ククナ異父弟アライバルがルメール騎手でデビュー/関東馬メイクデビュー情報

 東京3週目のメイクデビューは土曜日に芝1600m、日曜日に芝1400mが組まれている。昨年(土曜日に芝1400m、日曜日に芝1600m)とは番組が入れ替わる形になった。

 その昨年、芝1400mではクールキャット(フローラS1着)とソングライン(紅梅S1着、NHKマイルC2着)がワンツーを決めている。

 一方の芝1600mではブルーシンフォニー(新潟2歳S2着)が勝ち上がっており、今年も注目したい。

【6月19日(土) 東京芝1600m】

◆アライバル(牡、父ハービンジャー、母クルミナル、美浦・栗田徹厩舎)

 ディープインパクト産駒の母はエルフィンSを勝ち、桜花賞2着、オークス3着の活躍馬。現3歳の異父姉にはククナ(アルテミスS2着、クイーンC3着)がいる。

 追い切りでは前進気勢の強さとパワフルなフットワークが目立つ。

「お姉ちゃんとはタイプが違う。カチッとした体形で馬格もあるし、しっかりしている。いい意味で前向き過ぎるところがあり、(追い切りは)やればやるだけ動く。今のところは言うことなしだと思います」と栗田徹調教師。

 鞍上はC.ルメール騎手を予定している。

◆ホウオウパレード(牡、父ドゥラメンテ、母スパニッシュクイーン、美浦・池上昌和厩舎)

 2019年のセレクトセールで落札され、取引価格は8856万円。母は米G1・アメリカンオークスを勝っている。

 6月9日には2勝クラスの古馬を相手にビッシリと追われ、このひと追いで更に上向いてきそうだ。

「まだ頼りないところもあるけど、ゲート試験を受けた春先に比べれば一段階の成長を感じる。牧場での評価も高かったし、期待の一頭です」と池上昌和調教師。

 鞍上は石橋脩騎手を予定している。

 その他ではシンボリックレルム(牝、父エピファネイア、母レッツサッチャー、美浦・水野貴広厩舎)なども動きの良さを見せている。

【6月20日(日) 東京芝1400m】

◆イモータルフェイム(牝、父ロードカナロア、母フォーエバーモア、美浦・鹿戸雄一厩舎)

 ネオユニヴァース産駒の母はクイーンCを勝利した他、阪神JF3着の活躍馬。前週(6月12日)の東京5Rで唯一の除外(抽選で非当選)になり、今週にスライドすることになった。

「お姉ちゃんは初仔で小柄だったけど、立派な馬体をしている。ゲート試験に合格後も在厩で乗り込んだし、ひと追いごとに良くなってきた。口向きに少し敏感なところを見せているけど、いいスピードがありそうです」と鹿戸雄一調教師。

 鞍上は柴田善臣騎手を予定している。

 その他ではキミワクイーン(牝、父ロードカナロア、母チェリーペトルズ、美浦・奥村武厩舎)、ロジスピード(牝、父キングカメハメハ、母スピードリッパー、美浦・古賀慎明厩舎)などにも注目だ。

【6月19日(土) 札幌芝1200m(牝馬)】

◆フリートオブフット(牝、父キンシャサノキセキ、母シーイズトウショウ、美浦・奥村武厩舎)

 サクラバクシンオー産駒の母は芝1200mの重賞を5勝した他、桜花賞2着、高松宮記念3着の活躍馬。

 美浦で順調に乗り込み、先週末に札幌競馬場へ移動した。

「大きなストライドでスピードに乗ってからがいいし、気持ちも前向き。いい感じに動けているし、血統的にも2歳戦から楽しみです」と奥村武調教師。

 鞍上は横山武史騎手を予定している。

(取材・文:竹之内元)

2021/6/14 18:00

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