松たか子は何位?春ドラマで良かった主演女優ランキング&名演賞
ティーンからアラカンまで幅広い世代の女優が主役を務めたこの春のドラマ。視聴者は年齢を問わず、共感できる作品を見つけられたのではないでしょうか。今回も真に迫る演技に思わず見惚れてしまったベストアクトレスをドラマウォッチャー・林らいみが独断と偏見で選出。勝手に表彰してしまいます。
でもその前に、ドラマ好きの皆さんの意見も聞いてみたくて、春ドラマで主演を務めた女優を対象にアンケートをとってみました(※)。その結果がこちら。まずは10位から4位を発表します!
◆江口のりこ 5位にランクイン
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この春放送されたドラマで良かったと思う主演女優は?(複数回答)
4位 川口春奈(TBSテレビ『着飾る恋には理由があって』) 16.5%
5位 江口のりこ(テレビ東京系列『ソロ活女子のススメ』) 15.0%
6位 石原さとみ(日本テレビ系列『恋はDeepに』) 14.0%
7位 大地真央(東海テレビ・フジテレビ系列『最高のオバハン 中島ハルコ』) 8.5%
8位 吉田羊(テレビ東京系列『生きるとか死ぬとか父親とか』) 8.0%
9位 芳根京子(NHK総合『半径5メートル』) 7.5%
10位 本仮屋ユイカ(テレビ東京系列『私の夫は冷凍庫に眠っている) 4.0%
10位 栗山千明(テレビ東京系列『ラブコメの掟~こじらせ女子と年下男子~』) 4.0%
10位 福原遥(テレビ東京系列『ゆるキャン△2』) 4.0%
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7位の大地真央は『最高のオバハン 中島ハルコ』で名古屋の毒舌美容外科医に。“オバハン”と言うものの凜とした佇(たたず)まいは美しく、サバサバとした物言いがカッコよくて、貫禄(かんろく)を感じました。
5位にランクインしたのは、普段はバイプレイヤーとして存在感が光る江口のりこ。『ソロ活女子のススメ』では主演を務め、ソロ活を一人楽しむ姿にこちらもワクワクさせられました。彼女らしいキレのあるツッコミもじっくり堪能。
◆ベスト3は?
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1位 北川景子(TBS系列『リコカツ』) 36.5%
2位 松たか子(カンテレ・フジテレビ系列『大豆田とわ子と三人の元夫』) 29.5%
3位 広瀬すず(日本テレビ系列『ネメシス』) 22.0%
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1位にランクインした『リコカツ』の北川景子は、主役らしい圧倒的なオーラで視聴者を魅了。どんな表情も美しく、目が釘付けになった人は多いはず。
さて、ドラマウォッチャー・林らいみが魅了されたのはこの3人。主演に限ることなく、すべての女性キャストを対象に選んでみました。
◆名演賞 木南晴夏『レンアイ漫画家』/『泣くな研修医』
『レンアイ漫画家』(フジテレビ系列)と『泣くな研修医』(テレビ朝日系列)の2作品でそれぞれメインキャストの一人を務めた木南晴夏。真逆のキャラクターでともにドラマのよいアクセントに。
『レンアイ漫画家』では主人公を慕い、味方する漫画家を好演。その豊かな表情といい、少々くどさを感じる口ぶりといい、際立ってコミカルな演技はほかの女優陣をリード。毎週、登場するのが楽しみなキャラになっていました。
打って変わって、主人公の上司を演じた『泣くな研修医』ではシリアスな演技を披露。表情を変えず厳しいことを言い放つ役柄もハマっていて、器用な女優さんであることを痛感。
◆名演賞 古川琴音『コントが始まる』
『コントが始まる』(日本テレビ系列)でヒロインの妹役を務めた古川琴音は、自然体で雰囲気のある演技が好印象。
ちょっと舌足らずでかわいらしい声音に反して、どこか色気のある大人びた表情を見せる彼女。そのアンバランスさが特有の情緒を醸(かも)し出していました。
93年生まればかりが集められたメインキャストの中で1人だけ年下でしたが、むしろ母親のような懐の深さを見せる落ち着いた演技が良かったです。
◆最優秀名演賞 松たか子『大豆田とわ子と三人の元夫』
ランキング2位となった松たか子は『大豆田とわ子と三人の元夫』(カンテレ・フジテレビ系列)でバツ3の社長に扮し、安定感のある演技でまさに“大人かわいい”女性を体現。
3人の元夫とシーンをコミカルに演じる彼女は彼らを魅了し続けていることがわかる納得のかわいらしさを感じさせ、なおかつ松たか子ならではの漂う気品もあり。どこかフランス映画の主人公のような佇(たたず)まいに惹かれてしまいました。
なかなか非現実的なシチュエーションでしたが、それを成立させてしまう存在感。エンディング曲の歌声も魅力的でした。
さあ、この春あなたを魅了したベストアクトレスは?
【調査概要】
調査方法:アイブリッジ(株)提供の「リサーチプラス」モニター(30~49歳女性)に対してアンケートを行い、その結果を集計したものです。
調査期間:2021年6月20日
有効回答者数:30~49歳女性200名
<文/林らいみ>
【林らいみ】
フリーライター。大学院で日本近世史を研究した硬派の歴女。舞台・映画・ドラマが好物。観たい舞台があれば万難を排して劇場に馳せ参じ、好き勝手言っている。たま~に歴史系記事を書く。