ウソでしょ? 予期せぬ「彼」からのメッセージ【40代編集部長の婚活記#256】
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40代の婚活は、波乱万丈なものかもしれない。婚活歴4年11カ月となるのOTONA SALONE編集部長・アサミ(49歳)は、これまでの婚活で100人以上もの男性と出会ってきた。
分析力が鋭いキャットさん(46歳・バツイチ・起業家)に、「ある時期までは結婚したい気持ちがあったけれど、昨年末からプツリとなくなった」と指摘される。そして、ズバリその通りだった。
この話は40代独女の「実名 顔出し」で書いている、リアル婚活改め、パートナーを探す活動=「パー活」ドキュメントである。
【40代編集部長の婚活記#256】
コロナ禍が起こる前のこと
話はパンデミックが起こるより、ずっと前に遡る。マスク生活でもなく、移動にも、食事をするにも制限がなかった頃のこと。
ある冬の日、午前5時。撮影があったのでいつもより朝早く起床し、スタジオへと向かった。スタジオに到着して一通り準備を終え、撮影に入るまでに少しだけ待ち時間ができた。
いまのうちにメールチェックをしておこう。午前8時、スマホを手にした。
待ち時間にスマホを見る
通知が届いているメールやメッセージの中で、対応を急ぐもの、返信を求められているものはとりあえず返した。そのあとプライベートであろうものも、ザッと目を通すことにした。
登録している企業やショップのメルマガを開封し、興味のあるものだけ見る。友人や知人からのメッセージは、たぶん急ぎでもなさそうなのであとで読んで返信しよう。
いくつか届いていたプライベートメッセージ中で、ある1通に目が留まった。それはまったく予期せぬ、意外な相手からのメッセージだった。
ウソでしょ? あの人から連絡なんて
画像はこちらから( https://otonasalone.jp/233433/ )ウソでしょ? まさか、この人からメッセージが届くなんて……! あまりの驚きに手が震えて、しばらく開封できずにいた。
もう連絡など絶対にないと思っていた人。
私に迷惑をかけたくないと言った人。
「もう無理なんです」と言った人。
なぜ? どうして? 私に何の用事? メッセージの相手は、ジェントルさんだった。知り合って半年で交際が始まって、3カ月でお別れした人──。
それは悲しい別れだった
ジェントルさんと別れたときのことを思い出す。
最後の会話は、真夜中の電話だった。話す前から終わりの予感はしていたけれど、あの電話で別れてしまうなんてね。思い出しただけで胸が苦しい。
もう連絡などないと思っていた彼からのメッセージ。見たい気持ちはあったけれど、それより怖い気持ちが上回った。あんな終わり方をしたのだから……いい内容とは思えない。
まさに撮影が始まろうとするタイミング。メッセージの内容に動揺してしまう自分を想像して、開封するのを後回しにした。
内容を想像してみる
撮影のあいだも心の片隅がザワザワしていた。正直、彼のメッセージの内容が気になっていた。
なんで連絡をしてきたの? どうしていま?
もしかして例の病気が悪化したのだろうか。前の奥さんと復縁して大好きなお子さんとも一緒に暮らすとか? 新しい恋人ができたというお知らせかもしれない。
どうしよう、ネガティブな想像しかできない。
ほんのちょっとだけ、もしかして……なんて気持ちもなくはないけれど。まぁ、かなりの低確率であり得ないか。
撮影を終え、スマホを手にする
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その日の撮影はまる一日がかりだった。片付けを終え、スタッフと解散したのが17時。
一人になって、改めてスマホを見る。たまっていた仕事メールをひとしきり返信したあと、心を落ち着けて、ついに彼からのメッセージを開く決意をした。
なんて書いてきたのだろう……?
ジェントル「お久しぶりです。いまさらのメッセージで申し訳ありません。その節はいろいろ気苦労をかけさせてしまってすみませんでした」
お詫びから始まったメッセージ
彼のメッセージは、お詫びから始まっていた。
ジェントル「体調はこのところ落ち着きました。ご心配をおかけし、気の迷いで取り乱した時期もあり、恥ずかしく思っています」
別れの原因のひとつは、彼の病気のことだった。健康診断である部分にシリアスな結果があった。それをきっかけに、別居中のお子さんのことが改めて第一だと考えるようになった。
いまの自分は恋人をつくるような時期ではない。あなたのことをこの先も第一に考えられないかもしれないのは申し訳ない。彼にそう言われて、別れることを選択した。
体調が落ち着いたなら、よかった…
体調が落ち着いているとの報告に、ホッとした。当時、彼に万が一のことがあったらと考えると私もつらかった。好きな人が命にかかわる病気という初めて直面する現実に、どうすることもできない自分を悔しく思った。
ジェントル「病気の症状も精密検査のあと様子をみて、あまり心配はないとの結論でした」
本当によかった……。病院でそう言われたなら。
ジェントル「心配をかけてしまったアサミさんにお詫びをしたいと思っています」
「お詫びをしたい」って?
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お詫びしたいって……え?
ジェントル「もしお時間あったら一度お会いして、お話させていただけないでしょうか?」
え、え、え、ウソでしょ? 会う? え、こんな展開、あり得るの? 数ヶ月前、フラれたのは私。好きだったし、別れたくないと思っていたけれど、彼に「もう無理なんです」と言われ、受け容れるしかなかった。
そのあと、他の男性と会ってはみたものの、吹っ切れていない自分がいた。
だからジェントルさんからの「お会いして」というメッセージは、正直うれしかった。と同時に、とまどいもあった。
うれしさ半分、とまどい半分
意を決して返信する。
アサミ「お久しぶりです。ご連絡ありがとうございます。体調も落ち着かれて、精密検査の結果なども安心しました」
何よりも最初に、ホッとしたことを伝えた。繊細な心を持っている彼だけに、あのときは本当に心配だった。
アサミ「とはいえ、無理はしないでくださいね。健康は大切ですから」
彼にはずっと健康でいてほしい。それは、別居しているお子さんのためにも。娘さんは確か、小学生。これから成長していく彼女を見守っていくには、彼が健康であることが一番大切だもの。
数カ月ぶりのメッセージ交換
彼からの返信はすぐに届いた。
ジェントル「お気遣いありがとうございます。病気の件は薬で対応できています。いろいろとご心配をおかけしました」
当時、彼はどうなっちゃうんだろうと心配だったけれど、入院や手術が必要な状況ではなかったのね。
アサミ「お薬で落ち着いていらっしゃるならよかったです」
安心した、よかったといった言葉を並べたあと、率直な気持ちを書いた。
アサミ「正直、もうご連絡いただくことはないと思っていたので、こちらはちょっと驚いています」
突然のことに驚きつつも
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最後の「別れ」の電話のあと、彼から連絡は一切なかったし、私も一切しなかった。彼の病気が心配で連絡したい気持ちはあった。けれど、あれ以上追うことは彼を苦しめてしまうと思い、できなかった。好きだけど、身を引くしかないと思った。
ジェントル「そうですよね。突然で本当にすみません」
なんか不思議。もう連絡を取り合うことなんてないと思っていたジェントルさんと、リアルタイムでメッセージ交換をしている。フラれて別れた相手から、こんな風にメッセージが来ることなんてあるんだ。
ジェントル「もし、お話の時間いただけるなら、週末お会いすることは可能でしょうか?」
改めて彼からの「会いたい」というメッセージ。とまどいや驚き、いろんな感情があったけれど……答えはもう、一つしかなかった──。
運命の人と出会うには!?
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