恵比寿で気軽に“間借り”鮨を!バーで正統派の握りを音楽とともに楽しもう
いつもはバー、そしてある時は鮨店。
こんな面白い鮨店が、恵比寿駅のほど近くにあるそうだ。
バーを“間借り”して営業する完全予約制の『鮨 BAR ∞ -Mugen-』は 、つい見逃してしまいそうなビルの中に存在する。
今回はありそうでない組み合わせが好奇心をかきたてる、“間借り鮨”の魅力を紹介しよう。
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※コロナ禍の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。
日本の鮨店で4年間修行したのち、NYへ渡って正統派の江戸前鮨店の第一線で鮨を握ったという小栗陽介さん。魚は豊洲から使う分だけを仕入れている。自身の店を開くための準備期間としてこの間借り鮨をオープン
バックバーの前で職人が提供するのは、5,000円のおまかせコースのみ!
鮨店といえば、檜のカウンターに凛とした空気感。そんなイメージを大きく変えてくれる鮨店が誕生した。
NYのミシュラン一ツ星の鮨店で修行した小栗さん。今回握る場所は、なんと“バーカウンター”だ。
営業前の『BAR 顕 -ALAWA-』を間借りして『鮨 BAR ∞ -Mugen-』という名の鮨店を開いているのだ。
ここは旬のネタを中心に、正統派の鮨を目指している。
バランスのよさが特徴。熊本県天草の脂がのった「小肌」は軽やかに〆ている。
まぐろはその時々で、天然ものと養殖を使い分ける。水分が多い時はヅケにするという「赤身」。この日はそのまま握っている。シャリは新米と比べて水分量が程よい古米を使用。
2時間制という短い時間もあり、握りのみで勝負をかけるが、通常の鮨店で出すよりも一回りも大きいホタテ貝を目の前で開けて握るなど、ゲストを楽しませる仕掛けも十分なのだ。
また、小栗さんチョイスのメロウなBGMも心地いい。
鮨店の常識を超えた“間借り鮨店”は、気軽で楽しい恵比寿の夜を約束してくれる。
北海道産の大きな「ホタテ貝」は食べ応えのあるサイズ。身の甘みと海の香りが濃厚だ。
夜はバーテンダーが約50種の世界のリキュールを自在に操る!
鮨も大好きという『BAR 顕 -ALAWA-』の店主でバーテンダーの宇佐美 顕さん。バー以外の時間を有効に使って欲しいと、間借り鮨をバックアップ。
リキュールを使ったカクテルなどを得意とするが、最近はクラフトジンやテキーラのラインナップも強化している。
りんごと栗のリキュール「ル・ビルル」を使ったカクテル 1,000円。リンゴの甘酸っぱい香りに、栗の豊かな香りが加わりクセになる。
恵比寿東口の六差路のビルの上にある隠れ家。ランチ、夜ともにコース5,000円で完全予約制。
コースは握り12貫と玉子、味噌汁付き。握りの追加も別料金で用意している。
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これだけユニークな鮨店は、なかなかお目にかかれないだろう。
恵比寿に訪れた際は、バーカウンターで鮨と音楽を楽しんでみてはいかがだろうか。