生まれ変わった名門ホテルで最高のおもてなし。優雅なテラスで極上の一杯を
新規ホテルの開業ラッシュもひと息つき、改めてホテルのテラスの上質さが見直されている。
サービスの最高峰とも称される高いホスピタリティは、あらゆる面でゲストの信頼を裏切らない。
ラグジュアリーなテラスでビールを楽しめる、「The Okura Tokyo」の『オーキッド』を紹介しよう。
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※コロナ禍の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。
優美なテラスを備え生まれ変わった、名門の変わらないホスピタリティ
『オーキッド』@The Okura Tokyo
1階でも高層階でもない、5階という立地の利点が最大限に生かされ、開発が進むエリアながら車や工事の音は遠く、また風の通り道が確保されているため、夏でも心地よい。「ザ・プレミアム・モルツ(生)」1,700円(サ込)
一流のホテルマンが提供する極上の一杯に、上質なテラスのなんたるかを知る
50年以上続く歴史に幕を下ろし、「The Okura Tokyo」として新たな一歩を踏み出したのは2019年9月。
“建て替え”だけでなく、一からのスタートを選択した名門ホテルは、館内の随所に伝統と革新が共存する。オールデイダイニング『オーキッド』も然り。
「ローストビーフ 温野菜添え 150g」5,200円(サ込)。低温で2時間、じっくりと火入れした国産牛のサーロインは、ホテル伝統の1皿。牛すじを9日間、焼いて足してを繰り返し、上澄みだけを使うグレービーソースは、雑味のないクリアな味で肉の旨みに奥行きを与えている
ホテルを代表する、名物料理ローストビーフを楽しめるテラス席が新たに加わったのだ。
開放感あふれるダイナミックな吹き抜けの店内を横目に、外に続く扉の向こうへ踏み出してみる。
その、ビルの谷間に現れたまるでエアポケットのような空間は、開放的ながらも優美なインテリアで統一され、店内と変わらず洗練された雰囲気に満ちている。
せっかくならば、ビールには伝統の一皿を。
肉厚な「スモークサーモン」3,200円(サ込)は、ドイツでは定番の組み合わせ。ケッパーやオニオンの清涼感もビールを後押し。
5つのフィリングが絶妙なハーモニーをもたらす「クラブハウスサンド」3,000円(サ込)は、齋藤裕樹料理長が「ビールと最高の相性」と太鼓判を押す一皿。
しっかりした辛さが後引くクラシックな「フィレビーフカレー」3,400円(サ込)。
豪州産牛肉のフィレの部分を焼き、伝統のルゥで絡めた〆にふさわしい逸品だ。
【テラスといっても……ここが一流ホテルならでは!】
テラス席とは思えないテーブルセッティング。
“世界一白い”と称されるニッコー製の洋食器はオリジナル。
また、フランス製のエルキューイのカトラリー、季節毎に蘭の切り花で彩るなど、細部までホテルの矜恃を感じさせる。
席はハイテーブルとローテーブルの2タイプ。きちんと食事をしたい人、寛いで軽くつまみたい人、シーンに応じて使い分けも可能。
そんなロケーションで味わう、“ホテルクオリティ”の生ビールがまた旨い。極上の一杯で喉を潤して、心地よいシートに身を沈める。
ひと思いに息を吐き出せば、この一杯のために今日があった、そう確信するはずだ。