「男性に“これ”をされたらヤバイ…」女ゴコロがくすぐられる、デート中の男の行為
男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。
出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。
—あの時、彼(彼女)は何を思っていたの…?
誰にも聞けなかった謎を、紐解いていこう。
さて、今週の質問【Q】は?
あれは、果歩と三度目のデートの帰り道だった。
池尻大橋駅から10分くらいのところにある飲食店から、タクシーを拾うために246通りまで歩いていた僕たち。
このあたりは駅から少し離れるだけで、急に静かになる。
夏の夜の熱気を感じながら静かに二人で歩いていると、果歩が、頬を赤らめながら僕の洋服の袖をギュッとつかんだ。
「果歩ちゃん、どうした?ごめん、足痛くなっちゃったかな?」
すると、果歩が潤んだ瞳で、少し上目遣いでこう言ってきたのだ。
「弘毅さん、好きです」
「え!?」
思わず、変な声が出てしまった。
なぜなら、果歩は現在彼氏がいる身。僕なんて相手にされないと思っていたし、眼中にないのかと思っていた。
「本当に?僕としては嬉しいけど…(彼氏はいいの?)」
彼氏と別れたかったから、利用されたのだろうかとも思った。だが果歩の性格からして、そうだとは思えない。たぶん、純粋な心変わりだろう。
結局この数日後、彼氏と別れた果歩と交際することになった。
果たして、どこで果歩の心をつかんだのだろうか…。
女心をわしづかみにしていた、男の行為とは!?
Q1:ホムパからの初デート。ごくごくフツーだったのに、どこがよかった?
果歩と出会ったのは、ホムパだった。仲良しの男友達の家で食事をしていたところに、果歩ともう一人、女の子がやってきたのだ。
もともと家主と果歩が顔見知り。話上手で気の利く彼女のおかげで、そのホムパは盛り上がった。
「弘毅さんは、何をされているんですか?」
「僕は経営者だよ」
「じゃあ社長さんだ!」
「果歩ちゃんは?」
開始1時間くらいは仕事の話もしていたが、時間の経過とともにだんだんと恋バナ(本題)に入っていく。
「果歩ちゃんは、今誰かお付き合いされている方とかいないの?」
「今…実は彼氏がいるんですけど、別れそうなんです」
ショックだった。口には出せないから、心の中で「いるのか!!」と叫んだ。
だが、今さらどうしようもない。それにこんなにも可愛くて綺麗な子に彼氏がいないほうがおかしいだろう。
「弘毅さんは?ご結婚とかは…?」
「僕は独身だよ。バツもない。今、絶賛婚活中なんだよね」
「え〜!弘毅さん、モテそうなのに」
「そうでもないんだよ。忙しいし、意外にシャイで …」
僕のほうは、一目見た時から果歩をいいなと思っていた。ただ残念ながら、彼氏持ちである。
でも諦めきれず、この後LINEを交換し、数日後に僕のから食事へ誘ってみたのだ。
— コウキ:よければ、来週あたり食事でもいかがでしょうか?
すると果歩からすぐに返事が来て、僕たちは二人で食事へ行くことになった。
初デートは、恵比寿の焼き鳥屋にした。カウンター席に通されたが、微妙に肘がぶつかる距離でドキドキする。
彼氏持ちの女性をデートに誘う罪悪感はあったものの、楽しみにしていた気持ちが勝っていた。
「今日、大丈夫だった?彼氏さんは平気なの?」
野暮かもしれないが、気になるので果歩にストレートに聞いてみる。
「大丈夫ですよ〜。もうほぼ別れていますし」
その状況が僕にはよくわからないが、彼氏とは半年以上前からうまくいっていないのだと打ち明けてくれた。
「そうなんだ…大変だね」
何と声をかけるべきなのか迷うが、僕としてはチャンスでもある。
「不謹慎かもしれないけど、別れる可能性ってあるの?」
「なんでですか?」
「いや、僕は果歩ちゃんのこといいなぁと思っているからさ…」
「本当ですか!?嬉しい♡別れる可能性、全然ありますよ」
この言葉を聞いて、僕がひそかに喜んだのは言うまでもない。
「そうなの?またこうやって誘ってもいいの?」
「もちろんです!」
果歩の言葉に浮足立つ。だがこの日は焼き鳥を食べ、すぐに解散することにした。
三度のデートで女が見ていた、男の行為は?
Q2:二度目のデートで女が落ちた行為とは?
二度目のデートは、西麻布と広尾の間くらいにある、隠れ家風のビストロにした。
「この前、楽しかったですね」
会うなり、前回のデートを思い出してくれた果歩。その笑顔が嬉しくて、今日のデートも頑張ろうと心に誓う。
「本当に楽しかったね。僕としては、今日も果歩ちゃんに会えて嬉しいけどね」
「弘毅さんって、口がうまいですよね?」
「え〜そうかな?そんな、誰に対してもいいこと言っているわけじゃないからね?(笑)」
困ったもので、果歩といるとすごく楽しい。
彼女が笑顔で盛り上げてくれるおかげだが、許されるならばこの時間がずっと続いて欲しいと思う。
ただ果歩には彼氏がいるため、どこまで距離を縮めていいのかわからない。
でも僕はもっと果歩といたいし、彼氏と別れる可能性があるなら、僕を好きになってもらえるように頑張りたい。だから積極的に誘うことにした。
「果歩ちゃん、今度池尻大橋にあるイタリアンに行かない?お気に入りのお店があって」
「行きたいです!そのあたりのお店、意外に知らなくて」
「そうなんだ。いいお店たくさんあるよ〜。じゃあ次はそこに行こうね」
「はい!ここも美味しいし、弘毅さんってグルメですよね」
「食べることが好きなんだよね」
そんな会話をしていると、あっという間に時間が過ぎていた。
「この後、どうしようか。もう少し飲みたいけど、もうお店もやっていないし、解散かな」
店を出て、日赤通りを歩き始める。それと同時に、果歩がそっと寄り添ってきた。
あたりは暗くて、今日は人通りも少ない。なんとなくお互い無言になり、気がつけば僕たちは手をつないで歩いていた。
しかし広尾駅が近づき、明るくなったのでパッと手を離すと、お互い照れ隠しで少し笑ってしまった。
「弘毅さん、今日もありがとうございました」
「こちらこそ。果歩ちゃん、ありがとう」
こうして二度目のデートも終わったのだが、次のデートの帰り道で、果歩のほうから「好き」と言ってくれた。
たった三度のデート。その中で、僕のどこがよかったのだろうか…??
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彼氏持ちの女が、男に心変わりした理由