「髪の日焼け対策」は絶対にするべき。内側が“白い”日傘は避けたいワケ

 こんにちは。毛髪診断士の元井里奈です。 毎日せっせとUVカットクリームをお顔へ塗っている女子SPA!読者のみなさん、「お顔隠して髪隠さず」になっていませんか?

 髪だって、紫外線ダメージを受けるのです。しかも、髪は一度ダメージを受けたら二度と回復しません(最近のヘアケアアイテムを使えば多少は「補修」できるようですが、過度な期待は禁物です)。

 髪は、ずっとあなたの顔について回る額縁のようなもの。それがパサパサに傷んでいては、せっかくお顔のシミやシワを防いでも印象アップにはなりませんね。気づいた今日から、対策を始めましょう。

◆手軽な紫外線対策は帽子や日傘。日傘のベストな色は?

 まず簡単な方法は、帽子や日傘です。通勤に帽子は使えないという方には日傘がよいですね。日傘は、内側が黒で外側が白のものがベストです。なぜなら、黒は光を吸収して、白は光を反射するから。

 上空から降り注ぐ紫外線は外側の白で跳ね返し、地面や自分の洋服が照り返す紫外線は内側の黒で吸収するのです。日傘の内側が白いと、照り返しの光が傘の内側で更に反射してお顔や髪に返ってきてしまうので、ご注意くださいね。

◆頭頂部をしっかりガード!「不審者感あるけど」

 特に頭頂部の分け目の部分は地肌が露出しているので、ノーガードで出歩くと地肌まで焼けてしまい、思わぬダメージを受けます。今生えている髪だけでなく、これから先も健康な髪を育てていくためには頭皮の健康も大事なので、頭頂部にも注意しましょう。

 また、髪や頭皮に使える紫外線カットスプレーもあります。筆者は色々な製品を試してみていますが、使うと少し髪がごわつくので(もちろん洗えば直りますが)、自分の髪との相性が良いものを探し中です……。

 外へランニングに出るときなどは、髪全体へスプレーをした上で、キャップをかぶり、その上にパーカーのフードをかぶって毛先まで服の中へしまい込んでいます。マスクはもちろん、眩しい日はサングラスもしているので、不審者感は満載です。都内の公園で見かけたらそっと見守ってください、きっと私です。

◆海水浴での紫外線対策。髪はどうやって守るの?

 さて、この季節に一番注意しなければならないのが海水浴です。髪は、濡れている状態だと傷みやすいのですが、普段弱酸性のphがアルカリ性に傾いているときはもっと傷みやすくなります。そう、海水はアルカリ性なのです

 アルカリ性の海水に濡れた髪はとってもデリケート。そこへ紫外線を長時間浴びてしまう危険性が高まるのが海水浴という夏のレジャーです。

 美髪を目指しているあなたは、海水浴はほどほどに。そして海水浴後はビーチでそのまま過ごすのではなく、髪を真水のシャワーで流し、しっかり乾かしてから日陰で過ごすようにすると良いです。自然乾燥ではないですよ! ドライヤーを使って完全に乾かしてくださいね。

◆髪にスカーフを巻くのも手

 筆者の場合は、髪がそもそも濡れないように、海やプールでは頭にスカーフを巻いて過ごします。頭まで水につかって大はしゃぎ! という楽しみ方は、美髪と引き換えに封印しているのです……。

 ご存知の通り、紫外線は4月から9月に強くなりますが、年中降り注いでいます。髪の紫外線対策も通年で行うとなお良しです!

―オトナ女性の美髪講座―

<写真・文/元井里奈>

【元井里奈】

東栄新薬株式会社/取締役。毛髪診断士®/サプリメントアドバイザー/メノポーズ(更年期)カウンセラー。慶應義塾大学卒。髪に悩む女性のためのサプリメント「美ルート」をプロデュース。毛髪、栄養学、女性ホルモンに関する専門知識をもとに、ヘアケアコラムの監修や執筆も行う。2児を育てるワーママでもある。Instagram:@rinam.0922、Twitter:@rinamotoi、ブログ「ワーママ毛髪診断士が教える、35歳から始める育毛・美髪ケア」

2021/7/7 8:45

こちらも注目

新着記事

人気画像ランキング

※記事の無断転載を禁じます