偽名公表のシュトゥットガルトFW、罰金と9月11日まで3カ月間の出場停止処分

 シュトゥットガルトは12日、コンゴ民主共和国人FWサイラス・カトンパ・ムヴァンパに関する公式声明を発表した。

 シュトゥットガルトは8日、ムヴァンパが元代理人による策略の犠牲になっていると明かし、サイラス・ワマンギトゥカとして登録されていたことを発表していた。同クラブによると2017年、当時18歳のムヴァンパのビザを巡る問題で現在は距離を置いている元代理人が同選手に圧力をかけていたという。銀行口座や公的書類は元代理人が管理し、身分証明書の氏名や生年月日に変更を加えた上、「事実が公になれば、君は二度とサッカーができなくなる」と脅迫をしていたことが明らかになっていた。

 現在同選手はシュトゥットガルトの関係者と信頼関係を築き、元代理人とも少しずつ距離を置くことができるようになり、元代理人やその脅しに怯え続けながらも代理人の変更を決意。告発を行いドイツサッカー連盟(DFB)の調査にも全面協力を行っていた。

 シュトゥットガルトは11日、クラブ公式サイトを更新しムヴァンパの件について最新情報を公表。「反スポーツ行為を理由に、2021年9月11日までの3カ月間の出場停止処分と、3万ユーロ(約398万円)の罰金が科されました。出場停止はすべての大会を対象としています」と明かした。また、クラブと同選手もこれに同意し受け入れることを伝えている。

 発表に際しスポーツディレクター(SD)のスヴェン・ミスリンタート氏は、「サイラスがDFBから制裁を受けることは、彼にとっても我々にとっても明らかだったし、それがルールに則ったやり方だ。それと同時に、今回の判断は、彼のケースの例外的な状況が考慮されている。サイラスがこれで規則的な問題を解決できたことを嬉しく思う」とコメントしている。

2021/6/12 2:08

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