうか?
▶前回:「男性に“これ”をされたらヤバイ…」女ゴコロがくすぐられる、デート中の男の行為
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女が“キモッ!!”と思った男の言動とは?