ゆりやん、夢は「アメリカに行ってアカデミー賞をとりたい」その真意は?
お笑いコンビ・麒麟の川島明がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「SUBARU Wonderful Journey 土曜日のエウレカ」。「あなたの心を、ここではないどこかへ」をテーマに、ゲストの「ココロが動く(=エウレカ)思い入れのある場所」へと案内していきます。6月12日(土)のお客様は、お笑いタレントのゆりやんレトリィバァさん。「アメリカズ・ゴット・タレント」に出演した思い出を振り返りました。
2019年にアメリカのオーディション番組「アメリカズ・ゴット・タレント」に出演したときのゆりやんさん
今回のお客様は、お笑いタレント・ゆりやんレトリィバァさん。ゆりやんさんはNSC大阪校35期を首席で卒業。2017年に開催された「女芸人 No.1 決定戦 THE W」(日本テレビ系)で、初代王者の座に輝きました。2019年にはアメリカのオーディション番組「アメリカズ・ゴット・タレント」に出演。アメリカの観客たちを大きく沸かせました。「R-1 グランプリ2021」(フジテレビ系)では念願の優勝をつかみとったゆりやんさん。全国ネットのお笑い賞レース2冠を達成した注目の芸人さんです。
TOKYO FMの番組「SUBARU Wonderful Journey 土曜日のエウレカ」6月12日(土)ゲスト:ゆりやんレトリィバァさん
◆ニューヨークの予選会でネタが大ウケ
川島:2019年、アメリカのオーディション番組「アメリカズ・ゴット・タレント」に出ましたね。アメリカの星条旗柄の水着を着て、角刈り(のカツラ)で踊られて。どういうプランだったんですか?
ゆりやん:パソコンで大会のエントリーをしたんですけど、動画も送らないといけなくて。ピアノを弾いているコントを英語に直して送ったのですが、“日本人の訳わからんやつが、たどたどしい英語のコントでボケても(面白さは)伝われへんのちゃうかな”と思って。それやったら“今、気に入ってるアメリカ水着で暴れまわるネタがあるから、それにしよう!”って決めました。
川島:あのネタは日本でやったことはあるんですか?
ゆりやん:ああいう(オーディション番組の様な)形でやったことはなかったんですけど、星野源さんの楽曲「恋」に合わせて(パフォーマンスをする)「星野幻滅」っていうネタを舞台だけでやっていました。
川島:自分の単独ライブですか?
ゆりやん:はい。
川島:そのときのウケはいかがでした?
ゆりやん:そのときは全然ウケてませんでした。
川島:それがなんで日本代表になるの(笑)! どうやってネタを選んでいるのかが本当にわからない。でも、それがアメリカではウケたんですもんね。
ゆりやん:ニューヨークで予選があったんですけど、1,000人ぐらいの大きなフロアで、時間を区切ってネタを披露したんです。よく、R-1やM-1の予選の様子をカメラで録ってくれているじゃないですか?
川島:メイキングでね。
ゆりやん:日本人の芸人の感覚としては、“ネタバレしたくない!”って気持ちがあったので、直前まで着替えなかったんです。だけど、一緒に現地に行ってくれた方が「着替えてアピールしたほうがいいよ」と言ってくれたので着替えたら、急にカメラがワーッとやってきたんです。
川島:なるほど。
ゆりやん:「ちょっとこちらに来てください!」と言われて、いろいろインタビューを受けました(笑)。そこからどんどん次のステージに連れていってもらって。
川島:へええ! 最初のブレイクは楽屋(予選)だったんですね。
ゆりやん:そうなんです。収録本番当日、「みなさんおめでとうございます。第1回目の収録には約120人が選ばれました」って言われたので、“けっこう選ばれてるんかい!”って思ったら、4万人のなかからでした(笑)。
川島:えええ!?
ゆりやん:“あんなんが受かるって、他はどんなんやってん!”って思いました(笑)。
川島:とんでもない倍率やったんやね!「今アピールしたほうがいいよ」って言われてなかったら、もしかしたらだめだったかもしれないね。
ゆりやん:そうですね。
川島:それで1回戦を通過して、次はステージでバーンとやるわけでしょう? 反響というか、手応えはどうでした?
ゆりやん:めっちゃブーイングされました(笑)。
川島:たぶん、日本人だからとかは関係ないですよ。日本でやっていても“ん?”って思われたはず(笑)。
ゆりやん:(笑)。歓声とブーイングが一緒に聞こえるような感じでした。ブーイングすることで盛り上がっている感じはありましたね。
川島:なるほど。無視はされていないってことね。
ゆりやん:そうです。お客さんを含めてエンターテインメントやなって思いました。緊張はしたんですけど、当時はその番組のことをよく知らなかったんですよ(笑)。
川島:(応募したのは)なんとなくやったんですか?
ゆりやん:はい。“観たことある”ぐらいの感覚だったので、そこまでの緊張はありませんでした。
川島:でも、そのネタがオンエアされて全米の人が観ることになって、環境が変わったんじゃないですか?
ゆりやん:オンエアされてから何ヵ月後かに、1人でニューヨークに行ったんです。アメリカ水着ではなくて、普通の格好で街を歩いていたんですけど、「『アメリカズ・ゴット・タレント』に出てましたよね?」って声をかけていただきました。
川島:へええ!
ゆりやん:すごい視聴率がある番組だったんだなって感じましたね。
川島:その事実をあとから知るんやね(笑)。そこから、アメリカに対する思いがますます強くなった?
ゆりやん:ええ。事実です!
川島:こういうご時世ですけど、将来的にはアメリカでもっとチャレンジがしたい?
ゆりやん:アメリカに行ってアカデミー賞をとりたいです。
川島:お芝居のほうにも興味があるんですか?
ゆりやん:はい。1回目の「R-1 グランプリ」に出させてもらったときのネタが、アカデミー授賞式のスピーチのネタだったんですよね。このネタを、アカデミー賞を本当にとったときにやりたいです。日本でコントをしている人が笑ってくれたらいいなっていうのが夢ですね。
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次回6月26日(土)のお客様は、井森美幸さんです。お楽しみに!
<番組概要>
番組名:SUBARU Wonderful Journey ~土曜日のエウレカ~
放送日時:毎週土曜 17:00~17:55放送
出演者:川島明(麒麟)
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/wonderfuljourney/