西野七瀬、深川麻衣に続き、乃木坂46出身女優のキャリアを築く元メンバーとは!?

 2021年4月から乃木坂合同会社からワイルドプラネットへと移籍し、本格的に女優業へと進出した元乃木坂46の能條愛未。6月10日から、つかこうへいの代表作とも言える舞台『新・熱海殺人事件』へ出演している。乃木坂46では類まれなバラエティ力を発揮、それだけではなく演技力や歌唱力までも水準以上の高い能力を秘めていた能條。彼女がアイドルとして残してきた足跡を辿っていく。

 2011年8月21日に乃木坂46の1期生オーディションに合格した能條。幼いころから女優を志していた彼女は、乃木坂46加入以前から「麻生梨里子」名義で青春女子学園のメンバーとして活動しており、「ミスマガジン2011」のベスト15に入った経歴を持つなど、将来が期待されていた。乃木坂46でも暫定選抜には入らなかったものの、ポテンシャルの高さを見せ1stシングル『ぐるぐるカーテン』では3列目のポジションながら選抜入りを果たす。

 その後、4thシングル『制服のマネキン』以降はアンダーメンバーとして多彩な才能を発揮していく。そのひとつが歌唱力とダンス力。能條はグループ内でもとりわけ歌唱力の秀でたメンバーとして知られており、2015年に開催された「アンダーライブ at 日本武道館」で『制服のマネキン』のセンターを務めた際には、能條の透き通った力強い歌声と高いダンススキルを発揮し高く評価されていた。しかし、生田絵梨花のようにグループの外で歌唱力の高さが評価される機会は少なかった。

 それでもアンダーとして屈することなく挑戦を続けた彼女が見出した先がバラエティだった。『乃木坂工事中』(テレビ東京系)におけるMCのバナナマンとの掛け合いを始め、『NOGIBINGO!』(日本テレビ系)の企画「妄想リクエスト」ではドSキャラとして登場し、能條のバラエティにおける万能さを証明。自ら率先していじられキャラに回りMC陣からの信頼も獲得するなど、乃木坂46のバラエティ番組には欠かせない存在として能條の名前は外せない。

 歌唱力、ダンス力、バラエティ力と多彩な才能を発揮していた能條。2014年4月に映画『死の実況中継 劇場版』で初の主演を務めて以降、女優としての道を切り拓いていった。中でも、舞台での活躍ぶりは目覚ましく、舞台女優の地位を築き上げていったといってもいいだろう。

 舞台『じょしらく』、舞台『カードファイト!! ヴァンガード』、ミュージカル『少女革命ウテナ』、ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』など、乃木坂46在籍中から多くの舞台に出演し、バラエティ的なイメージとともに演技派のイメージも植え付けることに成功した。

 2018年12月に乃木坂46を卒業してからは本格的に女優業へと進み舞台を中心に活動しており、これまでも舞台『グッドバイ』、『トムとディックとハリー』、『ABC座2020 オレたち応援屋!!onstage』などに出演してきた。

 2021年6月10日からは新宿・紀伊國屋ホールにて舞台『新・熱海殺人事件』にも出演しており、能條はセクシーで艶っぽいヒロインの水野朋子を演じることで、大きな注目を集めている。

 西野七瀬や伊藤万理華、深川麻衣など役者として活躍しているメンバーを多く輩出している乃木坂46。能條もその中のひとりであることは間違いない。舞台女優としての成功はもちろん、7日からスタートした初の冠ラジオ番組『金吾堂製菓 presents 能條愛未のパリッとタイム』(InterFM)のようにマルチな才能を発揮する場がこれからどんどん生まれてくることを願うばかりだ。

能條愛未プロフィール

 1994年10月18日生まれ。神奈川県出身。2011年に乃木坂46の1期生オーディションに合格し、2012年2月に1stシングル『ぐるぐるカーテン』でCDデビューを果たす。2014年から7人組ロックユニット乃木團のボーカルとしても活躍。

 2014年4月に映画『死の実況中継 劇場版』で初の主演に抜擢されると、女優業へ本格的に進出。舞台『カードファイト!! ヴァンガード」~バーチャル・ステージ~』、『堀内夜あけの会「堀内健演劇講演会 未来のファンタジー」』、『ミュージカル「少女革命ウテナ~白き薔薇のつぼみ~」』、『乃木坂46版 ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」』など数多くの舞台に出演した。

 2018年12月をもって乃木坂46を卒業。その後も舞台『FACTORY GIRLS〜私が描く物語〜』、『グッドバイ』、『ポーの一族』、『新・熱海殺人事件』など舞台女優として活躍している。2021年4月には乃木坂46合同会社を退所し、ワイルドプラネットに移籍した。

2021/6/10 17:30

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