パラセーリング中の男性、着水時にサメに足を引きちぎられる(ヨルダン)

シナイ半島とアラビア半島との間にあるアカバ湾で6月25日、37歳のヨルダン人男性がパラセーリングで着水した直後に、水中から飛び出してきたサメに足を引きちぎられた。

この時の様子はカメラで撮影されており、動画では大きなパラシュートを付けて着水する寸前の2人の姿が見て取れる。ボートからは長いロープが伸びており、2人が着水した瞬間、右側の男性の周辺で大きな水しぶきがあがった。

映像はクリアではないが、男性は突然現れたサメに右足を噛まれて水中に引きずり込まれそうになっており、これに気付いたスタッフがパラシュートを浮上させたことで九死に一生を得た。

この事故で男性は右足腱断裂、筋膜断裂、骨折のほか足裏の一部が噛みちぎられる重傷を負い、ヨルダン南部の港湾都市アカバの「プリンス・ハシェム軍病院(Prince Hashem Military Hospital)」に搬送されて手術を受けた。幸いなことに現在、容体は安定しているという。

この事故を受け、アカバにある国際ダイブセンターのモハメド・カターニさん(Mohammad Qatawneh)はこのように語った。

「サメの襲撃事故がメディアに注目され、多くの人が震えあがっている。ただアカバ湾でのサメの襲撃は非常に稀なんだ。私は20年間もダイビングをしているけど、こんな事故は初めてだよ。」

しかしながらアカバ湾ではこの2日後、スピードボートがサメに襲われる事故が発生しており、アカバ経済特別区(ASEZA)長官は次のように述べ、アカバ湾が安全であることを強調した。

「現在は2つの事故について調査を進めている。ビーチはヨルダン海軍によって監視が続けられており、アカバでの観光事業やマリーンアクティビティは平常通り継続する。」

ちなみに昨年7月には、オーストラリアで10歳の少年がサメに襲われて乗っていたボートから水中に引き込まれる事故が起きた。少年は頭や上半身に裂傷を負ったものの、同乗していた父親にすぐさま救出されたという。

画像は『The Sun 2021年6月30日付「GREAT FRIGHT Shocking moment sharks leaps out of water and bites PARASAILER’S FOOT at Red Sea resort」(Credit: Newsflash)』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 A.C.)

2021/7/3 7:00

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