“天空のサウナ”信州の絶景を独り占め。人気サウナが過疎地を救う

拡大画像を見る

東京の温泉施設は若い客で溢れ、“空前のサウナブーム”といわれている。ブームをさらに加速させるかのごとく、新しいサウナも続々誕生している。そこで今回は「最高のサウナとは何か」を探るべく新施設、信州の“天空のサウナ”を訪れた。みんなちがって、みんないい。自分に合ったサウナを見つけてほしい。

◆信州の絶景を独り占め。人気サウナが過疎地を救う

 昼は北信五岳や松川渓谷を見下ろし、夜は満天の星が降ってくる。長野県の高山村に信州の絶景を見渡せる「天空のサウナ」を造ったのは、梅の屋リゾート松川館の涌井貞朋オーナーだ。「サウナは苦手だった」という涌井氏だが、若いスタッフたちのサウナ愛に心を動かされたという。

「コロナの影響でさびれた温泉街になってしまい、客足を戻すためのアイデアを考えていたとき、20代の従業員から『信州の絶景を望めるサウナを造りたい』と言われて。巷のサウナブームには半信半疑でしたが、“天空のサウナ”構想をSNSで発信すると共感したサウナーたちが拡散してくれたんです。

 工事費用を募るクラウドファンディングは開始30分で目標の100万円に到達。結果的に270万円超の支援金が集まりました」

◆フィンランド式サウナが完成

 1か月の製作期間を経て、フィンランド式サウナが完成。総ヒノキ造りで座面の曲線が特徴的。ロウリュをすれば、熱風とともにヒノキの香りがブワッと室内に広がる。

 サウナ室のパノラマ窓から眺める信州の山々は切り取られた絵画のように美しい。火照った体を樽の水風呂で締め、椅子に座って風を浴びれば、またたく間にディープリラックス状態に。その感覚が病みつきになり、「2時間で10セットする強者もいる」と涌井氏。

◆地産の食材が存分に味わえる絶品サ飯

 また、同旅館は食事にもこだわりが詰まっている。信州プレミア牛や、地元農家から仕入れたキノコしゃぶしゃぶ鍋など、地産の食材が存分に味わえる絶品サ飯だ。

「梅干しから抽出した出汁や、自家製の麹ぽん酢など最小限の味つけで提供してます。サウナ後は味覚も敏感になるので、旨味がより体中に染み渡りますよ」

◆コロナでピンチに陥った高山村を救いたい

 今年5月にサウナを開始してから、2割まで落ち込んでいた稼働率が8割に戻ったという。

「今はウチを訪れてくれたサウナーの方々の口コミ効果で、新しいお客さんが増えています。サウナを地域再生の起爆剤に山田温泉の知名度を上げて、コロナでピンチに陥った高山村を救いたいですね」

 絶景と地元飯がセットで堪能できる。これこそ極上のサウナ旅だ。

【涌井貞朋氏】
事業再生コンサルタントを中心に制作会社を名古屋で経営。旅館の購入をきっかけに業務をリモートに切り替えて、家族で高山村に移住した

<取材・文/週刊SPA!編集部>

―[最高のサウナ]―


関連リンク

  • 7/3 8:52
  • 日刊SPA!

スポンサーリンク

記事の無断転載を禁じます