本大会前に優勝候補スペインと対戦へ…久保建英「メリットしかない」

 U-24日本代表のMF久保建英(レアル・マドリード/スペイン)が15日、オンライン上で取材に対応した。

 12日に行われたキリンチャレンジカップ2021のU-24ホンジュラス代表戦を3-1で勝利したU-24日本代表。先制点をアシストするなど勝利に貢献した久保は「チームとしてやるべきことは備わってきたことはある。前後半でチームとしても、個人としても違った戦いになったと思うが、いろいろ含めて次の試合に迎えればと思う」と振り返った。

 同試合の後半には疲れの影響から足が止まる場面もあったが、「個人でテンポを落とすものでもない。相手の立ち上がりは悪くなかったし、こっちも悪くなかったけど、前半に3点目、4点目を決めきれなかったことで後半の流れが悪くなってしまった部分もあったのかなと思う」と反省を口にしつつ、日本の良さについては「2列目の流動性だけが日本の長所ではないと思っている」とコメント。「うまくいかないなと思ったら、他のポジションの選手がうまくいく時間帯もあると思う。11人で助け合っていけるのがサッカーの強み」だと語った。

 17日には東京オリンピック前最後の試合としてU-24スペイン代表との対戦が予定されている。久保は「本番前最後の試合になるので、いい感触で終わりたいというのはある。そのために残り2日の練習をいいものにしていきたい」と意気込みを語りつつ、本大会前に優勝候補に挙げられているチームと対戦できることを歓迎していると明かした。

「強い相手とどうしても本番前は組めないという自分の中の偏見だが、そういうイメージあるが、本大会に出場する本当に優勝候補筆頭と思っている相手とやれる。勝つか負けるかどうなるかはわからないが、自分たちの現在のポジションを見れるという意味でメリットしかない。連携面も大事だが、押し込まれる時間帯も増える中で、個人として何ができるかを確かめたいと思う」

 普段プレーしているスペインとの対戦には「僕がここにいるのはスペイン含め、巡り合った人たちのおかげだと思う」と感謝を口にした一方で、「それはどの選手でも変わらない。ただそれは自分の努力の結果でもあるので、スペインだから日本だからとは考えずに、今までめげずにやってきた自分を素直に褒めたいなという気持ちもある。だからと言ってまだスタートラインに立っているだけなので。始まり方、終わり方が大事だと思う。まずは17日の試合ということで、自分の考え方がブレずに近々、近々と近い目標からやっていければ」との思いを口にした。

 東京オリンピックの初戦まで残り1週間となったことには「特にまだ実感はない」という久保は「これからもう1試合を控えているので、まずは本番というよりは最後の試合に向けて調整して、チームとして連携を高める時間だと思っている。まずは次いい試合ができたらいい」と話すにとどめた。

2021/7/15 13:31

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