コロナ禍で患者数が3割増!恐るべき「夏の痛風」から身を守る方法

 約100万人が患っているとされる痛風。一般社団法人日本生活習慣病予防協会が医師に対して行ったアンケート調査では、長引くコロナ禍によって、痛風患者が例年の3割も増えていることが判明した。

「自粛生活でストレスがたまり、家飲みで酒量が増えたことが原因と報告されています」(健康雑誌記者)

 痛風は尿酸値が高い人が発症しやすく、体内にある尿酸が、関節の中で結晶化して炎症などを引き起こす疾患。体の節々が赤く腫れて、風に当たっただけでも強烈な痛みを感じることがあるため、痛風と名づけられた。ひどくなると、歩行困難に陥ることもあるという。

 生活習慣病の予防に詳しい、新潟大学名誉教授の岡田正彦氏が言う。

「やはり最大のリスクは、飲酒です。特にビールには、尿酸値を上げるプリン体が多く含まれています」

 プリン体の含有量は、酒類によってさまざま。厚労省の委託事業者による『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン 第3版』によると、発泡酒と日本酒は、ビールの約3分の1。ワインは10分の1以下で、ブランデーやウイスキーはほぼゼロ。焼酎にはまったく含まれていない。

 しかし、プリン体が少なければ安心というわけではない。焼酎ベースのチューハイを愛飲していても、痛風になることがあるのだ。

「アルコールでも尿酸値は上昇しますので、アルコール度数の高い飲み物には注意すべきなんです」(前同)

 とはいえ、夏はキンキンに冷えたビールなどで喉を潤したいところ。禁酒せずに、痛風のリスクを下げる方法はないのだろうか?

 まずは、〝ちょっと飲み〟を心がけてみよう。

「飲みすぎは禁物です。日本痛風・尿酸核酸学会は、ビールなら一日350~500ミリリットル、日本酒なら1合、ウイスキーは60ミリリットル、焼酎は110ミリリットルを、適切な飲酒量としています」(前出の健康雑誌記者)

 現在発売中の『週刊大衆』7月26日号を読んで、正しく酒と付き合おう。

2021/7/12 18:00

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