末期がんの男性、結婚式場でバージンロードを歩く妻を背に亡くなる「運命は残酷」(スコットランド)

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スコットランド南西に位置するノース・エアシャー在住のポール・ウィンさん(Paul Wynn、57)は2019年10月、友人宅で仲間を前にアリソンさんにプロポーズした。

2人はエホバの証人の活動を通して1999年に出会い、その後くっついたり離れたりを繰り返しながらも20歳、15歳、13歳、8歳、4歳の5人の子供に恵まれ、結婚式を今年7月16日に行うことに決めた。

ところが今年5月、ポールさんは急激に体重が減って頻繁に鼻血を出すようになり、膵臓がんと診断された。がんの進行は早く、先月17日には医師から「がんは肝臓と肺に転移し、肺には血栓ができています。余命は6週間から2か月でしょう」と告知を受け、アリソンさんは無力感に打ちのめされた。

それでもアリソンさんは「ポールの最期の夢を叶えよう」と結婚式を3週間ほど早め、式の日程を告知から8日後の6月25日に変更した。

式当日の午後2時前、約20人の家族や親しい友人が見守る中、ポールさんはスコットランドの伝統衣装キルトを身に着けて椅子に座り、式場の祭壇の前で待機した。

アリソンさんは「ポールは式の前、少しだけ具合が悪そうにしていましたが、キルトを緩めてやると少し楽になったようでした。全ては予定通りでしたが、私は式の直前に花を忘れてしまったことに気付き、友人に届けてもらったのです。それで建物の外で花を受けとり、10分ほど遅れて式場に入りました」と振り返り、このように続けた。

「エスコート役の息子サンディと一緒にバージンロードを歩くと、椅子に座っているポールの名前を2回ほど呼びました。でも返事もなければ、振り向きもしません。ポールは椅子にうずくまるように座っており、私は『何かがおかしい』と取り乱し、彼の名前を叫び続けました。」

「そうしてその場にいたみんながポールの異常に気付き、友人2人がポールを椅子から降ろして床に寝せてくれました。すでに息はなく、救急隊が駆けつけて救命措置を行いましたが、ポールが息を吹き返すことはありませんでした。」

「これは後から聞いたのですが、ポールは控室で待つ間、自分の足で立つことができず呼吸をするのもつらかったようなのです。こんなことになるならもう少し早く式を挙げていれば…と後悔の念に駆られ、あの日のことを昨日のことのように思い出しては胸が張り裂けそうになるのです。今は子供たちのためになんとか起床し身体を動かしてはいますが、食べ物が喉を通らない状態です。」

ポールさんはフリーランスのカメラマンとして働き、アリソンさんとの子供5人を含む11人の父親で子煩悩だったという。アリソンさんは「パブでお酒を飲むよりも家族と一緒に過ごすことが好きな人でね。きっと2004年に流産した子と、昨年亡くなった母と一緒に天国にいるのでしょうね。そう思うことで私も少しは気が楽になるのですよ」と語り、涙をぬぐった。

なおこのニュースには「悲しい話で胸が痛む。安らかに眠って下さい」「家族のことを思うと胸が締め付けられるよ」「僕の兄弟も昨年、膵臓がんで亡くなった。つらい病気だよ」「人生で一番幸せな瞬間になるはずだったのに、運命は残酷だと思う」「もしあの時こうしていれば…と思ったらきりがないけど、そう思わざるを得ない話ってやっぱりあるんだね」「子供たちに元気をもらって!」といったコメントが寄せられた。

ちなみに昨年5月には、末期のがんの男性が亡くなる2日前に娘との対面を果たしていた。パートナーの女性が出産を2週間早めたことで「娘に会いたい」という男性の最期の願いを叶えたという。

画像は『Mirror 2021年7月2日付「Groom dies at the altar as his bride is walking down the aisle with their son」(Image: Submitted/Kilmarnock Standard)(Image: Daily Record)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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  • 7/5 5:02
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この記事のみんなのコメント

1
  • ***

    7/6 19:15

    結婚式なら色々な人に見られながら死ぬ。病室で寂しく死ぬなら皆に看取られるから良かったかもね。私ならガリガリになる前に皆に見られながら死にたいな、ガンで死ぬ事がわかっていてガリガリになり無惨な姿で病室で死ぬなら。

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