イタリア、激闘制して4大会連続のベスト8!…延長戦2ゴールでオーストリア撃破

 EURO2020決勝トーナメント1回戦が26日に行われ、イタリア代表とオーストリア代表が対戦した。

 イタリアはグループAを無失点での3連勝で堂々の首位通過。4大会連続で決勝トーナメントに進出した。一方のオーストリアはグループCを2勝1敗で2位突破。3度目の大会出場で史上初の決勝トーナメントに挑む。

 試合はお互いに気合いの入った立ち上がりを見せた。イタリアは17分、レオナルド・スピナッツォーラが左サイドから折り返し、エリア中央のニコロ・バレッラが右足で合わせたが、GKダニエル・バッハマンにセーブされた。オーストリアも直後の18分、カウンターでマルコ・アルナウトヴィッチが抜け出し、エリア前で右足を振り抜いたが、シュートは枠を捉えない。

 主導権を握るイタリアは32分、チーロ・インモービレがエリア前から強烈なミドルシュートを打ったが、これは惜しくもクロスバーに弾かれる。43分にはスピナッツォーラがエリア左から右足で狙ったが、シュートはGKバッハマンに阻まれた。試合はスコアレスのまま折り返す。

 後半に入ると、オーストリアが相手ゴールに迫る。51分、エリア前中央のFKでダヴィド・アラバが直接狙ったが、シュートはわずかに枠の上。65分には、右サイドからのクロスをファーのアラバが折り返し、逆サイドのアルナウトヴィッチが頭で押し込んでゴールネットを揺らす。だが、VAR検証の結果、アルナウトヴィッチのオフサイドで得点は取り消された。

 試合はこのまま90分が終了し、延長戦に突入。すると、延長開始5分にスコアが動いた。スピナッツォーラが左サイドからクロスを上げると、エリア右の深い位置で受けたフェデリコ・キエーザが1人かわして左足シュート。これがゴール左隅に突き刺さり、イタリアが均衡を破った。

 さらにイタリアは105分、エリア中央でボールを収めたフランチェスコ・アチェルビが体を張ってつなぐと、マッテオ・ペッシーナがエリア左からシュートを突き刺して大きな追加点を挙げた。オーストリアは114分、右CKでニアに飛び込んだサーシャ・カライジッチが倒れ込みながら頭でゴール右隅に流し込み、一矢報いた。 

 試合はこのままタイムアップを迎え、イタリアが延長戦の末にオーストリアに勝利し、4大会連続のベスト8進出を決めた。なお、イタリアは31試合無敗を達成し、82年ぶりに同国代表の連続無敗記録を更新した。

 勝ち進んだイタリアは7月2日の準々決勝で、べルギー対ポルトガルの勝者と対戦する。

【スコア】

イタリア代表 2-1(延長) オーストリア代表

【得点者】

1-0 95分 フェデリコ・キエーザ(イタリア)

2-0 105分 マッテオ・ペッシーナ(イタリア)

2-1 114分 サーシャ・カライジッチ(オーストリア)

2021/6/27 6:34

こちらも注目

新着記事

人気画像ランキング

※記事の無断転載を禁じます