Snow Manラウール、男子をもメロメロにさせてしまう“イケメン力”
映画『ハニーレモンソーダ』が、7月9日に全国公開を迎える。
累計発行部数700万部突破の同名大ヒット少女コミックを実写化した同作。人気絶頂のアイドルグループ・Snow Manのラウールが、レモン色の髪でソーダみたいに刺激的、でも実は誰よりも優しい主人公・三浦界として新たな魅力を放つ。
塩対応かつ大胆な界を演じるにあたり、「ファンの方はどういう感情を抱くんだろう」とワクワクした様子で話すラウールをはじめ、劇中で界を支える高嶺友哉役の濱田龍臣、瀬戸悟役の坂東龍汰の3人に、撮影の裏話や胸キュンポイント、それぞれのファンへ伝えたい見どころなどを聞いた。
おばけが「怖くて」なぜかダンスバトル勃発!?
──今回はラウールさんの単独初主演映画ということですが、撮影はいかがでしたか?
ラウール:緊張しましたね。でもその緊張を2人が和らげてくれる感じがあって、心強かったです。
坂東:「とにかく楽しもう!」っていう感じだったよね。
濱田:ばんくん(坂東)は、小学生の子たちとめっちゃサッカー楽しんでたな、っていうイメージ。
坂東:海のところか。サッカーに集中しすぎてカットが聞こえないっていうね(笑)。あそこ映ってた?
ラウール:映ってなかった(笑)。
──映ってなかったんですね(笑)。現場の雰囲気についても教えて下さい。
坂東:みんな明るかったよね。
濱田:岡本夏美さんとばんくんが一番ワイワイキャッキャしてた。そこから輪が広がっていく感じ。
ラウール:待ち時間も楽しませてくれて。(坂東に)2人で一緒に踊りましたよね。
坂東:ラウちゃんと2人で待ってる時間があったんだよね。その時間になぜか俺が「待合室におばけが出る」って言い始めて。そしたらラウちゃんが「怖い怖い」って言って、いきなり踊り始めたんですよ。魔除けのダンスみたいな。
ラウール:で、ダンスバトル。
坂東:そう、ダンスバトルになって。10分近くめっちゃ踊ってたよね。
ラウール:坂東くん前転とかしてて。
坂東:それをスマホのスーパースローカメラで撮って(笑)。はっちゃけてたね。
濱田:ばんくん誰かのスマホで勝手に撮ってたよね。
坂東:堀田真由ちゃんかな?
濱田:そうだ。堀田さんので撮って、そしたら堀田さんがみんなにその動画を送ってきてね(笑)。
ラウール、男子をもメロメロにさせてしまうイケメン力
──みんな仲良しな現場だったんですね。ところで、今作は女子にはたまらない胸キュンシーンがたくさん詰まっていますが、男子目線での胸キュンポイントはどこでしょうか。
濱田:ラウちゃんが頑張ってる、というだけでキュンキュンしたよね。
坂東:本読みのときのラウちゃんを知ってるから。最初はすごい緊張してたよね。でも現場に入ると一気に界になってて、いつもより低い声にもキュンとした。あとはなんといってもこの最強のビジュアル。
ラウール:ありがとうございます。
濱田:“壁ドン”シーンが予告で流れるだけでもキュンキュンしてますね。
ラウール:僕は、男の子だけのシーンで「撤回する」っていうセリフがあるんですけど、界のキザな感じは女の子に対してだけじゃない、というのがいいなって思いましたね。
坂東:あそこたっつん(濱田)がメロメロになってたもんね。
濱田:すごい好きだった。口笛吹きたかったもん。「フゥー!」って。
──みんなラウールさんが大好きなんですね。
濱田:現場の孫みたいな感じだったよね。
坂東:みんなに「ラウールー、よしよしー」ってされてる感じ。グループ内ではどういうポジションなの?
ラウール:グループの他のメンバーは今回の現場のみんなより年上なんだけど、もっと同級生感がある。みんなのほうが全然大人だなって思いました。
濱田&坂東:(笑)
──一番役とギャップがあるのは誰ですか?
坂東:ラウちゃん。ギャップしかないでしょ。
ラウール:2人はそのまんまかも。(坂東は)明るいタイプ、(濱田は)ちょっとクール。
坂東:(濱田は)常に分析してるよね。人を分析して「こういう特徴あるよね」って言う、みたいなスタンスをずっと取ってる。それから現場をめっちゃ回そうとする。助監督さんが呼びに来る前に「みんな時間だよ。ちょっと静かにしようか」みたいな。ラウちゃんは界っぽさがないね。真逆。でも演じていて違和感が出ないのはすごい。
濱田:でも俺らは素のラウちゃんを知ってるから優越感あるよね。
坂東:本読みで最初、声聞こえなかったんだぞ、みたいなね(笑)。
──劇中の女子のキャラクターでみなさんがグッとくるのは?
ラウール:グッとくるのは芹奈ちゃん。“イケてる女”感が出てるのがいいなと思います。可愛らしさだけじゃないところ。
坂東:大人なチョイスだね。僕も芹奈かな。守ってあげたいのは羽花だけど、実際の高校生活にいたら芹奈に惚れてしまうんだろうな。あゆみは友達って感じ。
濱田:芹奈でしょ。満場一致だね。
新境地開花で “あの時のラウールはもういない?”
──それぞれ、ご自身のファンに注目してほしいポイントを教えて下さい。
ラウール:普段の自分の活動ではあんまり界みたいなことは言わないタイプなので、今まで応援してくれている人だったら「違う一面を初めて見た」ってなるところが多いかも。ファンの方はどういう気持ちになるのか、感想を聞くのが楽しみです。「ショックだな」とか「成長したな」とか。どういう感情を抱くんだろう。予想はできないですね。
濱田:「こんな大きくなっちゃって」みたいな。僕は小さい頃をあんま知らないけど(笑)。
ラウール:そうそう。小さい頃から見ている人だったら「あの時のラウールはもういないんだ」って感じに思うのかな。
──“あの時のラウール”さん、いなくなってはないんですよね?
ラウール:いやー、どうなんですかね(笑)。まだいると思いますよ。
──坂東さんと濱田さんはどうですか?
坂東:僕は悟とキャラがほとんど一緒なので、違いを見つけるのが難しいくらいです。底抜けの明るさは見てほしいかな。永遠の小学生って言われてますから(笑)。友達思いの悟がビシッと決めるシーンはぜひ注目してほしいですね。
濱田:僕は、友哉も自分も物事を俯瞰的に見る人だなと感じました。でも友哉の友達との距離感は、普段の自分とは全然違う。いつもの僕だったらニコニコしているところを、友哉はすまして立っている感じというか。
坂東:陰で支えてる感あるよね。
濱田:そうそう。一歩離れたところから見てる人だから面白い。たまに聞くとすごい刺さること言ってくる、っていう感じ。僕も意外と良いことを言う方じゃないかなとは思うけど(笑)。
一同:(笑)
濱田:一歩離れてるのに安心できる友達、という感じは普段の自分にはないかな。僕は前に出たがっちゃうので(笑)。
──原作がある作品ということで、演じるうえで意識することはありますか?
坂東:最初に漫画を読ませていただいた時点で、悟のキャラクターが自分の高校時代の感じに似ていると感じたので「そのままでいけるかもしれない」って思ったんですよね。自然体でした。唯一気にしたのは、もう24歳なので、年齢的に16歳の高校生をやるっていう点。若作りは心掛けましたね。おじさんぽくならないように、ラウちゃんに負けないように頑張りました(笑)。
濱田:実写化は原作のファンの方がいらっしゃるので、2次元から3次元にしていくのは大変な作業だと思うんです。キャラクターのイメージを壊さないようにしよう、というのは実写化をやらせていただくうえで必ず気をつけていて、自分なりに、友哉がどういう人なのか、どうしてこういうことを言うのか理解してから臨むようにしています。
──なるほど。
濱田:自分は子役の頃からやらせていただいているのもあって、現場で一番年下という経験が圧倒的に多かったんです。だから3つ年下の男の子が主演をやっている作品というのは感慨深いものがありました。自分は今までたくさんの方に可愛がっていただいてきたけど、それをしたくなる気持ちってこういうことか、と気付きました。それと同時に「自分は年を取ったんだな」とも思いましたけどね(笑)。でも、可愛がっていただいていた頃から、自分が可愛がるような立場になって、それでもこのお仕事を続けさせていただけているというのはとても幸せなことだなと常々感じます。
「一番楽しかった」テンションMAXの撮影裏明かす
──後半では、界の新たな一面が見えてきます。ラウールさんは撮影で印象的だったことはなにかありますか?
ラウール:アルバイトなんてしたことがなかったので、アルバイトをしている自分の姿は初めて見ましたね。
坂東:(アルバイト姿)似合ってた。あのシーン大変だったもんね、人多すぎて。
ラウール:そう、人多すぎて気を吸い取られて(笑)。
坂東:(ハリー・ポッターシリーズに登場する)ディメンターに吸われたみたいに(笑)。
ラウール:クラクラしちゃいました。
──普段の界とは表情も違う。難しそうな場面だと感じました。
ラウール:テサテサですね。
坂東:テサテサだよね。...テサテサってなに?(笑)
ラウール:手探り。
一同:(笑)
──みなさんがやっていて楽しかったシーンはどこでしょうか。
ラウール:一番楽しかったのは海のシーン。
坂東:めっちゃ天気悪くてね。
濱田:なんであんなにテンション上げられるんだろうって思ったよね。
ラウール:海のパワーってすごいなと思った。海に入ってもいいけど、次のシーンもあるから「髪だけは濡らしてはいけない」って厳しく言われたんですが、その理性が飛んで、倒し合いでした(笑)。
坂東:結局その次のシーンなくなったからね。「もう無しでいいや」って。
ラウール:楽しく終わりました(笑)。
濱田:「メイクさんごめん!」って思いながらね(笑)。
取材・文:山田健史
撮影:友野雄(Yu Tomono)