天海祐希、解散前提の『緊急取調室』にも前向き「最終話までガンガンいきたい」

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天海祐希さんが主演を務める木曜ドラマ『緊急取調室』(テレビ朝日系、毎週木曜21:00〜※初回拡大スペシャル)が7月8日にスタートします。

本作は、天海さん演じる叩き上げの取調官・真壁有希子が、取り調べを行う専門チーム「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」のメンバーと共に、様々な被疑者と可視化設備の整った特別取調室で一進一退の心理戦を繰り広げる人気シリーズ第4弾です。

前作から2年。時代も変化し、今や取り調べの完全可視化は当たり前に。取り調べ動画や監視カメラの映像など、逮捕に踏み切る際に最重要視される“明確な証拠”も入手しやすくなりました。そこで、キントリに突きつけられたのは「9月末で解散」という結論。解体まで100日というタイムリミットが迫る中、それでも被疑者たちへ真摯に向き合う有希子たちの奮闘ぶりが描かれます。

初回ゲストは桃井かおりさん。50年前、国会議事堂前で7分間の演説を行い、伝説となった“黒い女神”こと活動家の大國塔子を演じます。半世紀にわたって潜伏していた彼女が、なぜ今になって動き出したのか? 有希子が遭遇する塔子のハイジャックシーンは見どころのひとつです。

今回、第4シーズン放送を記念して天海さんにインタビューを実施。時には真面目に、時には笑いを交えながら、天海さんらしく快活に答えていただきました。

――第3シーズンから2年。その間に世の中はコロナ禍となりましたが、有希子への思いに変化はありましたか?

びっくりするくらい世の中が変わり、常識も翻され、簡単にできていたことができなくなる状況があって……。「変わらないもの」と「変えられるもの」の差が浮き彫りになった2年間じゃないかと思います。でも、その中でも「変えてはいけないもの」がある。

その変えてはいけない“中心”を大事にしているのが『緊急取調室』の人たちだと思っています。『キントリ』の中枢は、言葉や行動だけじゃなく、人間の力でしか探ることができない“その裏に何があるのか”というもので、それは変わらないんですよね。

こうした状況を踏まえて、今の時期に『緊急取調室』を放送させていただけるのは、すごくありがたいことですし、意味があるものだと思って頑張っています。

――今回も井上由美子さんが脚本を担当されています。本を読まれて、これまでのシーズンとは違った魅力を感じられるところはありましたか?

有希子は、最初(シーズン1)のころ“なんで自分がこんなところに追いやられないといけないんだ”と反発をしていたけども、調べに調べた証拠や事実を積み重ね、それを自分たちの武器にして被疑者と向き合うことが、こんなにも難しくて、こんなにも深いことなんだと徐々に気づくんです。

第4シーズンでは、“自分はここで被疑者を落としていく”という腹づもりができたところからスタートしている。何なら暴走しかねない有希子を、(『キントリ』の)おじさんたちがずーっとサポートしてくれていて、その構図は今回も変わらない。

有希子は最初のころとは違った意味で暴走している感はあります。ただ、分かった上で暴走しているので、“いいなー”と思いながら台本を読ませていただいていますね。

――「100日後に解散」と言われるキントリチーム。今シーズンの有希子の台詞や所作を見ていると、より一層力強さを感じるようになりました。彼女の中でも“終わるんだ”という気持ちがあるのでしょうか?

“最後の最後まで暴れてやるぜ”って感じが出ていますよね。私もそれに乗っていきたいと思っています。先々のことは分からないのですが、どちらに転んだとしても、自分の好きな作品、好きな仲間、好きなスタッフなので、続いたらすごく嬉しいですし、続かなかったとしても後悔がないようにいたいです。

――シリーズを重ねたからこその強みを感じることはありますか?

(『キントリ』の)チームワークは抜群だと思います。それは出演者のチームワークだけではなく、スタッフさんのチームワークも最高。(インタビュー時)昨日、桃井さんとある撮影をしたんですが、ぜひみなさんにも見ていただきたかった。難しいシーンを成立させるために、何を省いて、何を取るかをスタッフのみなさんが短時間で話してくださって、私と桃井さんにドンと舞台を与えてくださったんです。おかげさまで、感情がちぎられることもなく、思いっきりやることができました。それは『キントリ』のチームワークのたまもので、きっと画面にも出るでしょうし、見てくださっている方に伝わるといいなと思います。

――初回の桃井さんとの飛行機内シーンについて伺います。一筋縄ではいかない場面だったと思いますが、撮影してみていかがでしたでしょうか?

私自身はそんなにすごいアクションがなかったのですが、いつも『キントリ』でお世話になっているアクションチームのみなさんが、すごいサポートをしてくださったので、みなさんケガもなく順調に進んでいきました。そこで桃井さんが、体を張ってアクションに挑んでくださっているのを間近で見ていて“なんて幸せな景色だろう”と思いました。

あるアクションのシーンを(有希子が)目の当たりにするんですが、そのときのちょっとしたエピソードとして、狭い機内で動く範囲が制限されてしまうので、桃井さん、監督、私で話し合う場面があったんです。そこでお互いにいろんなアイデアを出し合う中、私が、天海祐希個人の意見、そして、真壁有希子視点の意見を述べさせていただくと、桃井さんがすごく面白がって聞いてくださって。「それいいね。採用!」と言ってくださったんですよ。(「採用」という言葉を聞いて)“やった!”と思いましたし、アイデアや意見を言いやすい環境を作ってくださった桃井さんにとても感謝しています。

――桃井さんにとってハイジャックシーンが撮影初日だったそうですね。あれだけ込み入ったシーンを撮るのもなかなか大変だったと思います。

ものすごく深く台本を読んでこられていて、「私はこう読んできたんだけど」と最初に話をしてくださって……。そこから私も「こう読みました」という意見の交換ができて。やっぱりすごい方だから、“私なんかが意見をしたり、アイデアを言ったりするのは失礼なんじゃないか”と思ったんですが、私の意見にも真摯に向き合ってくださり「じゃあ、それやってみようよ」って。

やっぱり、すごい方って器も大きいんですよね。それは本当にしみじみ思いました。“いつか私もこんなふうになれたらいいな”と思いながらお話をさせていただきましたし、一緒にシーンを作っているという充実感に包まれながら、ハイジャックシーンを撮ることができました。

――桃井さんとの壮絶な話のあとも、物語は進んでいくわけですが、視聴者の期待値も高まると思います。プレッシャーは感じていらっしゃいますか?

プレッシャーって、自分がプレッシャーだと決めた時点でプレッシャーだと思っているので、そうは思っていないんですけど、でも、自分が決めていなくても、どこか体は緊張感を持っていたみたいで、(桃井さんとのシーンは)眠れなかったりはありました。

1、2話、桃井さんがゲストで出演して下さって、(視聴者は)“これからどうするの!?”と思われるかもしれませんが、それを次の話で超えていきたいと思っています。今回、加速をつけていただいたので、これに乗って最終話までガンガンいきたいです。

(取材・文:浜瀬将樹)

<第1話あらすじ>
北海道警察へ出張することになった「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」の取調官・真壁有希子(天海)は羽田空港へ。保安検査場で、提示しなければならない持病の薬の処方箋が見つからず、オロオロしている白髪の老女と出会う。とっさに手助けをした有希子は、同じ便に乗るという老女と共に搭乗口へ。別れ際、老女が発した「いい旅を」という言葉に、何とも言えない引っかかりを覚えながらも、自分の座席へと向かう。

ところが、出発時刻になっても、飛行機は一向に離陸しない。そんな中、安全確認のため離陸が遅れる旨を告げるCAの機内アナウンスを聞いた有希子は、その声から異変を察知。様子を探るため、CAたちがいるギャレーに駆けつけると、CAのひとりが「ハイジャック」と走り書きしたメモを見せる。

有希子はすぐさまキントリに連絡を入れ、そのままギャレーへ突入。すると、そこにはCAにインスリンポンプを突き付ける、先ほどの老女の姿があった! しかも、老女は人が変わったかのような殺気をはらみながら、「私は国民青年派の大國塔子(桃井)だ」と名乗り、ハイジャックを宣言。駆け込んできた警乗警察官・山上善春(工藤阿須加)が人質解放と投降を促すも、塔子は一切ひるむことなく、爆弾を機内に持ち込んでいることを明かし、同じ便に乗っている国土交通副大臣・宮越肇(大谷亮平)を呼ぶよう要求! 宮越の汚職疑惑の真相を本人に語らせ、現政権の責任を問うと息巻き……!?

実は、塔子は50年前に国会議事堂前で“7分間の演説”を行い、活動家集団である国民青年派と機動隊の衝突を止めた活動家。黒い鉢巻をしていたことから、「黒い女神」と呼ばれたカリスマだった。しかし、その後は潜伏を続け、今やその存在を知る人間も少ない。そんな塔子がなぜ、50年の沈黙を破り、ハイジャック事件を起こしたのか――。謎が謎を呼ぶ中、有希子は事態を収束させるため、自分が人質になると申し出る。だが、塔子はこれを拒否。一方、宮越も塔子の要求を拒絶する。

そんな中、“あってはならない事態”が発生してしまう。宮越の代わりに塔子のもとへやって来た第一秘書・東修ニ(今井朋彦)が、揉み合いになった挙げ句、命を落としてしまったのだ。その結果、現場にいた有希子に、世間から非難の声が浴びせられ……!?

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  • テレビドガッチ

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