京都随一の酒どころ“伏見”で話題のはしご酒スポット『伏水酒蔵小路』の楽しみ方

 歴史ある京都の中でも多くの酒蔵が立ち並ぶ地区といえば、伏見。京阪電車の中書島駅と伏見桃山駅周辺は、お酒と幕末のエリアとなっています。

 街の中を川が流れ、十石船が往来する伏見。多くの蔵元によってさかんに酒造りが行われている京都随一の酒どころですが、坂本龍馬や新選組とも深い所縁があり、幕末のイメージも色濃く残っています。

 そんな伏見で絶対に訪れてほしいお酒スポットが「伏水酒蔵小路(ふしみさかぐらこうじ)」という飲食複合施設です。

 酒蔵の120種類以上の銘酒が嗜める「酒蔵カウンター」をはじめ、はしご酒にぴったりな炭火焼や鉄板焼き、寿司屋などの「うまいもん専門店」が立ち並びます。

 まずは23m超もあるカウンターで日本酒を楽しめる「酒蔵カウンター」で名物の「きき酒セット」を楽しんでみました!

18種類のお酒が楽しめる圧巻の十八蔵のきき酒セット

 ここを訪れたら、これ以外はないという名物メニューが「十八蔵のきき酒セット」。つまり伏見にある18の酒蔵の利き酒が1度に楽しめる、お得すぎるセットなのです。

 このきき酒セット。ただ18のお酒が並んでいるわけではなく、左上から右へ飲んでいき、1段目が終わると2段目を左から右へ、というように、“左から右へ飲み進める飲み方”が推奨されています。

 その理由は、配置に秘密があります。セットのお酒は全て、冷酒。左上には一番冷えた状態で飲んで欲しい、甘口でフルーティーな食前酒が用意されています。

 食事が前菜からメインへと進むにつれ、お酒も徐々に重めの料理に合う常温で美味しい辛口タイプへ。飲む温度、料理に最適なお酒を配置しているので、食前、食中、食後にぴったりなお酒が巡ってくるのです。

お酒にピッタリなおつまみも充実!

「伏水酒蔵小路」では、お酒に相性ピッタリの料理を提供する”屋台村“を併設。おでんや鉄板焼き、唐揚げといった定番のおつまみのほか、締めにピッタリなラーメンまでラインナップされています。

 その中で“まずはコレ!”とイチオシしたいのが、「海鮮炙りおまかせ五種盛りセット」。「十八蔵のきき酒セット」と一緒にホタルイカやエビ、タコなどの海鮮乾き物がまとめて味わえるセットになっています。

 炭火と七輪で乾き物を炙りながら、色んな酒蔵のお酒を飲み比べできるという、お酒飲みにとっては夢のような組み合わせ。まずはこれを注文して、その後に自分の好みで料理のバリエーションを増やす飲み方がオススメです。

 ちなみに「十八蔵のきき酒セット」の気になる酒量はグラス1杯20ml、18杯だと360mlで、ほぼ2合! こんなに豪華な2合のお酒はなかなかないですよね。

 ちなみに店内にはカウンターの席のほか、一人用のテーブル席もあり。一人旅でじっくり飲みたい人にもぴったりですよ。

試飲したお酒は伏水酒蔵堂で購入可能

 お酒をじっくり楽しんだら、「特に美味しかったお酒を買って帰りたい!」と考えるのが自然だと思います。そこでオススメなのが伏水酒蔵小路と同系列のお店で、徒歩5分くらいの場所にある『伏水酒蔵堂』というお店。

 十八蔵のきき酒セットに登場した18種類のお酒が揃っているのにくわえ、他にもいろんなお酒が買えます。「伏水酒蔵小路」のレシートを提示すると5%オフで購入できるので、お気に入りのお酒を買って京都土産にしましょう。

(撮影・文◎けいたろう)

●DATA

伏水酒蔵小路

住:京都府京都市伏見区納屋町115

TEL:075-601-2430

営:11:30~23:00(L.O.22:30)

休:火曜

https://fushimi-sakagura-kouji.com/

●著者プロフィール

けいたろう

旅するグルメライター。大阪と京都をむすぶ京阪電車の沿線在住で、複数の旅行情報サイトにて旅とグルメのガイド記事を執筆。気になるグルメ情報があるとB級グルメも高級店も穴場のお店も有名行列店でも、とにかく幅広く取材!食楽webでは関西グルメ情報を中心に紹介しています。

2021/6/6 10:50

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