アイドル界ナンバーワンのお笑い好き!?日向坂46佐々木久美が挙げる芸人の絶妙さ加減

テレビの中の女たちvol.57 佐々木久美(日向坂46)

 お笑い好きを公言するアイドルや若手女優が増えている印象がある。たとえば、松本穂香、高橋ひかる、渋谷凪咲(NMB48)などが挙げられるだろうか。いや、ネタ番組にゲスト出演するアイドルなどは多くがお笑い好きを語っているようにも見えるから、特定の人の趣味嗜好というより、一般的な現象と考えたほうがいいのかもしれない。

 以前であれば、アイドルが特定の男性芸人のファンを公言すると「好感度アップのため」などとしきりに揶揄されたものだ。そういうことが今でも無いとは言わないけれど、かつてに比べると減っている気がする。

 そんな中にあって、日向坂46のキャプテンである佐々木久美が、さまざまなバラエティ番組で活躍中である。彼女もまた、お笑い好きを公言しているアイドルの1人だ。そんな彼女のお笑い好きな一面を活かした企画が、最近立て続けに放送された。

 5月30日と6月6日の『支配人やってみませんか?』(朝日放送)では、佐々木は自身のお笑いライブを主催する“支配人”という設定で出演。デニス、もう中学生、空気階段の3組を選出し、そのネタを堪能していた。

 また、合間のトークやVTRでは、「お笑い中心に私の生活回ってて。踊ってるときもお笑いのこと考えちゃう」「M-1は予選も全部みてます」「ネタ番組は全部チェックしていて。劇場も大宮とかにも行ったりします」「ラジオも大好きです。オードリーさん、霜降り明星さん、ハライチさん……」など、そのお笑いへの“愛”を存分に語った。気分が落ち込んだときに頼るのも、やはり芸人のネタだという。

「元気ないときに、5GAPさんかTOKYO COOLさんを見るんですよ」

 また、6月5日の『有田Pおもてなす』(NHK総合)では、「佐々木久美の好きな芸人を10組出してネタを披露する」という試みに、芸人のラバーガールが挑戦。真空ジェシカ、マツモトクラブ、ランジャタイ、どぶろっく、日谷ヒロノリ(佐久間一行)、やさしいズ、フースーヤ、サンシャイン池崎、YES!アキトが芸人として出演していた。ネタを見終えた佐々木は、感慨深げにつぶやいた。

「言葉にできない。感動しすぎて涙出てきちゃって」

 さらに、5月24日の『しゃべくり007』(日本テレビ系)に他の日向坂メンバーとともに出演した佐々木。特技の「マニアックモノマネ」として、「シェフの半熟オムライス」「ルミネの店員」「馬」「『新世紀エヴァンゲリオン』の赤木リツコ、碇シンジ」などのほか、「ネルソンズの和田まんじゅうのネタ中のひと言」「GAGの福井俊太郎のM-1予選でのつかみ」「ロバートの山本博がコント中に絶対に言うひと言」など芸人のモノマネも披露。上田晋也が「目のつけどころがいい」と指摘するなど、しっかりと“爪あと”を残していた。

 また、芸人のかまいたちとの共演時には、しばしば日向坂46メンバーの加藤史帆の煽りも交えながら、「佐々木が濱家隆一のことを好き」というコントのようなやり取りが昨年から繰り返されている。

 6月8日の『これ余談なんですけど…』(朝日放送)に出演した佐々木は、本当に好きなのは濱家ではなく見取り図のリリーだと発言。ここでリリーの名前が出てくるのも、濱家とリリーが2人でライブをやるぐらい仲が良い事実を踏まえてこそだ。

 好きなお笑い芸人の名前を挙げさせると、出てくる名前はことごとくマイナー過ぎずメジャー過ぎない絶妙なラインナップ。芸人のモノマネもお笑い好きにはピンポイントで刺さる人やシーンをチョイス。気鋭の芸人ともそのバックボーンを踏まえた“鉄板”のやり取りを継続的に披露する。バラエティ番組に出るたび、彼女はそのお笑い好きの一面を確かに見せつけている。

 バラエティスキルの高さが指摘される日向坂。彼女はその顔として、グループを引き上げるキャプテンとして、お笑い好きを強調しながら立ち回っている面もあるのかもしれない。いずれにせよ、お笑い好きを公言するアイドルや若手女優が増えている印象がある中で、テレビ露出が上昇中の日向坂46のキャプテンもまた、そのお笑い好きを武器にテレビでいま活躍中だ。

(文・飲用てれび)

2021/6/16 17:30

こちらも注目

新着記事

人気画像ランキング

※記事の無断転載を禁じます