「まるで“五輪の無観客”を予知したかのような完璧なデザイン」国立競技場・観客席のデザインに“称賛の声”続々
モデル・タレントとして活躍するユージと、フリーアナウンサーの吉田明世がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「ONE MORNING」。7月12日(月)の放送では、建築家・隈研吾さんが設計を担当した「国立競技場」に関するトークで盛り上がりました。
国立競技場
開幕まで10日を切った東京オリンピック。観客上限をめぐり、東京都、日本政府、大会組織委員会、IOC(国際オリンピック委員会)、IPC(国際パラリンピック委員会)の5者協議が8日(木)に開かれ、1都3県の34競技会場の無観客開催を決定。先週末には、当初は観客を入れる予定だった北海道と福島県も無観客での開催を決定しました。
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吉田:無観客開催が決まったあとに、ネット上では開閉会式や陸上競技がおこなわれる国立競技場に対して称賛の声が寄せられています。
オリンピック完全無観客で、空席があっても満席に見えるように作った隈研吾の神デザイン国立競技場が全力発揮することに。 pic.twitter.com/aJuLjWAVRx
— 侍@ミス社畜No.3 (@ZanEngineer) July 8, 2021
新国立競技場での競技が無観客になった。フォロワーさんも言ってたけど、隈研吾さんが設計した、アースカラーでランダムに配置された客席が人で埋まっているように見える妙技は、今となっては先見の明が有ったと言えそうだ。 pic.twitter.com/6yDdfIiey1
— Green Pepper (@r2d2c3poacco) July 9, 2021
吉田:6万人分の観客席は、白、黄緑、グレー、深い緑、濃い茶色の5色のアースカラーの座席がランダムに配置されています。国立競技場が完成した当時、「誰も座っていなくても満員に見える」「観客で埋まっているように見える」と話題になりました。
ユージ:なりましたね。
吉田:今回の無観客開催の報道を受けて、ネット上では「まるで無観客を予知したかのような完璧なデザイン」「無観客でのオリンピック開催のためにあったかのように感じる」「これを考えた人は先見の明があった」など、称賛の声が上がっているようです。
ユージ:なるほどね。これを称賛の声と捉えるのか。ちょっと皮肉にも聞こえなくもないけど……。ただ、設計当時は満席を予想していたにもかかわらず、このようなデザインで進めたのは、確かに先見の明があったとも言えますね。
吉田:ちなみにこの国立競技場のデザインを担当したのは、日本を代表する建築家・隈研吾さんです。木材をふんだんに使用した屋根を“森”に見立てて、客席の色は木漏れ日をイメージしているそうです。ちなみに下層階は地面に近い茶色、中層階は木や草花に近い緑色、高層階は空に近い白色が多くなっています。一見、規則性がない配色に見えるのですが、実は、隈研吾さんが一つひとつ配色を決めたそうです。
ユージ:確かに国立競技場内の映像がニュースなどで流れるたびに、“あれ? 人がいるのかな?”って一瞬思います。誰か座っているような印象の配色は、結果的にいい取り組みというか、いい仕掛けだと思います。一方で、もともとこの国立競技場は、世界的建築家、故・ザハ・ハディド氏のデザインから始まりました。ただ、(国際コンペでザハ氏の設計案を採用したものの、総工費が膨らみすぎるという理由で)白紙撤回されました。結果的に、現在のオリンピックの大会予算は膨らむ一方ですし、新しい国立競技場をせっかく建てたからには成功してほしいです。
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聴取期限 2021年7月20日(火) AM 4:59 まで
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番組名:ONE MORNING
放送日時:毎週月~金曜6:00~9:00
パーソナリティ:ユージ、吉田明世
番組Webサイトhttps://www.tfm.co.jp/one/