父親になる気あんのかよ!?コロナ下で夫がコッソリ“ありえない行動”
コロナ禍が始まり1年半が経とうとしています。この間に、他人との価値観の違いに気づいたり幻滅した……という経験をした人も少なくないのではないでしょうか。
そんな中で「夫に心底、幻滅しました……」と語るのは、つい先日、第一子を出産して新米ママになったばかりの都内に住む坂井奈々未さん(仮名・31歳)です。
◆里帰り出産へ。自宅に残した夫は…
「妊娠が発覚してからの8か月間、コロナ禍ということもあって常に気が抜けませんでした。不要不急の外出は一切なし、スーパーはすいている時間帯に車で行って、臨月に入るころには近所に住む実家の父に手伝ってもらいました。実家は車で10分ほどの場所にあるので妊娠中はすごく助かりました。
父はコロナ禍でほぼ在宅勤務で、母は専業主婦で感染対策にはすごく気を遣ってくれて外出を控えてくれていました。夫は昨年は在宅勤務になった時期もあったんですが、今年からはまた出社していました。なので、生まれてくる子供のことを考えて、予定日よりも早く実家に戻って里帰り出産をすることにしたんです」
予定日の2か月前から実家に戻り、感染対策に気をつけながら出産を待っていた奈々未さん。ちょうどその頃、夫は家で久しぶりの1人の時間を満喫していたと言います。
◆妊娠中はコロナ対策を徹底
「コロナ前は夫婦仲は結構良くて、家でもくっついたりしていたんですけれどね……。妊娠が分かってからは夫が帰宅したらまずは玄関で消毒して、すぐにお風呂に直行させて……と徹底的な感染対策をしていたんです。万が一のことを考えて、寝るときも寝室は別々でした。
妊娠中で特に敏感になっていたこともあったので、私が実家に帰ったあとの夫はかなり自由な日々を過ごしていたそうです。夜中までゲームをやったり、夜遅くまで友人とリモート飲み会を楽しんでいたそうです」
それくらいなら、まだ許容範囲だったと語る奈々未さん。ところが、解放的になりすぎた夫のありえない行動を知ってしまうのです。ある週末のこと、なにげなくインスタグラムを見ていたときのことでした。
◆ふと気になったインスタ投稿
「夫の親友であるKさんの奥さんのインスタが目についたんです。Kさんは夫の学生時代の友人なんですが、結婚式に子供連れで来てくれたことをきっかけに家族ぐるみで仲良くさせてもらっていました。そんなKさんの奥さんのストーリーには『旦那、こんな時期に友だちと麻雀とかありえない』という愚痴の内容の投稿があって」
それを見て「Kさんの奥さんも大変だな……」と、どこか他人事だった奈々未さんですが、そこで思い出したことがありました。
「そういえば、うちの夫とKさんは学生の頃に麻雀仲間で、独身のときはよく2人で雀荘に行って徹夜で麻雀をしていたという話を思い出したんです。まさか……? と思ってすぐに夫にLINEでビデオ通話をかけてみました。普段なら絶対に電話に出るはずの時間帯なのに、その日に限って出なくて……これは怪しいと思いましたね」
◆コロナ禍に「自宅で麻雀パーティー」
そして翌日、夫から折返しの電話がありました。カマをかけて夫を問い詰めたところ、とんでもないことを白状したのです。
「夫はKさんの他にも学生時代の友人を5人集めて家で麻雀パーティーをしていたというんです。もう、信じられなくて……。あまりの意識の低さに開いた口がふさがりませんでしたね……。それまで夫に対して声を荒げたりすることはなかったのですが、そのときは『テメェ、父親になる自覚あんのかよ‼‼』と電話口で怒鳴ってしまいましたよ」
普段、温厚で滅多に怒ることのない奈々未さんのドスの効いた声を聞いて、さすがの夫も反省した様子だったそう。しかし、1回されたことはなかなか忘れられないもの。妊娠中となればなおさら……。
「口には出さないけれど多分、一生許すことはないと思いますね」と奈々未さんはつぶやくのでした。
<取材・文/結城 イラスト/やましたともこ>
【結城】
男女観察ライター。鋭い視点で世の男女を観察し、 夫婦問題からイタい火遊びまで、幅広いエピソードを華麗に紡いでいく。Twitter:@yuki55writer