イングランドサッカー協会（FA）は8日、FAの理事会がデビー・ヒューイット氏をFAの新会長に指名したと公式サイトで発表した。ヒューイット氏が就任すれば、1863年に発足したFAの歴史上、初の女性会長が誕生することになる。

　FA理事会は2021年7月22日に開催される次回の会議で新会長を正式に承認する見込みで、これを条件に、ヒューイット氏は2022年1月から新会長に就任する。なお、それまでの間は、ピーター・マコーミック氏が暫定会長を務めることになる。

　ヒューイット氏は上場企業、プライベート・エクイティが支援する企業、個人経営の企業など、さまざまな分野で15年以上にわたり、非常勤役員としてのキャリアを積んできた。現在はVisa Europeなどで非常勤会長を務めている。

　ヒューイット氏は発表に際し、FAの公式サイトを通じて次のようにコメントしている。

「FAの会長に指名されたことを大変嬉しく思います。（欧州スーパーリーグ騒動など）ここ数カ月の出来事が示すように、今はイングランドのサッカー界にとって重要な時期であり、すべての関係者にとって、あらゆるレベルのゲームの長期的な健全性を確保するという明確な目的があります。私は幼い頃からサッカーに熱中しており、多くの人にとって大切なものであるサッカーの未来を形作るために自分の役割を果たすことに興奮しています」