高タンパク&低脂質を美味しく「ササミのピカタフレッシュトマトソース」【コロナ太り解消 ダイエットレッスン Vol.11】

自分にあう痩せ方を見つける『マイダイエットメソッド』を主宰しています、管理栄養士で、おうちごはん研究家の金丸利恵です。

夏本番になってきましたね。薄着の季節はまだまだ続くので、二の腕や足のラインが気になるところ。引き締めるために筋トレは有効ですが、スリムボディを目指すなら、食事の見直しは必須です。

■太りやすい体質にならないために

筋肉、肌、爪、内臓、そして代謝や消化に関わる酵素など、カラダは多くのタンパク質でできています。各組織は、新陳代謝を繰り返し、作り替えられているので、材料となる食事からのタンパク質は、ダイエット中でも欠かすことはできません。日本人の食事摂取基準では、成人男性は65g/日、成人女性は50g/日が推奨量とされており、体格や活動強度によっても必要量は変わってきます。

「糖質」が枯渇すると太りやすい体質に?

タンパク質はカラダの構成成分ですが、一方エネルギー源である「糖質」が枯渇すると、体内のタンパク質を分解してエネルギー源に変えます。これが頻繁に起こると、筋肉が減って代謝が落ち、結果的に太りやすい体質になってしまうので、「糖質」と「脂質」を適量とっていくことが大切です。

■ダイエットを無理なく長期的に続けるには

「糖質」は過剰に摂りすぎると、体脂肪として蓄積されてしまうこと、体内の「糖質」がなくなると「脂肪」をエネルギー源とする回路に切りかわることから、糖質を極限まで減らし、油脂類をエネルギー源とするダイエット方法があります。たしかに効果があるのですが、継続が難しいのが難点と言えます。

タンパク質=しっかり、糖質=適量、脂質=控えめ

長期的に無理なく続けるなら、「タンパク質」をしっかり摂り、「糖質」は適量に、そしてカロリーが高い「脂質」を控えめにすることを意識すると良いでしょう。

ご飯は一食あたり「握りこぶし」が適量

ちなみに「タンパク質」はたくさん摂れば良いというものではありません。処理能力を超えると、消化できず腸内環境の悪化に繋がるので気をつけてください。1食当たり、ご自分の手の平くらいの量を目標に摂取してくださいね。野菜は生なら「両手」、加熱してあれば「片手」にのるくらい、ご飯は「握りこぶし」くらいがダイエット中の適量です。

■ダイエットの味方、ささみをジューシーに味わう

今回は、ダイエットの代表食品である「ささ身」を使ったピカタをご紹介いたします。

高タンパクで低脂質な食品は、白身魚や魚介類、高野豆腐などもありますが、いずれも脂肪が少ない分、パサパサとした食感になります。下処理や加熱時間に気を付ける、タレやソースを絡めるなど、柔らかく、ジューシィーに仕上げるよう工夫しましょう。

脂肪が少ない「ささ身」を美味しく食べる工夫

ささ身は削ぎ切りにすること、片栗粉をまぶすことで、柔らかい食感になります。

溶き卵にくぐらせて焼きますが、卵が固まったら、また溶き卵にくぐらせて焼くのを繰り返すことで、火が通りすぎずフンワリと仕上がります。

ケチャップをつけることが多いですが「糖質」が多いので、プチトマトとレモン汁をプラスして、サッパリしつつ、ソースをカサ増ししてケチャップの使い過ぎを抑えます。

お好みでタバスコを入れるとピリッと辛いサルサソースのようになります。辛味や香りをアクセントに、淡泊な食材に変化をつけていきましょう。

「部位」によってこんなにちがう栄養価

全体でエネルギー223kcal、タンパク質24g、脂質が7.3gです。ささ身を同じ量の鶏モモ肉(皮付き)に変えると、エネルギー275kcal、タンパク質18.2g、脂質18.1gとなり、タンパク質は減り、脂質が大幅に増えます。同じ鶏肉でも部位の選択はとても重要ですね。

参考文献 日本人の食事摂取基準(2020年版)

■ササミのピカタフレッシュトマトソース

1人分 223Kcal

レシピ制作:金丸 利恵

<材料 2人分>

鶏ささ身 3枚

 塩 少々

 コショウ 少々

 片栗粉 大さじ1

オリーブ油 小さじ1

卵 1個

 オクラ 6本

 エリンギ 1本

 オリーブ油 小さじ1

 塩 少々

 プチトマト 6個

 ケチャップ 小さじ2

 ウスターソース 小さじ1/2

 レモン汁 小さじ1

<下準備>

・オクラは分量外の塩をすり込んで細かい毛を取り、水洗いする。ヘタを切り落とし、斜め2等分に切る。

・エリンギは長さを半分に切り、さらに厚めの棒状に切る。

・プチトマトはヘタを取り、大きめなら8等分、小さめなら4等分に切る。

・卵は溶きほぐす。

<作り方>

1、<ソース>の材料をボウルに入れて、混ぜ合わせる。

2、ささ身は1枚を4切れの削ぎ切りにする。塩とコショウをまぶし、全体に片栗粉をまぶす。

3、<付け合わせ>を作る。フライパンにオリーブ油を入れて中火で熱し、オクラとエリンギを炒め、塩少々をふる。火が通ったら取り出す。

4、フライパンにオリーブ油を追加し中火にかける。ささ身を溶き卵にくぐらせて、フライパンに置く。表面が乾いてきたらひっくり返す。

5、再度溶き卵にくぐらせて両面を焼く。溶き卵がなくなるまで、くぐらせて両面焼くことを繰り返す。

6、皿に<付け合わせ>を盛り付け、(5)をのせ、<ソース>をかける

蒸し暑い時期、つい冷たい麺類やスイーツ、食べやすいパンなどを選びがちですが、いずれも糖質に偏り、その分タンパク質が減ってしまいます。太りやすくなるうえ、夏バテの原因となってしまうので、そういう時期こそ、バランス良いお食事を意識して食べましょうね。

2021/7/16 8:00

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