顎がしゃくれ、額に象の鼻を付けたような奇形の豚が誕生 フィリピンの農場で

フィリピン中部ビサヤ諸島のイロイロ州トゥブンガン(Tubungan)の農場で6月23日、8匹の豚が誕生した。8匹のうち7匹には異常がなかったが、一番最後に生まれた1匹は明らかに奇形で、農場を経営する男性は地元の畜産関係者に助けを求めた。

連絡を受けて駆けつけた動物看護師のジェイムズ・エンバテさん(James Embate)は、当時のことをこのように振り返る。

「農家の男性に奇形の豚はもちろん、きょうだいの豚も病気かもしれないから診てくれるよう言われたんだけどね。私が到着する前に異常があった豚は死んでしまったんだ。いい研究にもなるし、豚を蘇生しようとしたけど救うことはできなかった。ただ母豚ときょうだいには問題はなかったね。」

奇形の豚は頭部から続く額から象の鼻のようなものが伸びているのが分かり、多数のメディアがこのブタを“エレファント・ピッグ”と呼んでいる。また顔の中心にある鼻の先端にはコブのようなものが付いており、顎はしゃくれている。目は1つしかないようにも見えるが、実は1つの眼窩の中に眼球が2つ収まっていたそうで、ジェイムズさんは「出生前の段階で生じた先天異常でしょう」と推測する。遺伝子変異によるものが多いが、薬剤や感染症などの環境的要因で発生することもあるという。

死亡した豚はその後、農家の裏庭に埋められており、きょうだいの7匹は国内で拡散中のアフリカ豚熱ウイルスへの感染を避けるための予防措置が取られた。

ちなみに今年5月にはブラジルで、ギリシャ神話に登場する一つ目の巨人“サイクロプス”を想像させるような小さな豚が誕生した。豚特有の大きな鼻はなく、鼻の位置には小さな突起があるだけで、生後間もなく息絶えてしまったという。

画像は『Daily Star 2021年6月29日付「Mutant ‘elephant pig’ born with trunk and one eye socket baffles farmer」(Image: VIRAL PRESS)』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 A.C.)

2021/7/3 4:00

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