長嶋茂雄の悲願を果たす?東京五輪代表「侍ジャパン最強オーダー」徹底解説

 7月28日から開幕する東京五輪の野球競技に向け、24人の“侍ジャパン”内定選手が発表された。

 稲葉篤紀監督が「迷いは一切なかった」と選考に自信を見せたものの、ファンからは賛否両論。早くも心配の声が挙がっている。

「発表当日、登録を抹消された巨人・菅野智之をはじめ、今季イマイチ調子の上がらない選手が入っている一方、抜群の安定感を誇るオリックス・宮城大弥や中日・柳裕也ら、今季好調な選手が選から漏れた。バランスの面でも、やや疑問が残る顔ぶれではあります」(スポーツ紙デスク)

 批判の多くは、成績以上に“経験”を重視した人選に集中。加えて、稲葉ジャパンが掲げるスローガン「スピード&パワー」と、実際の人選がチグハグだという声も少なくない。

「ネットでは、五輪経験者の元ロッテ・里崎智也氏が、自身のユーチューブチャンネルで発表した『里崎ジャパン』メンバーが“本家より強そう”と大反響を呼んでいます。それだけ、今回の人選がファンには不可解だったということでしょう」(スポーツライター)

 とはいえ、ファンの願いは、一も二もなく“金メダル”。それは球界関係者にとっても同じだ。

「プロから五輪代表選手を出す形になって以降、2004年アテネ五輪での銅が最高成績。次のパリ五輪では、野球が正式種目から外れましたし、日本球界の威信にかけて、東京での金は至上命題と言えます」(球界関係者)

 そんな日本球界の中でも、「金」に並々ならぬ強い思いを持っている人物がいる。アテネ五輪の代表監督、長嶋茂雄氏、その人だ。

「もともとミスターは、現役時代から“日の丸をつけて戦う”ことを夢見ていた。だからこそ、志半ばで倒れたアテネ五輪は非常に悔しかったはず。北京五輪での“再登板リベンジ”を本気で考えていたほどです。今は直接関われないとはいえ、野球での金メダル獲得は、まさに悲願でしょうね」(スポーツジャーナリスト)

■「最強オーダー」徹底分析

 では、はたして稲葉ジャパンは金メダルを獲ることはできるのか。今回、『週刊大衆』は選出されたメンバーから、五輪を戦い抜くための「最強オーダー」を徹底分析。悲願達成を可能にするベスト布陣をはじき出した。

 まずは投手の起用法から。『週刊大衆』予想の先発陣は、北京五輪経験者である楽天・田中将大を中心に4人。

 そして、今季の調子はいま一つだが、貴重な左腕の中日・大野雄大、外国人が苦手とするサイドスローの阪神・青柳晃洋をリリーフに配置し、“第2先発”要員とした。

「現状、菅野、田中、大野は負けが先行しているが、経験豊富なので、首脳陣も、そこまで心配していないのでは。菅野にしても、彼ほど責任感の強い男が“代表辞退”を選択していないわけだから、本人なりの勝算があるはず。必ず万全の体調で戻ってきてくれるでしょう」(前出の球界関係者)

 ただ、軸となる先発陣が崩れれば、第2先発を含めた中継ぎ陣の負担は増える。

「北京五輪は、投手10人のうち、中継ぎ専任で選ばれたのが岩瀬仁紀と藤川球児の2人だけという、いびつな構成でした。これは、投手コーチだった大野豊氏も“失敗だった”と認めています。今回は、その反省もあって11人中、中継ぎが5人。彼らが実力通りの力を発揮してくれれば、安心です」(前出のデスク)

 さらに、抑えに控えるのは、西武・平良海馬と広島・栗林良吏。平良は、開幕から35試合連続無失点のパ・リーグ新記録を樹立したばかり。一方の栗林も、22試合連続無失点の球団記録を更新するなど、2人の安定感は折り紙つき。若きダブルストッパーが待つ“勝利の方程式”は、十二分に期待が持てるはずだ。

 6月28日発売の『週刊大衆』7月12日号を読んで、東京五輪の野球競技をもっと楽しもう。

2021/6/27 7:00

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