【ネタバレなし】出演者が強すぎる『カムバック・トゥ・ハリウッド!!』を見てきた! レジェンド俳優が繰り広げるコメディが最高です!!

ロバート・デ・ニーロ、トミー・リー・ジョーンズ、モーガン・フリーマンが共演する『カムバック・トゥ・ハリウッド!!』が(2021年6月頭現在)絶賛公開中だ。

いやいやいや……ちょっと待てぃ!!!! 出演者が強すぎないか????? 地球の1つや2つ、余裕でぶっ飛ばせそうなメンツじゃん! こりゃあ見るほかに選択肢がないよということで、映画館へと足を運んだ。

・夢のような共演

しかしまあ、本当に夢のような共演である。幼少期より母の横で『​ゴッドファーザー(PART II)』を嗜(たしな)み、『セブン』に震え、『MIB​(メン・イン・ブラック)』の世界に焦がれた、あの日の自分に教えてあげたい。将来、彼らが共演するよと! 

もうその事実だけで、映画の内容関係なく最高に良い気分だ。しかし当然ながら、彼らが揃ってタダで済むはずがない。『カムバック・トゥ・ハリウッド!!』は、内容もめちゃんこ面白いのである。

レジェンド御三方が顔を突き合わせ挑戦したジャンルは、なんとコメディ。1970年代のハリウッドを舞台に、3人がワチャワチャするのだ。最高かよ!

・ロバートデニーロ演じるマックスがクズ過ぎる

まずロバート・デ・ニーロが演じるは、B級映画プロデューサーのマックス。こいつが、だいぶと曲者だ。いや、曲者を通り越して清々しい程のクズっぷりを発揮。

頭のネジが数本どころか、全部抜けてるんじゃないかと思えてくるほどの所業を繰り返すのだ。それが全て映画作りに対する情熱であれば救いようがあるものの、ただの自己承認欲求の塊である感は否めない。

最低な人物でありながら、なぜか憎めないキャラクターに仕上がっているのは流石である。まあ、仮に彼が実在したとすれば絶対にお近づきになりたくない、そんな存在だ。

・トミーリージョーンズ演じるデュークの朴訥さ

続いてトミー・リー・ジョーンズが演じるは、第一線を退いていた往年のスター・デュークだ。情熱もありながら朴訥さもあるそのキャラクターは、どこかのBOSSの宇宙人を彷彿(ほうふつ)とさせる。

本作におけるキャラクターの中では一番まっとうなように見えるが、やはりどこかトンでいるところがミソ。物語が進むにつれ、生き生きしてくる彼の様子に引き込まれること必至だ。

・モーガンフリーマン演じるレジーが可愛い

そしてモーガン・フリーマンが演じるは、ギャングのレジー。個人的には、同作の中で1番好きなキャラクターである。

ギャング特有の圧の強さはもちろんあるのだが、正直ただの映画馬鹿にしか見えない。会話の端々にいちいち映画ネタを盛り込んでくるなど、隠しきれないオタクっぷりに笑いが止まらない。

仕事中であろうと、映画の話になれば少年のように目を輝かせるところがなんとも可愛らしい。誰よりも映画作りから遠いところに居ながら、誰よりも映画に対する愛情が感じられる。

御三方のみならず、そのほかの出演者もひと癖もふた癖もあって大変に魅力的だ。それぞれのキャラクターが真面目に何かしようとすればするほど面白くなるので、とにかく目が離せない。

『カムバック・トゥ・ハリウッド!!』は総じて馬鹿馬鹿しく、肩ひじ張らずに見ることができて最高だった。このご時世、お住まいの地域によって様ざまな事情があるかとは思うが、隙を狙い見ておいて損はない。

その際には、ラストまで席を立たないことを約束してくれ。最期の最後まで面白い映画、それが『カムバック・トゥ・ハリウッド!!』だ。あ……あと、本作は馬も良いぞ!

参考リンク:カムバック・トゥ・ハリウッド!!

執筆:K.Masami

Photo:Rocketnews24.

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2021/6/9 17:00

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