ビットコインを底値で買い利益4000万円。ポルシェ購入検討も買えなかったワケ

4年ぶりに仮想通貨投資が過熱している。4月に一時700万円にタッチしたビットコイン(BTC)価格は、今後どうなるのか。ほかの有望コインは? さまざまな角度から仮想通貨の“今”を徹底解剖! 今回は見事に“底”でBTCをゲットしたサラリーマン投資家の実体験を聞く。

◆利益4000万円!『ポルシェ購入を検討しました』

 前回の仮想通貨バブルがはじけ、暴落した後に仕込んだ人ほど、今回は大きな恩恵を受けている。「’18年後半から’19年の前半にBTCが50万円以下まで下がり、『これはさすがに“底入れ”しただろう』と、買い集めたんです」と話すのは、都内で働く会社員の和田信也さん(仮名・40代)だ。

「何度かに分けて購入し、原資は合計で400万円ほど。底入れしたかなと思ったのは、海外の仮想通貨に関するリポートでポジティブな内容が増えてきたからです。メリルリンチなどが明るい展望を出していて、『絶好の買い時かもしれない』と、一気に動きました」

 ’17年以降の長期チャートを見ると、和田さんは見事に“底”を摑んだことになる。

「そして去年後半からの大暴騰です。3月には最高で約4000万円の含み益になりました。思わずプロ野球選手が来るという高級外車ディーラーに行ってポルシェの試乗をしたりしていましたね(笑)」

◆BTC価格が急落

 しかし、5月に入ってからBTC価格が急落。含み益の半分が吹っ飛んでしまったという。

「まだ2000万円以上は勝っているのですが、痛かったのは今年に入って追加購入した分です。1BTC=600万円台で100万円分くらい“高値掴み”をしてしまって、ポルシェも見送りです(笑)」

◆1万~2万円から定期的に買う方法が一番いい

 その経験から、仮想通貨投資の初心者は「1万~2万円から定期的に買う方法が一番いい」と話す。

「僕は運よく底値を摑めましたが、仮想通貨は適正価格がないので今の価格が割高なのか割安なのかわかりません。恐らくまた高値から90%近く落ちる局面が来るでしょうが、初心者がそこをピンポイントで狙うのは難しい。結局、ドルコスト平均法で毎月積み立てていくのがいいと思います」

◆●和田信也さん(仮名・40代)

都内の出版社に勤める40代会社員。仮想通貨には黎明期から注目していたが、実際に投資を始めたのは’18年から

<取材・文/週刊SPA!編集部 図版/松崎芳則(ミューズグラフィック)>

―[[総力大特集]仮想通貨]―

2021/6/23 8:53

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