水辺でのレジャー前に要チェック! 水難事故防止のために確認しておくべき「水辺の安全ハンドブック」って?

手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMの番組「防災FRONT LINE」。7月3日(土)の放送では、河川財団 主任研究員の菅原一成(すがわら・かずなり)さんに、「水辺の安全ハンドブック」について伺いました。

※写真はイメージです

7月に入り、川や湖のレジャーシーズンが本格化するのを前に、今回は「水辺の安全ハンドブック」について紹介します。

「水辺の安全ハンドブック」は水辺での事故を防止するために河川財団が作成している冊子です。

この冊子は去年、内容がリニューアルされました。その経緯について、菅原さんは「子どもの事故の死者不明者数は変わらず多いのですが、最近は子どもがライフジャケットをつけるケースが多くなってきています。一方で、大人に関しては、なかなかそういった場面は見られず、大人が子どもを助けようとして亡くなるという事故も毎年のように繰り返されています。こういった背景を踏まえ、特にターゲットを保護者層に絞って、その保護者の方々に水辺の安全について情報を届けたいという思いで、『水辺の安全ハンドブック』をリニューアルして発刊しました」と説明します。

河川や湖などで発生した水難事故の死者・行方不明者は毎年200人以上にのぼり、この10年以上、横ばいで推移しています。毎年繰り返される水難事故、どういった点に注意すれば良いのでしょうか。

「水辺の安全ハンドブック」のなかから「水上・水中」、「水際」について紹介します。

◆水中・水上

水中や水上での水難事故の死因で大きな割合を占めるのが、息ができないことによる溺死です。頭を水面より上に出して、呼吸を確保するためにもライフジャケットを着用することが重要になってきます。

◆水際

水際は、濡れた石やコンクリートなどで、とても滑りやすくなっています。予期せぬアクシデントで川のなかに入ってしまう可能性がありますから、転落防止のため滑りにくい靴を履く、水際に近づくときもライフジャケットを用意するなど“もしも”の備えが大切です。

水難事故を防ぐために、ライフジャケットの重要性について、菅原さんはこう解説します。

「人間は水全般に浮きません。そして、浮かなければ、1分で溺水に至ってしまうことになります。人間の持つ弱点をカバーするというのがライフジャケットです。ライフジャケットを着用すれば、危険度は大きく下げることができると思っております。ライフジャケットを着けることによって遊びの幅が広がり、より安全に楽しく活動することにつながります。川というフィールド、あるいは水というところ全般では、ライフジャケットを着用して活動することは最も望ましい形ではないかと思います」

ライフジャケットなどの装備のほか、川の流れについての知識、上流の天候などの最新情報を備えて川や湖のレジャーを安全に楽しみましょう。「水辺の安全ハンドブック」は、河川財団のWebサイトから閲覧・ダウンロードすることができます。

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<番組概要>

番組名:防災FRONT LINE

放送日時:毎週土曜 8:25~8:30

パーソナリティ:手島千尋

番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/bousai/

2021/7/9 6:40

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