メートルダールの甥パラレルヴィジョンがルメール騎手でデビュー/関東馬メイクデビュー情報
6月の東京開催が最終週を迎える。メイクデビューの番組構成は前年と同じ。
その昨年、土曜日の芝1800mで初陣を飾ったスライリーは今春のオークスに駒を進めた。
今年も評判馬がスタンバイしており、先々につながる一戦として注目したい。
【6月26日(土) 東京芝1800m】
◆アスクビクターモア(牡、父ディープインパクト、母カルティカ、美浦・田村康仁厩舎)
2020年のセレクトセールに上場され、取引価格は1億8700万円。半姉のQemahは英・仏でG1を2勝している。
ゲート試験に合格後は山元トレーニングセンターで乗り込み、東京開催中のデビューを目標にしてきた。
ここ2週はウッドチップコースで好時計をマーク。前脚が高く上がり、パワフルなフットワークを見せている。
「まだまだ体つきには幼いところがあるけど、やればやるだけ動ける。心肺機能が高いし、いいエンジンを持っている」と田村康仁調教師。
鞍上は戸崎圭太騎手を予定している。
◆パラレルヴィジョン(牡、父キズナ、母アールブリュット、美浦・国枝栄厩舎)
母はデビュー勝ちを含む4勝。叔父にメートルダール(中日新聞杯)がいる。
3月下旬にゲート試験を受け、ノーザンファーム天栄で乗り込んでから再入厩。先週の追い切りはウッドチップコースで古馬のハヤヤッコを相手に好時計をマークした。
「もう少し力強さが欲しいと思っていたけど、いい感じに成長して戻ってきた。しっかりと動けているし、体つきも良くなっている」と国枝栄調教師。
鞍上はC.ルメール騎手を予定している。
その他ではカメハメハタイム(牡、父ドゥラメンテ、母レツィーナ、美浦・栗田徹厩舎)なども注目を集めそうだ。
【6月27日(日) 東京芝1600m】
◆ジオグリフ(牡、父ドレフォン、母アロマティコ、美浦・木村哲也厩舎)
母は秋華賞3着、エリザベス女王杯3着などGI戦線でも活躍した。
1歳上の半兄に3連勝中のアルビージャがいる。
こちらもゲート試験に合格後はノーザンファーム天栄で乗り込んできた。
「しっかりと動かせているし、体力的には十分。気持ちの面に注意しながら乗っているけど、今のところは冷静に走れている。あとは競馬に行ってどうかでしょう」と木村哲也調教師。
息遣い(ノドの状態)に気になるところもあるが、先週の追い切りはウッドチップコースで長めから時計を出すなど動き自体はいい。
その他ではアバンチュリエ(牡、父モーリス、母パンデイア、美浦・大竹正博厩舎)、セイルオンセイラー(牡、父ドレフォン、母クリムゾンブーケ、美浦・田中博康厩舎)あたりにも注目だ。
【6月26日(土) 札幌芝1200m】
◆ロータスペトル(牡、父イスラボニータ、母エクストラペトル、美浦・加藤征弘厩舎)
伯父のフィフスペトルは函館2歳Sを勝ち、朝日杯FS2着、マイルCS2着などGI戦線でも活躍した。
こちらもゲート試験に合格後はノーザンファーム天栄で乗り込んできた。美浦に再入厩後は順調に追い切りを重ね、6月11日に函館競馬場へ移動。
血統的にも2歳戦から楽しみな1頭だ。
鞍上は横山武史騎手を予定している。
(取材・文:竹之内元)