暴動で盗み出したテレビをどうしても車に積み込みたい男 視聴者「入るわけがない」と嘲笑(南ア)

今月7日、ジェイコブ・ズマ前大統領は法廷侮辱罪で15か月の禁固刑を言い渡されて出頭した。汚職事件で信頼を失くしていたものの、今も前大統領の支持者は多い。そんな支持者たちの抗議がハウテン州やズマ前大統領の出生地であるクワズール・ナタール州で激化した。ズマ前大統領の出頭後、クワズール・ナタール州では国道が抗議行動のため封鎖され、身動きのとれないトラック25台以上に火がつけられた。さらに失業者や生活に苦しんでいる人々が騒ぎに便乗し、7月12日にはハウテン州、クワズール・ナタール州都市部のショッピングモールが襲撃され、死者まで出る大規模な暴動と化した。スーパーで食べ物をショッピングカートに詰めて盗んでいく人、チェストフリーザーを担いで逃げる人など見られたが、マスクをつけている者はほぼおらず、顔を隠すことなく笑顔で盗んだものを持ち去る様子がテレビの生放送で伝えられた。

そのような中、クワズール・ナタール州第2の都市ピーターマリッツバーグである男の行動が注目された。男は58インチの大画面テレビを、セダン車の後部座席に積み込もうとしていたのだ。どう見ても入らない大きさなのだが、男はテレビを無理やり押し込もうとしたり、スペースを作ろうと必死だ。それを伝えているリポーターもあまりにも無茶な積み込みに思わず笑っている。

後部座席への積み込みを諦めた男はトランクを開けるが、そこにはすでに盗んだものがぎっしり入っている。すると男はトランクの荷物を一旦、後部座席に移し始めていた。

この映像に否定的なコメントが見られたものの、視聴者からは「この男は大型テレビを買ったことがないんだろう」「誰か、テレビを箱から出せって伝えて」「その後どうなったのか気になる」といった嘲笑の声が多数あがった。なおアナウンサーは「笑ってしまうのは、この状況があまりにも常識からかけ離れているからでしょう」とコメントしている。

画像は『eNCA 2021年7月12日付Twitter「Looting continues in the streets of Pietermaritzburg.」』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 FLYNN)

2021/7/16 16:45

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