『ドラゴン桜』平手友梨奈の神回、アイドル時代彷彿とさせるシーンにSNS騒然

日曜劇場『ドラゴン桜』(TBS系日曜よる9時~)の第8話が放送された。久美子(江口のりこ)の理事長退任と学園売却計画が発覚する中、ついに楓(平手友梨奈)の親問題が決着。SNSでは「瀬戸くんの涙がキレイ過ぎる」「回を増すごとに藤井くん可愛くなってく」「病院のシーン泣ける」「平手さんの演技力がスゴ過ぎ」「(平手の)目力スゴい」などの声が多く寄せられた。また欅坂46時代、平手がセンターを務めて歌った 『不協和音』のMVとあまりにも酷似しているシーンがあったことから、SNSを大きくざわつかせた。

※以下第8話ネタバレあり。

まずは、いよいよきな臭くなってきた学園売却計画。久美子を退任させ、龍海学園を売却しようとする父、恭二郎(木場勝己)と水野(長澤まさみ)が頼りにしていた坂本(林遣都)、さらに桜木(阿部寛)の元教え子の米山(佐野優斗)に桜木の事務所の岸本(早霧せいな)が悪巧みをしている構図を見せた前回のラスト。

林遣都は敵か味方か?!さすが…役への圧倒的憑依

これまで坂本は小出しで登場し、悪役らしいインパクトを残してきたが、今回も悪い男の笑い方をして桜木の前に現れる。そもそも1話で水野に頼まれ桜木の居場所を突き止めたのが坂本。そして1話のラストから米山と協力して良からぬ陰謀を企んでいるように見せている。2話では米山が「必ず叩き潰しますよ、あいつだけは」と坂本に言い切っており、米山が誰か(桜木?)に、かなりの恨みを持っているのがわかる。坂本はそんな米山に協力しているものの、いつも軽く返すだけ。

坂本が誰かに恨みを持っているのか、内通者なのか、それともWスパイだったりするのか?その正体は分かっていないが、あやしさ満点の坂本を演じる林遣都のキャラクター作りがスゴいと話題になっている。昨年の『姉ちゃんの恋人』(フジテレビ系)では実直なマジメ青年を演じ、『おっさんずラブ』で見せた後輩男子、牧凌太ともまったく違うキャラクターだ。水野の後輩ということで、同じ“後輩”ではあるが、ドSでも世話焼きでもなさそう。もし突然、桜木に濃厚キスを迫るようなら、納得もしてしまうのだが…(笑)。

ともあれ、やっとのことで桜木の前に現れた坂本だが、ヘラヘラといつも笑っている姿を見れば、どう考えても黒幕にしか見えない。8話の最後で龍海学園に乗り込んできたことから、やっと次週で彼らの全容が見えてきそうな雰囲気。坂本たちの今後の動向からは目が離せそうもない。

平手友梨奈の神回、目力に心震える

そしてメインは自分たちの果たせなかった夢を娘に託した楓の両親の問題だ。2話で桜木に説得され東大専科に入った楓だが、楓はまだそのことを両親に話せていなかった。親の敷いたレールに子どもが乗って進む道も、もちろん、悪くない。そうして自分の夢をつかんだ人も多いだろう。だが、もしその道を子ども自身が乗りたくなかったとしたら、どうするべきか。

このままバトミントンでオリンピック選手を目指すべきか、自分で入りたいと思った東大へ行くべきか――。おそらく両親はオリンピック選手になることこそが、楓の幸せへ繋がる道だと信じているのだろう。だからこそ、夏休みに名門の実業団チーム、日本ユニシスへの練習に参加させたのだ。そう思えば、毒親ではないし(ホントか?)、父・岩崎明人(駿河太郎)の恩着せがましい言動も納得できる。昼間は厳しい練習をして、夜は勉強の毎日。親を失望させたくない、その思いで必死に頑張るが、あまりの疲労と寝不足で楓は倒れてしまう。

それにしても楓を演じる平手友梨奈が見せる表情には驚かされる。およそ3年前、映画初出演作となった『響-HIBIKI-』では文学界に現れた天才女子高生を見事に演じ切ったことは記憶に新しい。自分の信念は決して曲げず、ときには暴力を振るい、媚びず屈しないカリスマ少女を演じ、存在感を見せつけた。このとき目にかかるほどの前髪とメガネをした彼女の姿からは想像できないほど、『ドラゴン桜』では悩む等身大の少女を演じている。

病院で目覚めた楓に桜木は「今のお前に東大はムリだ。もうやめろ、東大専科はクビだ」と言い放つ。だが「私、東大に行きたい、どうしても行きたいの」と叫ぶ。応援してくれる親を失望させるのが怖い…なんという親思いの娘!と思っていると、桜木は「いいか、親っていうのはバケモノだ。誰よりも長く強くお前のことを思っている。そいつに理解させるには、親子の縁を切るぐらいの覚悟が必要なんじゃないのか」。その言葉に一瞬戸惑いを見せたものの、強く光る意思が楓の目には宿っていた。演出陣も平手の目力の強さを分かっているのであろう、その決意が映像を通して楓の目から伝わってくる。

アイドル時代彷彿とさせるシーンにSNS騒然

病院に駆け付けた両親に楓はついに、日本ユニシスの練習には参加せず、東大を受験することを打ち明けた。しかし、楓の話を聞こうともしないで楓のほおを殴りつける父・明人。

それでも決してあきらめない楓の姿がそこにあった。オリンピックに行った後もバトミントンにずっと関わっていくために、東大で勉強したいと涙ながらに訴える。まぁ、ここまで言われて折れなきゃ、親じゃない。両親を説得するため、独白ともいえる楓のセリフを見事に言い切った平手に拍手を送りたい気持ちでいっぱいだ。

一瞬しか映らなかったが、この言葉を聞いて涙を流す瀬戸(髙橋海人)も忘れてはならない。今回、1話で岩井(西垣匠)と小橋(西山潤)が桜木に嫌がらせをしたのも、すべて瀬戸が楓のためにやったことがバラされている。そのときの戸惑うような、照れているような瀬戸の微妙な表情も注目である。

そしてSNSでも話題になったのが欅坂46の 『不協和音』MVとそっくりなシーン。楓が倒れたときの姿は、手から足までまったく同じポーズ。また元ダブルスを組んでいながら楓のケガを故意的に助長させた清野(吉田美月喜)に激励され、こぶしを突き出すシーンも『不協和音』と同じ振り付け。欅坂46のメンバーであったころを彷彿とさせるシーンには、平手ファンに大きな反響を与えたようだ。

ちなみにバトミントン練習をする楓のラケットを振る姿は、かなり本格的と思った人も多いだろう。それもそのはずで、バトミントン指導にあたったのはリオデジャネイロオリンピックの混合ダブルスで日本人初のベスト8入りをした経歴を持つ栗原文音なのだから、当然である。

次回はいよいよ共通テスト本番。ラストスパートに向かって走る東大専科の生徒たちに期待したい。

いよいよラストへ向け!気になる第9話は…

第9話あらすじ

大学入学共通テストまでのカウントダウンが始まった。

今までに招へいした特別講師陣たちと試験に向け追い込みに入っている生徒たちに、桜木(阿部寛)はいよいよ共通テストの出願書を渡す。

そこで決意の表情を見せる専科メンバーに、桜木は「共通テストの心構え5か条」を授ける。

そして迎える共通テスト本番。

6回の模試を乗り越えてきた瀬戸(髙橋海人)をはじめとする、東大専科の生徒たちの決戦の時が来た。しかし、彼らをただならぬ緊張とプレッシャーが襲う。共通テストを終えた瀬戸に襲いかかる試練・・・藤井(鈴鹿央士)の決断とは!?

一方、水野(長澤まさみ)は弁護士として、学園の売却を阻止する方法を必死に探っていた。学園の先代と直接対決を迎える桜木たち。さらに、桜木・水野に襲いかかる驚愕の真実が・・・。

『ドラゴン桜』

第9話:6月20日(日)よる9時~ ※15分拡大

©TBS

2021/6/15 21:32

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